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ピケ「僕だから、指笛が鳴らされる」

プレーに集中しているから気付かない、とも。

FCバルセロナが日本にやってきて、この水曜日で三日目となります。いよいよ明日はムンディアル・デ・クルブス2015の初陣となる広州との準決勝。メディアの注目はネイマールが決勝戦に間に合うかどうかに集まっていますが、今日前日会見を行うルイス・エンリケは、今自分たちの前には準決勝しかないとして、決勝に関するもしもの質問は受け付けないことでしょう。そしてバルサ選手代表として会見に臨むのは、お騒がせ隊長のジェラール・ピケです。このところマドリー方面を刺激するコメントやツイートが目立っているワカ旦那。会見でもユーモア交じりにあれこれと語ってくれることでしょうが、それに先んじて一般紙EL PAIS紙のインタビューでも自らやバルサについてたくさん語っていますので、少し覗いてみましょう。

指笛が流行になった

このEL PAIS(エル・パイス)紙の長いインタビューの中で、ジェラール・ピケはバルサのプレーについて、スペイン代表での指笛(ブーイング)について、マドリー方面とのあれこれやプライベートについてたくさん語っています。三冠祝勝会でのケビン・ロルダン発言以降、各地のスタジアムでねちっこく鳴らされている指笛に関しては、こんな感じです。

「僕が生きていくしかない状況だね。あまり深くは考えてないよ。僕だから、人は大騒ぎをする。そしてそれがモルボ(因縁のようなもの)になる。指笛が流行になったんだ。でも僕がそれに気付かないこともあってね。少し前の代表戦のハーフタイム中、僕はバルトラに“今日は指笛がないよな?”って訊ねた。そしたらヤツは笑い始めたんだよ。実際はすごく指笛が鳴ってたらしい。でも僕はピッチでのことにすごく集中しているから、それに気付かないんだ」

指笛で傷つきはしないよ。100人が指笛を鳴らせば、みんながそうしているかのように見えるけど、一方で僕はその彼らに理由がないことを知っている。彼らの言うことは本当じゃない。彼らは“ピケは自分がスペイン人だと感じていない”とか言うけれど、いつ僕がそういうことを言ったろう?ケビン・ロルダンがどうこうとかね。でもそれはバルサ対マドリーでの事だし、代表とは無関係だ。僕にとってはどうだっていいことさ」

ジェラール・ピケという人物は基本的に、騒ぎを穏やかに鎮めようとの考えは持っていません。先日のアルベロアに対するコメントもそうですし、国王杯でマドリーが出場停止中のチェリシェフを起用した際のツイッターでの絵文字も然りです。自分がマドリー方面を挑発していると感じているのか。ジェリは言います。

「あの絵文字はね、La Sexta(テレビ)でレオ・アルレム(面白いおじさん)の番組を見ていて、爆笑したんだよ(とウインク)。ノー、マジメに言うと、あの件であまり引っ張ることはないと思うよ」

もっともっと勝ちたい

ピケが指笛の対象になる理由のひとつとして、彼の口が災いしているのは確かでしょうが、ジェリの祖父が元バルサの重鎮理事、母が優秀な脳外科医、妻が世界的歌姫シャキーラ、高身長のエリートスポーツ選手、ルックスもモデルをやるほどに恵まれている、ってのも妬まれる要素でしょう。

「妬み?僕はすべてを持っているわけじゃないし、もしそうだとしても、それで怒りを買うかな?アメリカ合衆国では、多くを持っている者は偶像視されるんだ。まあ僕はめちゃくちゃ恵まれているし、個人的にもスポーツ面でもすごく幸せさ。でも、それで怒りを買うかな?」

買うんじゃないですかねぇ^^; 人は嫉妬する生き物ゆえ・・・。では、あなたに足りないものは何ですか、と記者さんは訊ねます。ワカ旦那の答えはこうです。「もっと勝ちたいね。今僕は28歳、勝つことが大好きなんだ。2、3年前はそうしないといけないからプレーしていたんだけど、今はどんどんフットボルが好きになっててね。若い頃は30歳になったら引退しようと考えてたのが、今では35歳までプレーしたいと思ってるよ。バルサで引退することがすごく難しいのは知っているし、年を重ねるにつれ体が重くなり、フィジカル能力も落ちていくだろう。でも1時間前にロッカールームに行くとか、きちんとした食事を取るとか、よく眠るとか、自分を良くしてくれることに取り組むようになったよ。シャキや家族がそうさせてくれたんだ。もし4、5年前の習慣を続けていたなら、自分がバルサに残れていなかっただろうのは間違いない

