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2018/19を、カンテラーノの年にするために

放出オペレーションでスカッドの軽量化が必要

この7月19日のSPORT紙はトップチームのトレーニングに呼ばれたバルサBの若者たちを表紙に、「カンテラーノの年」という見出しをつけました。バルサであるからには、自前の選手+メガクラックでチームを作るのが理想。カンテラーノのいないバルサはもう、バルサではありません。

そしてカンテラーノ比率が増えることは、クラブ運営上も大いにメリットがある。
補強額を減らし、人件費の抑制に役立つからです。

収入は増えているが…

二日ほど前、FCバルセロナが発表した2017/18シーズンの収支報告、これはなかなかにスペクタクルでした。

収入はなんと、フットボール界の新記録となる9億1,400万ユーロ
2016/17シーズンの7億800万ユーロからいっきに2億600万ユーロ(約268億円)も増加した理由の一つは、PSGによるネイマールの引き抜きです。

一方で支出も大きく、8億8,200万ユーロ
経営利益は3,200万ユーロとなりますが、税金を引かれた純利益は1,300万ユーロ(1.4%)にとどまります。
2016/17シーズンの税引き後利益は1,800万ユーロ(2.5%)でした。

2021年には10億ユーロの収入にするとの野心的プランを練っているバルサですが、増大し続ける選手年俸総額を減らさなければ早晩行き詰まりそう(すでに危険水準)。

そこで外部から獲得した控え組を減らし、ラ・マシア育ちのカンテラーノ比率を増やすことが、ロマンと実益を兼ねた解決方法になるわけです。

バルベルデは“カンテラーノ派”

エルネスト・バルベルデルイス・エンリケの後任監督に選ばれた理由の一つが、“カンテラーノを愛する監督だから”とのロベルト・フェルナンデス(当時の強化技術部長)の説明をまだ信じていたいと思います。

バルサ1年目は慎重に鉄板メンバーを起用していったけれど、2年目はそこに若手を組み込んでくれるはずだ―。

チングリは昨季の最終ゲームとなったレアル・ソシエダ戦の前日会見で2018/19のスカッド編成について訊ねられると、「人数はそう多くない方がいい。フィリアル(B)から上がってくる選手たちのために、スペースを残したいんだ」とコメントしています。

これを信じたいです。

ミドルクラスを放出し、カンテラーノに余地を作る

つまり、いま“ミドルクラス”(サブ)を形成しているけれども期待に応えられていない選手たちを新天地へ送り出し、生まれるスペースをカンテラーノで埋める。

たとえばファン・ミランダを起用して育てたいと思っても、ルカス・ディニェがいれば出番は与えにくいですから、ピンチの時はカンテラーノたちを起用すると腹をくくる。スカッドを軽量化することがキラキラ星たちの比率増加につながりましょう。

よってこの夏に獲得するのは、将来的に先発レギュラーを期待される選手とし、残念ながら構想外となって補強資金調達のために放出される選手の代役はカンテラーノたちでまかなう。クラブはそう決断したとSPORTは述べています。

7月19日現在、トップチームには29人もの選手たちがいるので、バルベルデの希望である20-22人編成とするためには7-9人を放出せねばならない。容易ではないのは確かですが、やるしかないです。

(結果論として、2年前のミドルクラス補強計画は失敗した)

「カンテラに人材がいないので」
7月14日(木)に行われましたルーカス・ディニャの入団プレゼンテーションにおきまして、選手とともに会見に臨みましたロベルト・フェルナンデス(スポーツディレクター)には補強全般に関する質問がなされました。特に興味を引かれたのはトップチームに選手を供給すべきバルサBはどうなっているのか、との問い...

2018/19にチャンスのありそうなB選手

ということで、現時点で2018/19シーズンにチャンスがありそうなバルサB選手を数名挙げてみます!

●ホルヘ・クエンカ

プレシーズンが始まって以降、ここまでの6回のトレーニングセッション全てに参加している唯一のB選手。ポジションはセントラル。USAツアーに呼ばれるのも確実だろう。セントラルは人数的に足りているが、シーズン中に必ず何度かピンチは訪れるので、準備を整えていれば出番は訪れそう。

●ファン・ミランダ

ガタイの良い左ラテラル。1つ年上のマルク・ククレリャがまずトップ昇格のチャンスありか、と言われていたが、バルベルデは守備に難のあるククレリャよりもミランダのほうが好きそう。複数のオファーが届いていたが、チャンスありと残留を選んだ。

●リキ・プッチ

メディアの人気者。バルベルデも気に入っていると見られる。これぞラ・マシア産のテクニックを有するメディアプンタで、メッシに憧れる。線が細すぎる。トッテナム行きが確実視されていたが、最終的に残留。USAツアーもおそらく呼ばれるだろう。

●オリオル・ブスケツ

もうひとりのブスケツ。先日バルサとの契約を延長し、2億ユーロの契約解除金から期待度の高さがうかがえる。バルベルデも2018/19シーズンにトップチームに入る力があるとコメントしていて、セルヒオの後継者として育てる考えのようだ。セルジ・サンペールが残り、フレンキー・デ・ヨングが加入すれば状況が変わるかも。現在、ヒザ半月板の負傷から回復中。

ポジション的には、ルカス・ディニェの去就にもよりますが、左ラテラルのファン・ミランダはけっこうチャンスがありそう。オリオル・ブスケツも是非育ててほしい選手。ただフレンキーも楽しみなので悩ましい(フレンキーはインテリオールやセントラルも可能ではある)。

このニュースのまとめ

  • ・2018/19はカンテラーノ復権の年となってほしい
  • ・膨張する選手年俸の抑制に、カンテラーノ増は有効
  • ・控え組はカンテラーノで

 

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