地元ファンと24度目のリーガ優勝を喜び合ったバルサ。
FCバルセロナがリーガ15/16優勝を決めた翌日(15日)、バルセロナの街では早速優勝記念パレード(la rua)が行われました。ルーチョチームを乗せたオープンデッキバスは18時半頃に港のワールドトレードセンターを出発し、3時間弱をかけてモンジュイックの噴水へと到着。沿道には多数のバルセロニスタが駆けつけ、選手たちと喜びを分かち合いました。地元の人々がいつも以上に羨ましくなる瞬間です。
バルサ色に染まったParal-lel通り
このラ・ルア(パレード)の時はいつも思いますが、チームが優勝を決めたその翌日に盛大なパレードを実行してしまう社会としての行動力・許容力には感心します。パーティは時を逃さないように、即座にやらなければならないという精神。今を楽しむ。警備が大変なバルセロナ市役所や警察はあまり乗り気ではなかったようですが、クレの情熱で押しきった感じです。日本だとこうはいきません。
今回のラ・ルアはバルセロナ港にあるワールドトレードセンターから始まり、スペイン広場を経由してモンジュイックの丘の麓にある噴水ゾーンにて終了しています(約3km)。選手たちとテクニコ陣を乗せたオープンデッキバスは止まっているに近いほどの徒歩速度で進み、十数万人?の人々がヒーローたちに熱い声援を送りました。日曜夕方のパレードだったため、家族連れが多数。月曜日の学校は「ラ・ルア行った?」の会話で盛り上がるのでしょう。
ペップ・グアルディオラの監督就任以降、リーガの覇権はバルセロナが握っています。ここ8年間で6度のリーガ優勝は、バルサの歴史の中でも際立つ好成績。ラ・ルアはもはや5月の恒例行事の如し、です。
しかしタイトルを選手たちと祝うパレードは何度しようとも飽きる類のイベントではなく、バルセロナの人々がこの瞬間を心待ちにしていることは、毎回の人手を見れば分かりましょう。ラ・ルアの主会場となったParal-lel通りはバルサやカタルーニャの旗を持った人々で埋め尽くされ、埋め尽くされすぎたために数度に渡ってバスの進行が止まる始末^^(基本的に先導するパトカーが人の壁を割って進む)。そういうことで所要時間は予定していた1時間半のほぼ倍の、3時間弱となっています。
宴会部長ピケ、アルベス
選手たちは前夜のグラナダ遠征とバルセロナに戻ってきてからのホテルWでのパーティでお疲れだったらしく、いつものラ・ルアに比べると、さほど騒ぐことなくファンに手を振ったり、スマートフォンで写真を撮ったりしてイベントを楽しんでいます。サングラスを掛けた選手が多かったのは、目元に睡眠不足が現れているからだというのはSPORT。たしかに、特に後半の選手たちは大人しかったように見えました。
祭りを盛り上げていたのは、グラナダ戦終了後に「全てを出す」と宣言していたジェラール・ピケと、ダニ・アルベス&ネイマールのブラジルコンビです。チームメイトたちが大人しくファンに手を振っている中で、ワカ旦那はビールをかけたり、紙吹雪砲をぶっ放したり、バスの最前部に飾ってあった優勝杯を落とすふりをしてふざけたり。メキシカンレスラーのマスクを持参したダニ・アルベスは陽気にファンを盛り上げることを止めず、ネイマールも踊ったり自撮りをしたりとフィエスタを満喫した様子でした。
レオ・メッシはパレードの前半はバスの1階部分でなにかを食していた模様。後半はデッキに登場し、親友ルイス・スアレスの隣りでファンに手を振っています。ピケを除くカンテラーノで一番活動的だったのは、マルク・バルトラ。セントラルは多くの時間で最前列に位置ってファンに手を振り、叫び、キャラクターのあるところを示していました。来季もバルサに残り、良いシーズンを送ってほしい選手です。ハビエル・マスチェラーノはトロフィーにもしものことがないよう気を配り。アンドレス・イニエスタはカピタンとして常にデッキに立ち、優しいまなざしでファンに手を振り続けていました。
約3時間に及んだリーガ優勝パレードの様子は、YouTubeのバルサ公式動画で見ることが出来ます。ちなみにジョゼップ・マリア・バルトメウ会長はラジオ局RAC1の取材に対し、バルサがコパも制して二冠を達成した際には、もう一発ラ・ルアを行い、カンプノウでファンとの祝勝会をすると明言しています。23日にバルセロナへ行く人はチャンスですね。
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