伝説の名を冠したカンテラーノ&バルサ女子用スタジアム
2017年9月14日(木)、バルセロナ市の隣町サン・ジョアン・デスピにあるクラブ施設シウタット・エスポルティーバ・ジョアン・ガンペルにて(正確には隣り)、新ミニエスタディの起工式が執り行われました。新スタジアムの名前は、クラブの伝説から頂戴して “エスタディ・ジョハン・クライフ”。御大にちなんだ二つの数字、「9」月「14」日の起工式は気が利いています。工事期間も「14」ヶ月だそうです。
収容人数約6,000人、工費は1,200万ユーロ
現在、ミニエスタディはカンプノウから道路を挟んだ場所にありますが、これがクラブのプロジェクト “エスパイ・バルサ”によって郊外へ移転。エスタディ・ジョハン・クライフはバルサB、バルサ・フェメニノ(女子)、そしてUEFAユースリーグの際のフベニールA(U-19)の本拠地となります。
工費は1,200万ユーロで、収容人数は約6,000人。カンプノウへのステップアップを夢見る子どもたちの、最初の大きな目的地です。
ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長は言います。「私たちがこの日を選んだのは、14と9がジョハン・クライフのスポーツ人生と結びついた数字だからです。ラ・マシアの選手たちは再び、(寮の)窓からスタジアムを見ることができるようになる。スタジアムは彼らの夢を育てることでしょう」
クライフ家、イニエスタ、カンテラーノ
昨日の起工式にはバルトメウ会長を筆頭とする理事会メンバーやお偉いさんのほか、多くの関係者が出席しています。
クライフ家を代表したのはジョハンの未亡人であるダニーさん、彼女の娘スシラさんとチャンタルさんとほか数名。
バルサ選手では、トップチームからは主将のアンドレス・イニエスタとカンテラーノ代表ジェラール・デウロフェウ。バルサBからはカルラス・アラニャーとセルジ・バレンシア。女子チームからはマルタ・ウンスエとラウラ・ラフォルス。このほか、バルサB監督のジェラール、フベニールA監督ガブリ、それにラ・マシアの少年たちが多数出席しています。
式典では最後に、クラブの象徴的なアイテムが定礎箱に仕舞われ、出席者たちによって埋められました。ただしこの透明アクリル製の定礎箱は工事完了後、新スタジアムのどこかに展示されるそうです。
MD氏の取材に対し、ジョハンの未亡人ダニーさんはこのように語っています。「夫の名前がこのスタジアムに付くことは、私の誇りです。夫は子どもたちを最も大事にしていましたし、ここは彼らのためのスタジアムになりますから」
定礎箱に仕舞われた、象徴的なアイテムの詳細
- ●父の小さな像(ジョハン・クライフの娘で、クライフ財団代表スシラ・クライフさん)
- ●トップチーム選手のサイン入りボール(アンドレス・イニエスタ)
- ●クラブの選手代表たちのサイン入りユニフォーム(バルサB主将セルジ・パレンシア、バルサ女子主将ラウラ・ラフォルス)
- ●エスパイ・バルサ工事用のバルサカラーのヘルメット(エスパイ・バルサ担当理事ジョルディ・モイシュ)
- ●サン・ジョアン・デスピの象徴的モデルニスモ建築 カン・ネグラが描かれた絵皿(同市市長アントニ・ポベダ)
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この箱を地中に下ろす役割を担ったのは下部カテゴリの選手 パウ・プリム(アレビンA)とマルティナ・ゴンサレス(女子アレビン・ベンハミン)。その後、出席者たちがショベルで砂をかけ入れ、記念写真を撮って起工式終了です。
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