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いざ、トビリシへ出発!

2006年のように、セビージャに気持ちで負けてはならない。

FCバルセロナは明日8月11日(火)、非常に重要な試合が控えています。グルジアのトビリシで行われる、ヨーロッパリーグ王者セビージャとの欧州スーペルコパです。ルーチョチームは2015年の年間六冠(セクステーテ)達成に強い意欲を燃やしており、そのためにはこのスーペルコパに勝利しなければならない。ネイマールを病気で欠くという思わぬアクシデントには見舞われましたが、チーム一丸となってエメリチームを破らなければなりません。2006年の悪夢の再現はゴメンですゆえ。。

全選手を招集しグルジアへ

ルイス・エンリケはセビージャ戦に向け、トップチームの24選手+ハリロビッチを招集しています。リストから外れたのは流行性耳下腺炎を患っているネイマールだけで、その他の選手たちは負傷中のジョルディ・アルバドグラス、FIFA制裁によって出場不可なアレイシ・ビダル、アルダ・トゥランも遠征メンバー入り。タイトルの懸かっている試合では全メンバーで現地に向かう、フランク・ライカールト時代からの慣習が今回も守られました。ガンペル杯ではトップチーム選手としてプレゼンされなかったハリロビッチも含まれているのは、レンタルに出しても来年呼び戻すからな、とのメッセージの表れでしょうか。

バルサ一行は現地時間の10日午前9時にバルセロナを出発し、13時半にトビリシへと到着する予定だそうです。その後は滞在先のホテル・マリオットで休憩をし、18時15分からはアンドレス・イニエスタ(カピタン)とダニ・アルベス(スーペルコパの王)、それにルイス・エンリケによる記者会見。続きまして19時からは試合会場ボリス・パイチャーゼ・スタジアムでの前日練習となります。

ルイス・エンリケは最大限の切迫感をチームに求める

セビージャとのスーペルコパ・エウロパで思い出すのは、2006年にバルサが3-0で敗北した試合です。当時のチームはライカールトが監督を務め、ロナウジーニョ、デコ、エトーを始めとするアクの強い面々を擁して14年ぶりの欧州制覇を達成。ちやほやと持て囃されてモナコへと行き、モチベーションで上回るセビージャに惨敗を喫しました。当時もまた五冠だ、いやコパ・カタルーニャも入れて六冠だ、と言ってたと記憶しますので、繰り返してはならぬ前例です。

セビージャのウナイ・エメリ監督としてバルセロナと19回対戦し、一度として勝利したことがなく、さらにその19試合ではレオ・メッシに22ゴールを許しているというバルサにとっては良いジンクスもありますが、昨シーズンはサンチェス・ピスファンで0-2から2-2に追い付かれたことでリーガ戦線が怪しくなりかけたこともあり、半端なプレーでは勝利を掴ませてはくれないでしょう。昨年マドリーに敗れた雪辱をバルサで果たしたいとも考えているはず。少なくともモチベーションや激しさで劣っていては勝ちは遠いです。

SPORT紙によりますと、ルイス・エンリケはこのところのセッションでは選手たちにテンション(緊迫感)MAXで臨むように導いているそうです。

プジョルが去り、チャビもまた去ったことで、2006年の欧州スーペルコパを実際に経験した選手はカピタンのイニエスタと、大エースのレオ・メッシのみとなりました。そんなメッシがバケーションを4日早く切り上げてきたことや、タイトルに貪欲な選手たちが複数いることで、今回のチームに油断や気の緩みはないと信頼していますが、何が起こるか分からないのがフットボル(しかも一発勝負)。それゆえ、選手たちが最大限の集中力で臨むところを見、やはりこのチームは精神面で心配など要らないと再確認することを期待しています。

ポルテーロ起用法に変化がありそう

明日のセビージャ戦では、ルイス・エンリケはおそらく、2ヶ月前のチャンピオンズ決勝のメンバーをそのまま起用してくると予想されます。触るとすれば、病欠のネイマールの代わりにペドロ・ロドリゲスと、負傷中のアルバに代えてマテューくらいでしょうか。守護神としてゴールを守るのは、夏休みを11日も早く切り上げ、仕上がりでクラウディオ・ブラボをリードするマルクアンドレ・テル・ステーゲンでしょう。南米王者となって最近の合流だったブラボはまだガンペル杯にしか出場していません。

このポルテーロ選びは今季、ルイス・エンリケにとっての難題の一つとなります。昨季はリーガをブラボ、カップ戦をテル・ステーゲンが担当していましたが、SPORT紙によれば2015/16シーズンはもっとテル・ステーゲンの起用回数が増えるのではないか、とのこと。具体的には若きドイツ人守護神が背番号1の表す正ポルテーロとなってリーガとチャンピオンズでゴールを守り、ブラボがコパになるかもしれない、としています。実際にどういう起用法になるのかは、今季の注目点の一つです。アスレティックとのスーペルコパはイダがテル・ステーゲン、ブエルタがブラボだろうと同紙は報じています。

 

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