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ピケ「審判は水準に達してなかった」

リーガを逃したのは自分たちだが、テクノロジーも必要と。

5月24日(水)、カタルーニャ州の北部リェイダ県の町 Sant Guim de Freixanet でクライフコートの完成記念式典が行われました。クライフコートは子供たちや若者たちにスポーツの場を提供するための事業で、クライフ財団、FCバルセロナ財団、ラ・カイシャ銀行財団が協力して推進中。カタルーニャに合計15のコートを造ることを目標とし、ジェラール・ピケが支援者となった今回が5つめとなります。ピケはこの式典に家族やプジョルと共に参加。記者会見では審判問題や今季のバルセロナ、将来の会長職、マドリーなどについて訊ねられると、いつものようにジェリ節で答えています。

思い出の場所にクライフコート完成

今回 San Guim de Freixanet (人口約1,100人)に完成したクライフコートには、父の故郷で少年時代にこの町で過ごしたというジェラール・ピケの名前が冠せられました。よって式典にはピケはもちろん、彼の両親(父ジョアンさん、母モンセさん)と第二子のサシャちゃん、弟マルクも出席。サシャちゃんはたくさんの子供たちと一緒に、始球式を担当したそうです。

その他には、FCバルセロナからは第一副会長ジョルディ・カルドネル、クライフ財団からは娘で会長のスシラ・クライフさんと亡きジョハンの妻ダニーさん、それにラ・カイシャの偉いさんや町長さんらが出席しています。バルサ元カピタンでジェリの親友カルラス・プジョルも、妻バネサ・ロレンソさんと娘のマヌエラちゃんを伴っての参加です(プジの故郷にクライフコートが出来た時は、ピケが行っていた)。

ジェラール・ピケは自らの名前が付いたクライフコートが完成したことについて、次のように喜んでいます。「僕は子供の頃、それにもっと大きくなってからも Sant Guim で素晴らしい時を過ごした。だから祖母や友人たちとたくさん暮らしたこの町で、このグラウンドの落成式を行うことをとても誇りに思うよ。僕が遊んでいた小さな頃は、ここはでこぼこした砂のグラウンドだったんだ。この光景を見るのは最高の気分だね」

「僕はジョハンがカタルーニャ選抜の監督だった時に、彼とロッカールームを共有した。それは誇らしかったよ。この新しいクライフコートは、子供たちにとって忘れられない経験となるだろうし、この事業が Sant Guim de Freixenet に来たことをとても幸せに思っている。プロジェクトは今日始まるんだ。するべき仕事はたくさんあるよ」

ちなみに、夏にはアンドレス・イニエスタの故郷フエンテアルビージャにも新たなクライフコートが完成するみたいです。

「ビデオ判定導入は義務」

クライフコートの落成式典終了後、ジェラール・ピケは報道陣の取材に応じ、各質問に答えています。主だったところを挙げると、以下のようになります。

リーガ準優勝と審判問題:「たしかに僕らはカンペオンになれなかったけど、理由は僕らの勝点がマドリーよりも少なかったからだよ。僕らは勝点を失うべきではないスタジアムで失ってしまった。判定が影響したか否かはいろんな評価があるにせよ、結論はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリーズ。ビデオ判定)導入は義務ってことだね。求められる手段を取るべきだし、全般として審判は水準に達してなかった。僕はそう言って罰せられたけれど、それからも彼らのレベルは変わらず、僕の言うことが正しいと示されたよね。VARによって審判たちのプレッシャーは減るだろう。審判にとって手助けは多い方が良いよ。VAR導入は必要だ」

ファンへの感謝:「唯一ノルマを達成したのがファンだったね。だから時々、僕らはファンにもっと多くを期待するんだ。今年のファンは輝いていたよ。ユーベ戦のスタジアムや、そこから最後までの彼らはすごかった。彼らのようなファンがいることを僕らは幸せに感じているんだ。チームは勝利を重ね、コパ決勝に向けてスイッチも入っている。リーガを勝ち取りたかったよ」

マドリーの栄冠とバルサのシーズン評価:「その二つは関係ないさ。それは新聞的な事柄であって、自分たちのやってきたシーズンがマドリーのすることとは関係ないことを僕らは分かってる。期待していたようなシーズンではなかったけど、僕らは競い、優勝を目指した」

チャンピオンズ最終戦:「観るかどうかは分からない。ハーバード大学でビジネス関連の講義を受けるためにボストンにいるからね」

カルバハルのチャントは問題なし

新監督について:「僕から言うことはないさ。エルネストバルベルデ)はアスレティックで良い仕事をしたし、現役時代はバルサにも居た。良い選択肢かもしれないと思うけど、同じことは他の人にも言える」

マドリー選手たちの侮辱的チャント:「あれは無礼な言葉だけれど、すでに出来上がっているフレーズで、みんなが使っているからね。個人的には侮辱だとは捉えていないよ。歓喜の瞬間だったし、普通のことさ。僕はカルバハルとはカード遊びをしたりする仲でね、彼は良いやつだ。次の日に彼からメッセージが来たから、謝る必要はないって返しておいた。お互い様なんだ」

胃腸炎:「良くなったよ。それはもう悲惨な数日間だったから、皆さんにはお奨めしないね」

まとまらないイニエスタの契約延長:「イニエスタの居ないバルサは想像できないけれど、いつかその日は訪れるからね。チャビプジョルの時もそうだった。選手には、手を挙げて交代を求めなきゃならない日がくるんだ。年齢に応じてすべきことはなにか、評価するのは彼自身だし、それも尊重すべき人生の過程さ。ここ数日は彼と話をしていないんだけど、来季は彼が僕らと一緒にいると僕は確信してるよ。必要なのは可能な間は彼のプレーを楽しむことなんだ」

「会長たちは落ちているから・・・」

そしてピケは恒例の質問である将来のバルサ会長就任について訊ねられてもいるのですが、これに対する答えは愉快なものでした。「何度も言ってきたように、短期的にはノーだよ。身体の状態はとても良いから、長くプレーを続けられるように頑張っていくさ。それからのことは、まあ後で見てみよう。ただし全ての会長たちが年月の経過と共に落ちていってる様子を見ているわけだから、僕も考えていくだろうね」

この言葉で会見場に笑いが起きたとのことですが、サンドロ・ロセイ元会長が資金洗浄の疑いで逮捕されている最中なだけに、隣りに座っていたジョルディ・カルドネル副会長は苦笑いだったことでしょう。ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長もネイマールケースで訴えられましたし、ヌニェスさんは脱税で拘置所に入った。ジョアン・ラポルタはまだ落ちてませんね。ピケはまた、警察に拘留されたロセイについてはこう語っています。

「それについて話をする日じゃないと思う。法律は守るためにあり、サンドロが守ったのかどうか僕には分からない。解明されるまでは口出ししないのがいいよ。ここでは推定無罪なんだ。司法が仕事をして、最終決断をするさ」

バルサとマドリーの間に法的な扱いの差が感じられる点については「難しいテーマだね。証拠がないのであれば、背後に何かあるというのはとても難しい。でもレオネイの件を見ると、彼らが(マドリー勢と)かなり違う扱いを受けたのは事実だ。僕らが望むのは誰もが公正に扱われることだよ」とコメントしたジェリ。ようやく動きのありそうなクリスティアノの脱税問題がどうなるか、まあ見てみましょうか。とか言ってる先に、メッシが懲役21ヶ月の有罪判決を食らいましたけれど。

 

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