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マドリー戦まであと3日:クラシコぷち情報

土曜日に行われるクラシコ関連のニュースを幾つか。

世界各地で行われた国際Aマッチも終わり、今日から明日にかけて各国代表選手たちが所属クラブへと戻っていきます。FCバルセロナではこの水曜日のトレーニングより、スペイン代表の5選手たち(ピケ、バルトラ、アルバ、ブスケツ、イニエスタ)とベルギー代表のベルマーレンが加わる予定。明日木曜には南米に赴いていた4選手(ネイマール、アルベス、マスチェラーノ、ブラボ)が合流することになっています。この水曜日の主な話題は、クラシコにおけるベルナベウ周辺の厳戒態勢や、メッシの回復具合、担当主審がフェルナンデス・ボルバランに決定したことなど。少々、“中休み”感があります。

メッシのためのミニゲーム

連日メディアにて報じられているリオネル・メッシの回復状況には、また一歩前進があったようです。昨日のトップチーム練習には、バルサBフベニールAから多くの選手たちが呼び集められました。バルサBからはゴッズウィル、パレンシア、ロス、エンゲネ、カマラ、ロメラ、コスタの7人。フベニールAからはカルドネル、ブランコ、カルラス・ペレス、ムヒカ、オリオル・ブスケツ、フェラン・サルサネダス、モンテス、ファンマ、そしてパクの9人。代表選手たちがまだ戻ってきてはおらず、少人数では出来るメニューも限られるというのもありますが、これだけ多くの若者たちが呼ばれた一番の理由は、ミニゲームをすることにありました。

カタルーニャ・ラジオのチャビ・カンポス記者の情報としてMD紙が伝えるところによりますと、トップチームはこの日のトレーニングの中で、11人対11人の紅白戦を実施。メッシはスアレス、アレイシ・ビダル、セルジ・ロベルト、マシップ、コスタ、ファンマ、パレンシア、サルサネダス、パク、カマラと同じチームになりました。

そこでレオ・メッシアドリアーノのマークを受けながらも好パフォーマンス(100%ではないけれど、試合出場は問題ないレベル、とカンポス記者)を見せると、ゴラッソといえる得点も決めたそうです。SPORT紙が言うには、“もはや議論はメッシが出場するかどうかではなく、先発するかどうかに移っている”。エースの回復が順調なのは実に喜ばしいとはいえ、今回の場合はベンチに置く方が切り札として有効に思います。

一方、この紅白戦でコンディションを見るはずだったもうひとりの選手イバン・ラキティッチは、この日はグループ練習には参加せず、別メニューでの調整。彼もまたマドリー遠征には間違いなく参加すると予想されていますが、先発出場はなく、ベンチスタートになるだろうというのがSPORT紙とMD紙に共通した見解です。となると、キックオフ時にはセントロカンピスタを4人配置した“プランB”が使えなくなりますな。

ラキティッチが最初から使えれば、セルジ・ロベルトを右エストレーモに置く変形4-3-3が面白いのですが、彼の先発がムリとなれば、マスチェラーノを中盤に上げなければその“プランB”は使えず、ビジャレアル戦で手応えのあったムニールに賭けるか、メッシに賭けるか、そのあたりの選択となります。これから3日間、先発を巡っての議論が盛んに行われていくことでしょう。

主審はフェルナンデス・ボルバラン

今季最初のクラシコを担当する審判は、アンダルシア協会に所属するフェルナンデス・ボルバランに決定したようです。ボルバラン主審は月曜日にラス・ロサスで実施された審判団のフィジカルテストで合格し、今回のマドリー対バルセロナの担当に決定。マドリー協会とカタルーニャ協会に所属しない実績のある国際審判となると数は限られており、当初より彼は有力候補の一人でした。

フェルナンデス・ボルバランは過去に2度、クラシコで笛を吹いた経験があります。初クラシコは2011年8月のスーペルコパで、ジョゼ・モウリーニョティト・ビラノバの目に指を突っ込んだことで歴史に残っている試合です。この対決は両チームともに熱くなり、バルサではビジャが、白組ではマルセロエジルが退場となっています。結果はペップチームの3-2勝ちでした。

ふたつめのクラシコもまた2011年で、12月10日のリーガ第16節ベルナベウクラシコ。こちらもバルセロナが1-2で勝利しており、クラブワールドカップでの日本遠征に向けて良い景気付けになったのを記憶しています。強いものが勝つ、ときっちり示された試合でした。ボルバラン主審とバルサの“相性”はまずまずで、彼が担当した28試合の結果内訳は24勝4敗(勝率85.7%)。マドリーは同じく28試合で17勝6分5敗(勝率60.7%)となってます。

反汚職検察、審判への圧力疑惑の調査開始

10月下旬に世間を賑わせたものの、マドリー系メディアが黙殺したこともあって、すぐさま忘れ去られることになっていた副審への圧力疑惑。21日のクラシコでバルセロナに不利なジャッジをするように圧力をかけられた、と匿名の副審が訴えたこの件に関し、バルセロナの反汚職検察が調査を開始した、と火曜日のEL MUNDO紙が報じました。スポーツ新聞のMUNDO DEPORTIVO紙ではなく、マドリー市に本社を置く一般紙EL MUNDO(EL PAISに次いで、購読者数はスペインで2番目に多い)です。

それによると、検察はグアルディア・シビル(治安警察。憲兵)からの依頼を受け、副審が訴えたような疑惑の圧力が実際にあったことを示す全情報を集め始めたらしく、審判委員会に対し、今季バルセロナの試合を担当した全審判の情報を要求したそうです。

さらにラジオ局Cadena COPEの伝えたところでは、今季リーガでバルサ戦を担当した10人の主審と20人の線審が法廷で供述することになるらしく。上層部から圧力を受けたと訴えた匿名の副審は訴状の中で、そういった圧力を受けたのはこれが初めてではない、とも記しているそうです。さてこれから祭りになるか、それともいつものようにうやむやに終わることになるのか。検察局を応援したいです。

ちなみに訴えた副審の代理人を務めるハシント・ビセンテ弁護士がMD紙の取材に応じて言うには、その副審は先日ラス・ロサスで行われた審判のフィジカルテストにも参加していて、「審判たちはこの件について話をしていた」とのこと。彼はまた、「私の顧客に対し“魔女狩り”があったか?幾分はありましたが、詳細は明かせません」とも説明しています。

 

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