いざ、ムンディアリート準決勝

超真剣に、失敗の許されない試合に臨む。

二冠はドブレーテ。三冠はトリプレーテ。四冠はカードが4つ並ぶことにちなんでポーケル(POKER)。では、五冠のあちらでの一般的な呼称はなんでしょう?答えはポーケルがちょっと賑やかになったレポーケル(REPOKER)でありました。守備が散々だった8月にアスレティック・クルブ・ビルバオに完敗し(2試合合計1-5)、六冠(セクステーテ)の夢は潰えたFCバルセロナでしたが、この12月のムンディアル・デ・クルブスを勝ち取れば十分見事なレポーケルは達成可能。その最初の関門が本日横浜にて行われる、広州恒大との準決勝。ルイス・エンリケはこの試合に超本気のメンバーを送り出すと見られています。

新たな歴史を刻みたい

ムンディアリートのタイトルに大した価値はない、とか言っていた監督(クビになりそう)がプレミア方面にいますが、FCバルセロナはいつものように、クラブ世界一となって一年間胸に黄金のバッジを付けることを重視しています。バルサがこのタイトルを競うための参加資格を得るには、チャンピオンズ優勝という超難関クリアが求められるのですから、真剣に臨まないわけがない。(主催者は大キライにせよ)もっと名誉が与えられて然るべきコンペティションと自戒を込めて思う次第です。

僕らは歴史を作り続けたいんだ」と、カピタンのアンドレス・イニエスタや広報部長のジェラール・ピケが繰り返しています。常に勝利に貪欲に、栄光のページは幾らでも増やすとの考えがこのチームにはある。クラブ史上三度目の世界王者に輝いての、年間レポーケル達成ですから、新たな歴史を刻むためのモチベーションは事欠きません。ペップバルサのセクステーテが強烈ですが、それまではクバラのチームがシンコ・コパス(五冠)と呼ばれ称えられていた。ルーチョチームは今回、それに並ぶチャンスです。

広州を警戒するルイス・エンリケ

広州恒大との準決勝の前日会見に臨んだルイス・エンリケは、例によって非常に慎重でした。世間様はありがたいことにバルサが勝って当たり前とお考えですが、ガッツ監督は本命とのレッテルを断固として拒否。ルイス・フェリペ・スコラーリ率いる中国チームが非常に危険な相手だとの警句を発しています。MD紙の見出しも“cuento chino”(直訳すると中国の物語)なる成句に引っ掛けて、“眉唾物ではない”と、警戒の構え。2-0から追い付かれたデポルティーボ戦の経験も気を引き締めているようです。

試合への意気込み私たちにとって、広州戦は手続きとして行う試合ではない。それに彼らの試合を見た後では、油断する気にはなれないさ。広州には高いクオリティのブラジル人選手が4人いる。フットボルは驚きに満ちているから、真剣に準備をしていくよ」

散歩をするためにピッチへと出て行くつもりはない。非常に難しい相手ゆえ、かなり真剣な試合をしなければならないだろう。私たちにとってのチャレンジだよ」

過去のムンディアリート準決勝はいずれもタフな試合となっているし、勝ち上がるためには最大限の集中力が求められる。難しい試合になるとしか予想していないよ」

「ムンディアリート獲得はステキなブローチとなるだろう。5つのタイトルを獲得した一年になるのか、それとも2つのタイトルを手にしたシーズン(前半)なのかは知らないけれど、私としてはどちらでもいい。重要なのはピッチ上で勝利することだ。私たちはその難しさも、クラブの歴史における意味も自覚してるよ」

広州恒大の分析 「広州の試合はアメリカ戦を含めて4つ見たよ。アメリカ戦の勝利は決して偶然なんかじゃない。非常に拮抗していた試合を、彼らがものにしたんだ。広州は中国人をベースにしつつブラジル人が4人、メキシコ人が1人いることで危険なチームとなっている。チームの土台であるカピタン(Zheng)はすばらしいフットボル選手だ。彼には十分注意しなければならないだろう」

