レオやスアレスから学び、成長し、いずれリーダーとなりたい
フィリペ・コウチーニョはバルサを愛していて、カンプノウで真のクラックになりたがっている。それはもう間違いないでしょう。ここまでの彼の言動からは、とにかくクラブへの愛情が感じられる。過去のブラジル人スター選手たちとは、発する雰囲気が異なるコウチーニョです。
どう異なるのかというと、難しいのですが、「バルサを通過点とは見ていない」というか。
助っ人として一時的に所属し、タイトル獲得に貢献することで名を上げて去るというよりは、本当に可能なかぎり長くここに居て、バルサの看板になりたいと真剣に思っている雰囲気。
傭兵っぽくないんですよね。
メッシ王が君臨するカンプノウ
2月16日のSPORT紙には、「コウチーニョのキャリアプラン」という記事が掲載されています。
メッシやスアレスから学ぶことで選手として成長し、最後はバルサの顔となって終わりたがっているという内容で、コウチーニョ自身のコメントがあるわけではないので記者さんの願望含みといえなくもないですが、実際に彼がそう考えていそうな現実感はあります。
バルサにはかつて“3R”と称されたブラジルのメガクラックたちが在籍し(ロマ―リオ、リバウド、ロナウジーニョ)、バルサ時代にそれぞれ頂点を極めました。
これら偉大な先輩たちと異なっているのは、現在カンプノウにはメッシ王が君臨することです。
この王を乗り越える難易度は生半可ではなく、多大な努力と忍耐を要求される。
それを承知でコウチーニョはやってきた、これは大きなポイントです。
世界最高選手から学ぶことはプライスレス
バルサがクラブ新記録となる高額移籍金を支払ったコウチーニョは、いうまでもなくスター選手です。
しかしその一方で、「まだこれから」の選手でもある。
クラックがメガクラックへと飛躍するにはカンプノウは最適な舞台ですし、レオ・メッシという希代の天才から学ぶことによって得られるものは計り知れません。
何故メッシはこれだけ何年もトップレベルを持続していけるのか。
何故メッシは大一番で結果を残せるのか。
全世界の注目を浴びるビッグマッチにレオはどうやって臨んでいるのか。
幸いコウチーニョにはルイス・スアレスなる親友がロッカールームにいて、彼を介してメッシに近づける。
スアレスとレオの仲が良すぎ、ネイマールなどは嫉妬したかもしれませんが、コウチーニョはどうでしょうか。
メッシの後を継ぐ
SPORTによると、コウチーニョは親しい人たちに対し、“いずれメッシがもっと出場時間を調整しなければならなくなった時にチームリーダーとなっているために、レオやスアレスの影となって(学ば)なければならない”、と語っているそうです。
同紙曰く、コウチーニョはずばり“メッシの後を継ぐためにバルセロナへと来た”。
そしてバルセロナで着実に成長していけば、“いつかバルサでバロンデオロを獲ったブラジルの先輩たちの道を自分も行けるだろう”と考えていると。
同じことを目指したであろう、次期エースといわれた選手は、その道を断念してパリへ去りました。
25歳でカンプノウに降り立ったコウチーニョの挑戦は、さていかに。
正直いまはまだ、レオ・メッシが凄まじすぎてコウチーニョのバルサは想像できないのですが、数年後にはクラブや彼の目論見通りにコウチーニョがバルサの看板になり、次の若手選手たちにとっての憧れになっているのも悪くないかな。
傭兵感のない、新たなブラジル人クラック像をコウチーニョが作るんじゃないかと楽しみにしてます。
このニュースのまとめ
- ・ブラジル人スター選手らしからぬ雰囲気を持つコウチーニョ
- ・メッシの後を継ぎ、バルサのリーダーになることが目標という
- ・そしていつかは“3R”のようにバロンデオロを
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