バケーションの終盤を自宅近所で過ごすクラック。
2016年の夏はレオ・メッシにとってハードな出来事が重なりました。彼岸の優勝をまたもあと一歩で逃したコパアメリカと、“黒い手”がちらつく脱税容疑での実刑判決。クラックが心身の両面で消耗しているであろう想像は難くなく、大エースに少しでも回復した状態で戻ってくるための配慮として、ルイス・エンリケは彼に+1週間の夏休みを与えることを決断しました。とは言いましてもハビエル・マスチェラーノや、コパ優勝で気分の良いクラウディオ・ブラボにも8月1日に合流する許可は与えられているのですけれども。
さっそくスアレスと夕食へ
ということで今月いっぱいバケーションが延長されたレオ・メッシは現在、地中海のリゾート島イビサからバルセロナに戻ってきて休日を過ごしています。バルセロナへ戻った18日(月)にはさっそく同じくカステイデフェルスに住むルイス・スアレスと久々の再会を果たし、近くの海辺のレストランへ夕食へ。戻ってきてすぐルイシートと会うあたり、二人の仲の良さが伝わってきます。SNSに投稿された写真を見ますと、親友と会ったレオはなかなかリラックスして良い表情をしていますね。マテ茶でも飲みつつ、夏のいろんな出来事を話し合ったことでしょう。
メッシはコパアメリカで決勝をプレーしたマスチェラーノやブラボ、ユーロ2016出場組と一緒に、8月1日からプレシーズンのトレーニングに合流する予定です。休暇はまだあと10日ほど残っていますから、存分に自由時間を満喫し、フル充電でルーチョのところへと戻ってきてくださいませ。25日からはルイス・スアレスが英国合宿へ行ってしまうので、メッシ家は近場に小旅行などあるかもしれませんね。
1km泳いでヨットへ行った男とのひと時
もっとも世界的大スターのメッシですから、彼が静かな休日を送るためには、できるだけ知名度の低い場所、もしくは騒がしい若者のいない場所へ行くしかないでしょう。先週過ごしたイビサ島は充実のナイトライフを求める若い衆が集いますし、パパラッチも多数。レオとクリスティアノのヨット(日本で言うところのクルーザー)がほんの数メートルの距離で停留しているぞ、など様々なニュースがメディアに登場していました。それでもセレブはイビサへ向かう。それだけいろんな楽しみのある島なのでしょう。
メッシ家は主に、遊興船(Seven C。全長28m。収容人数10名)での自由時間を楽しんでいたようです。海に浮かんでいる瞬間までカメラマンに狙われているのですからスターも大変ですが、今回は彼の元へと“珍客”が訪れたことが話題となっています。約1km沖で家族とのんびりしているレオのところへ、一人のチャレンジャーが泳いで行ったのです。
男がひとり船へと泳ぎ近付いている。怪しげなスリを発見した乗組員は、メッシにそう告げます。こういう場合、通常はおそらく彼を陸へと帰すような措置がとられることでしょう。しかしレオはスリに船へと上がるように言い、防水ケースに入れていたスリの携帯電話が濡れて壊れているのを見ると乗組員に写真を撮ってくれるように頼んでスリに送信、さらにジュースでもどうだと誘うと、出自や趣味などについて20分ほど雑談をしたのだそうです。それだけでなくメッシは、キミを小型の舟で送っていこうかとも提案。スリはそれを断ると、再び泳いで岸へと戻ったのでした。
この夢のような経験についてスリは、MD紙に次のように語っています。「電話はダメになったけど、メッシとの写真を手に入れたよ」「言われているように、彼は世界的なクラックのようには見えなかった。とても謙虚な人で、彼も彼の家族も僕を温かくもてなしてくれた」
ちなみにMDによるとメッシはその後港へと戻った時にスリと再会し、陸に残っていた友人とも記念撮影をしたそうです。しかし同紙曰く、“メッシと時間を共有したスリの経験は、いつまでも彼と共にあるだろう―”。日本人的感覚としては違和感がなくもないですが、あちらはチャレンジをした者を称えるのでしょう。この記事を紹介している他のメディアでも、特に批判的な感じはないようです。来年からは泳いでメッシの船を目指す輩が続出するかもしれませんね^^;
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