フィジカルの強さ以上に、彼らは後方からボールをつなげるチームだ。ベストプレーヤーはグラール。彼は非常に若く、敵エリアへと侵入し、少なからぬゴールを決める力がある選手だ。エルケソンは以前はメディアプンタでプレーをしていたが、現在はプンタ(最前線)。彼もまた得点力のあるデランテロだね。ロビーニョはアメリカ戦では30分の出場のみだったけれど、それが怪我によるものなのかは分からない。いずれにせよ、31歳はフットボル選手にとって脂が乗る年齢だ。マドリー時代の彼を私たちはよく覚えている。トップクラスの選手だよ」

「中国人選手たちは働き者だね。右ラテラルは興味深い選手だし、リーガ・エスパニョーラでもプレーできるだろう。パス出しの上手いセントラルも二人いる。さらに広州は勝つことに慣れたチームだ。アメリカとの試合はどちらにも勝つチャンスがあった。私は彼らに驚かされたんだ。楽にはやらせてくれないだろう

ネイマールの状態 「キミたち(報道陣)が彼のトレーニングの様子を見なかったからといって、それは彼がトレーニングをしなかったということじゃない。私が気にかけているのは彼が100%回復することだけだけれど、私はリスクを冒すことには賛成はしない。その瞬間がくれば、決断をしていくさ。決勝戦の前には、まず準決勝で勝たなければならないんだ」

メディアにも警戒感

ルイス・エンリケが強調しているように、これに勝たなければ決勝戦でプレーすることは出来ない準決勝。2011年のペップ・グアルディオラアルサッド戦に意外にもローテーションを採用しましたが(アルベス、ピケ、セスク、チャビ、ブスケツ、アレクシスがベンチスタート)、このやり直しの利かない広州戦に、今回のバルサは必勝体勢のメンバーで臨むだろうというのが各メディア共通の予想です。

(SPORT紙は最後尾からテル・ステーゲン、アルベス、ピケ、マスチェラーノ、ジョルディ・アルバ、ブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ、メッシ、スアレス、そしてセルジ・ロベルトと、ネイマールがいない以外、ベルリンでのチャンピオンズ決勝と同じイレブンを予想。一方でMD紙はラキティッチを休ませ、セントラルにベルマーレン、左エストレーモにサンドロと予想。ジョーカー・ロベルトは果たしてどう使われますでしょうか)

ともすれば、少なくともメディアは余裕をかましがちなこの準決勝を前に、今回はかなり警戒感が漂っているところは、失敗を避けるためにはとても好ましいことです。大阪でのもう一つの準決勝でリーベルが大苦戦したことが、それに役立っている様子。ルーチョチームがここ3試合を引き分け、疑念を払拭する勝利を求めていることも、緊張感を生んでいます。広州の曲者感もなかなかのものですし。

バルセロナが日本に来て今日で4日目、ジェットラグはまだ完全に解消できてはいないでしょう。蓄積してきた疲労もありそうです。そういったことで完璧な試合は難しいと思いますが、良い感覚を掴み、そして試合に勝ってくれることを大いに期待します。今日はとっても寒いけど、バモス!

ネイマールの回復は順調そう

バルサがもし広州恒大を破れば、日曜日のリーベルとの決勝戦では、ネイマールJr.がピッチに立つだろうと見られています。昨日の横浜国際競技場でのトレーニングでは、チームのトレーナー、ファンホ・ブラウと二人でランニングを行ったブラジリアンクラック。さらにセッションの最後はボールも蹴ったということで、火曜日あたりにはネイがムンディアリートでプレーする可能性は小さいなんていっていたSPORT紙も、“順調”と方向転換しています。前から楽観的な見解だったMD紙は“先発濃厚”とまで報じており、少なくとも後半に出てくる可能性は高そうな状況。まずは金曜のチーム練習に参加するかどうかですから、こちらは続報を待て、ということで。

 

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