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ピケの訴え「構造的な変化が必要。僕らはどん底にある」はバルト会長に届くか

直接的ではないが、会長選挙の必要性を訴えたセントラル
「決断を下す」というバルトメウだが、自ら辞任する考えはなさそう

1/8 final でナポリを破ったバルサがリスボンでの“ファイナル8”へと出発する際、SPORTは「栄光へ向けて」と大きく見出しを付けましたが、残念ながら到達したのは「歴史的屈辱」でした。この大失敗の理由はこれから分析されていきますが、もはや不可避なのはクラブ全体の大規模な改革。ジェラール・ピケも変化の必要性を訴えています。

クラブは良い方向には進んでいない

ローマの悲劇、リバポーの悪夢に続く第三弾、それがリスボンでの歴史的屈辱でした。いや、そんな呼称はなんだって良く、チャンピオンズで3年続けて大失敗をやらかした事実が今のFCバルセロナの惨状を物語っているのですが、負けっぷりがあまりに鮮烈だったことで「改革」は強制力をもってやって来る。もう小手先の反省や修正では済まされません。

試合終了後、Movistar Liga de Campeones のインタビューに応じたジェラール・ピケは「酷い試合だった」と2-8を振り返り、構造的な変革が必要だとの見解を語っています。

「こういう敗退の仕方はダメだし、これはもう初めてでも、二回目でもない。なんらかの役に立つことを期待するよ」
「全員がよく考えなければならない。僕はクラブに変化が必要だと思うよ。監督や選手のことを言ってるわけではなくて、誰かにダメを出したいわけじゃないんだけれど、クラブは構造的にあらゆるタイプの変化が必要だと思うんだ

監督ではなく、選手の誰かでもなく、クラブの構造的な変化が必要。となるとやはり、選挙による理事会の刷新です。ピケの訴えがバルトメウを辞任に動かすとして、それはそれでロッカールームの権力が云々という話になるのはややこしいですが、クラブ上層部は真摯に耳を貸すべきでしょう。

必要であれば、自分がクラブを去る

一方、必要であれば、荷物をまとめることも厭わないとセントラルは言います。

絶対に必要な存在は誰もいないさ。もし新しい血が必要で、この流れを変えないといけないなら、まず僕が去ることを申し出るよ。今の僕らはどん底に落ちているからね」

「全員が内的に反省して、クラブのために何が最良なのかを決めなければならないんだ。最終的に一番大事なのはクラブだからね」

「サイクルの終焉?どう分類すればいいか僕は知らないけれど、どん底に落ちたのは事実だから、あらゆる面での変化は必要だね。選手だけではなく。僕らは良い方向には進んでいない。それは結果が示している」
「これが残酷な現実さ。見えているもの、ピッチで表れているものを、これ以上隠すことはできない。今日の出来事は、FCバルセロナのようなクラブにとっては受け入れることは出来ないものだ」

絶対に必要な存在は誰もいないというのは、メッシと何か話しているかも、というのは考えすぎか。

「決断を下していく」と会長は強調するが

残念至極なのは、一番クラブのために何が必要なのか考えるべきジュゼップ・マリア・バルトメウが、熱望される辞任を考えていなさそうなことです。

試合終了後、ピケと同じようにmovistar Liga de Campeones のカメラ前に姿を見せた会長は、何度も「決断をしていく」と繰り返しはしたものの、それが選挙なのかと問いただされると「私たちは決断していくことになります。そのうちの幾つかは、チャンピオンズ前にすでに下されていたものですし、これから下していくものもありますが、数週間のうちに全てを発表していきます」と語るに止めているのです。

一番手っ取り早い決断である監督の更迭は、間もなく発表されるでしょう。
首になるキケ・セティエンの後任最有力が、マウリシオ・ポチェッティーノ(現在フリー)ってのが失笑ものです。

その他にバルトメウが下すかもしれない決断は、エリック・アビダル強化技術部長の解任。セティエンを推した責任を取る形で、彼もアディオスとなるかもしれません。

MDが説明するには、バルトメウは会長選挙に関する発表もするだろうけれども、それは来年6月の予定だったところを、3月か4月に前倒しして実施するというもの。早くても1月。会長が辞任を決断するか、理事会の半分が辞任をするかしないと即時の選挙招集はないとのことで、あとはバルセロニズモの外圧にどれだけ耐えるかでしょう。

 

コメント

  1. t より:

    本当にバルサが改革を考えているならメッシ、ピケ辺りを放出してもいいと思う。
    メッシは攻撃面では異次元の活躍をするけど、守備には参加しないしこの前のバイエルン戦で強敵には攻撃面だけでは通用しない事が分かったはず。何よりも年俸がクソ高い。
    クラブのシンボルで今までの活躍を考えれば反対意見が多いと思うけど、バルセロナを抜本的に変えるならそれも選択肢として考えるべきだと思う。

  2. s より:

    クソ高いとか、ガキかよ。
    今のバルサのステータスはほぼ彼一人で上げたのよ。
    知らないかもしれないが。
    ヨーロッパのトップクラブじゃなかったの、それまでは。
    少なくとも、年俸がクソ高いとか、クソとか言われる筋合いはないと思うが。
    これからもといた場所に戻る、ただそれだけ。

  3. エイプリル より:

    一応、突っ込んでおくと欧州制覇の経験はあるし、少なくともクライフ監督以降はトップクラブだよ。プレースタイルも好まれてた。日本人にもファンハール時代から人気あったし。

    その上で。
    ガキは改革だの抜本的だのという言葉が好きだからw
    メッシについてはシンプルに「いてくれるなら、いつまでもいてくれ」でいいかな。
    極端な話、バルサが勝つことより、バルサにメッシがいることのほうが大事というか。
    二位以下を大きく引き離してダントツで史上最高の選手なんだし、特別扱いでなんの問題もないと思うんだよね。

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