昨年の前半はダメなパフォーマンスでバルセロニスタのため息を誘っていたピケですが、このところは復調。ルーチョチームの最終ラインに不可欠な選手となっています。そんな自らの重要性について訊ねられたピケはこんなふうに答えました。

「バルサはすごいビッグクラブだから、不可欠な選手なんて誰もいないよ。僕らにはメッシがいるけど、最終的にはいつだってチームは前に進んでいくんだ。レオがいなくなったなら、2年間はヒドイことになるだろう。でもプジチャビビクトルだって不可欠な選手だったけど、チームは続いてきたし、二度目のトリプレーテも達成してきたわけだからね。だから自分が重要な選手だとは感じていても、もし僕がいないなら、他の選手がやってくるだろう。バルサでプレーをしている時は重要な選手であろうと試みる。でも歴史は全員で作っていくものだし、これからも作られ続けていくさ」

以前の方が、ボールが無い時に苦労した

昨シーズンはクラブ史上二度目となるトリプレーテを達成し、先月のベルナベウクラシコではマドリーを0-4で粉砕。FCバルセロナはまたフットボル界における中心的な存在となりました。しかしピケはかつてのグランデ・ミランを引き合いに出し、過信は禁物だと警告を発します。「1980年代終盤から90年代初めにかけてのサッキ・ミラン、おそらく僕らもそういうふうになっていくだろう。でも僕らは地に足を付けていないといけない。現在のミランを見てごらんよ。ただバルサモデルの成功やこのチームのタレントを見る感じでは、僕らはこの期間を伸ばしていける

ルイス・エンリケが監督となって、バルサのフットボルにカウンターアタックの要素が加わりました。そういった変化について、ピケは「後ろの人間としては、今の方が良いんだ。何故なら、今はボールを保持していない時も居心地悪く感じないからね。以前はボールが自分たちのものじゃない時は苦労をした。今の僕らはより引き出しが増えている」と説明。「クライフの哲学がライカーペップによって引き継がれ、ルイス・エンリケが多くの成功をもたらした」と述べています。

セントラルとしてのジェラールの持ち味は、最終ラインからプレーの起点となってパスを送り届けることです。「いつもそれは試みてきたよ。でも相手チームがどこへプレッシングを掛けてくるかによるね。パスコースを見つけて、マークを外している味方へとパスを届けるのが僕の使命だ。そしてもし受け手が二人いたなら、相手ゴールにより近い方の選手へとパスを送るだろう

「僕らは数年前から良く似たスタイルでプレーをしている。ラテラルが前に出て、エストレーモが中に切れ込み、といったふうにね。多かれ少なかれ、ボールを見ながらでも、各選手がどこにいるかは分かるんだ。でもカギはボールを見ずにプレーすること。バルサではそれを教え込まれる。それによってプレーをコントロールし、ワンプレーで1秒を勝ち取ることが出来るわけだよ」

攻撃参加は楽しい

そしてピケといえば、時折見せる攻撃参加がファンを楽しませます。ベルナベウクラシコでもマニータを目指してオーバーラップし、ムニールがそのチャンスを外した時は怒っていました。もしあの時彼がゴールを決めていたら、どうしていたか。セントラルは言います。

祝っていたよ。でも言われているような準備は何もしていなかったね。僕はクレだし、(ベルナベウで)数的に一人多くて、0-4で、なんていうような機会はこれからほとんど無い、あるいは全く無いだろう。だから得点したかったんだ。でも次のローマ戦でも同じように得点したかったよ!それが僕のプレーの仕方さ」

「攻撃参加はすごく楽しいよ。すごく調子の良い試合も、他の挑戦を強いられる試合もあるけれど、経験が僕にいつどのように攻撃に出て行くか教えてくれてる

例のクラシコ後、マドリー系のメディアが試合自体よりもそのピケが決め損なったゴールについて語っていたことを、彼はこう批判しています。「慣れてるよ。フットボルのことはあまり話さない、それが彼らの気を逸らすパワーさ」

インタビューの最後ではムンディアル・デ・クルブスのことも話題となっています。バルサにとってムンディアルの重要性はどれほどか。ピケの答えはこうです。「ものすごく大きいよ。2009年までバルサはこのタイトルを獲得したことがなかった。そして優勝することによって、ここ(胸)に1年間、クラブ世界一のエンブレムを付けることが出来るんだ」

 

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