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アルトゥールを確保

選手の購入オプションを得た、とバルサが公式発表

アルトゥール・エンリケ・ラモス・デ・オリベイラ・メロの購入オプションでグレミオ・デ・ポルトアレグレと契約を結んだ、とFCバルセロナが発表しました。

それによるとバルサは2018年7月にこの権利を実行することができ、その際の移籍金は固定額3,000万ユーロ+変動額900万ユーロになるとのこと。当初は変動額部分が1,000万ユーロと言われてましたので、少し(日本円で1億3,000万円ほど)お安くなってます。

移籍の合意ではなく、購入オプションの合意をわざわざ発表するのは珍しいケース。

数ヶ月前から熱心に動いていたバルサが、この購入オプションを実行しないとは考えにくく、
変に横やりが入っても面倒なので、大きな怪我など不測の事態が発生しないかぎりは、7月1日を迎えればすぐにアルトゥールはアスルグラナ選手となるでしょう。

自らの取り分を放棄

3月12日付のSPORT紙によると、バルセロナとグレミオが合意に達するにあたっては、「選手が所有していた移籍金の権利20%分を放棄した」ことがカギになったそうです。

これにてバルサから支払われることになる3,000万ユーロの80%がグレミオに、20%が投資グループ Celso Rigo へ行くことになったのですが、20%分といえば600万ユーロ(日本円で8億円近い)ですから大きい。

それだけアルトゥールが目先のお金より選手としての夢の実現を優先したわけで、ファンとしては好感度アップです。

コウチーニョのポルトガル国籍取得

あとはスカッドに加わるのが当初の計画どおりに2019年1月なのか、夏に前倒しするのか。

選手やテクニコとしては、欧州やバルサのフットボールに早く馴染むためにも夏の加入を望むでしょう。
しかし、バルベルデチームの非EU選手枠はもうすでに3人分埋まっていますので、アルトゥールを出場登録するためには、コウチーニョジェリー・ミナパウリーニョがこの枠を空けなければならない。

一番の可能性は、夫人の二重国籍を利用したコウチーニョのポルトガル国籍取得ですが・・・

コウチーニョ、ポルトガル国籍申請へ
フィリペ・コウチーニョがポルトガル国籍を取得し、バルサのコムニタリオ(EU)外選手枠をひとつ空けることになるだろう、と2月13日のMD(ムンドデポルティボ)紙が伝えています。

この手続きはあと5ヶ月では完了しそうにないので(忖度もないしね!)、どうしてもアルトゥールを夏にスカッドに加えたい場合は、ジェリー・ミナをレンタルに出すとか、パウリーニョと夏でお別れをする、などの方法を採るしかありません。

求めていたチャビタイプの選手

バルサの強化技術部は昨年の夏から、“チャビタイプ”の選手を探し求めてきました。

最初に獲得を目指したマルコ・ベラッティはPSGの強い抵抗に遭って断念し、次にウワサになったセリ(ニース)はクラブ間合意目前までいきながらも、却下。そして最終的に選ばれたのが、このアルトゥール(21)でした。

バルサ公式サイトはアルトゥールを「パスフットボールを好み、中盤でのチームメイトとのトライアングルが際立つ」「ボールをキープし、縦を狙うプレーも優れている」と紹介しています。

そのバルサっぽさを評価されたことは明らかで、同時にカンテラにチャビっぽさで即戦力となれる若者がいないことの証明でもあるわけですが、せっかく外から獲得するのだから、不動のレギュラーを掴むくらいにはいってほしいです。
大いに磨かれ、優雅にボールをさばく世界有数のオーガナイザーとなってほしい。

そして南米産の宝石を磨きつつ、バルサBから試したい選手が出てきた時に起用できるように、タンスの肥やしになってしまっている選手は放出する必要もあるでしょう。
ミドルクラスの選手たちをカンテラーノに入れ替えていくことで、くすぶる不満を和らげられます。

競争力強化のために、一時的に補強に頼るのは仕方ない。
しかしカンテラなくしてバルサが栄光を極めることはないので(タイトルだけ獲ればいいというものではないクラブの難しさ)、強いラ・マシアの再構築を是非ともお願いします。

このニュースのまとめ

  • ・バルサがアルトゥールの購入オプションを得ることでグレミオと合意
  • ・オプション行使の場合、移籍金は固定額3,000万ユーロ+変動額900万ユーロ
  • ・オプションは7月から使え、入団は2019年1月が有力
  • ・探し求めてきた中盤のオーガナイザー

 

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