ビジャレアル戦でラ・リーガ初得点のカンテラーノ
日曜日のビジャレアル戦は、カルラス・アラニャー(20)のリーガ初ゴールが決まるという、本人とバルセロニスタにとって思い出深い一日となりました。
それも祭りのオマケではなく、チームにとって意味のあるゴールだったのが良い。
アラニャーが得点を決めた86分は、バルサが1-0でリードしつつもビジャレアルがボールを保持し、なんとか逃げ切れそうだけれども落ち着くための追加点はいつでも歓迎の状況でした。
そこでカンテラーノが「では、僕が!」と名乗りを上げるのですからすばらしく、ラキティッチがパスカットしてからの攻撃への移行も速かった。一度レオ・メッシにボールを預けてから裏へと抜け出すタイミングをうかがい、世界最高選手の狙いを感じての受けも完璧。数少ない実戦経験でもメッシとフィーリングが合うのは、さすがラ・マシア出身同士です。
試合終了後、アラニャーはメッシとの連携をこう語っています。
「メッシとなら、すべてがぐっと易しくなるよ。レオにしか見えないスペースがあるんだ。僕は守備ラインを破ったけれど、レオは望むところへパスを送れるから。1対1の場面では、ポルテーロがすごく前に出てたからボールをつついた。カンプノウでゴールを決める夢が実現したよ」
成功するための忍耐強さ
10代にして一気にスター選手への階段を駆け上がっていったレオ・メッシのような例外もいますが、あのアンドレス・イニエスタでさえトップチームのレギュラーとして定着したのは20代半ば。チャビ・エルナンデスなんて最初の数年間は毎夏、レギュラー確保への正念場、みたいに言われていました。
レジェンドでさえそうなのだから、監督やクラブの信頼があると感じるのであれば、アラニャーを始めとする若い衆は決して焦ってはいけない。今のスカッドではセルジ・ロベルト先輩がカンテラーノの良い手本となるでしょう。セルジはホントよく粘りました。
カルラス・アラニャーの場合は、昨季最終戦の大きな怪我で出遅れた今季序盤、トップ昇格を一時保留にしてバルサBでリズムを掴む決断ができています。
17-18歳の頃からメディアにちやほやされてきたアラニャーですが、怪我後の振る舞いを見るに、謙虚にハードワークを続けてきたことは将来への期待を抱かせてくれる。その調子で心技体を磨いていくことで、未来を切り開いていくことができるでしょう。
アラニャーが叶えるべき夢は、カンプノウでの得点のほかにも続々と控えています。
二十歳らしからぬルックスと落ち着き、夢へと向かう決意の強さをもって、一歩ずつ目標を達成していってほしい。度胸はある、でも気負った感じはない、のが良い感じです。
このニュースのまとめ
- ・カルラス・アラニャーがビジャレアル戦でリーガ初得点
- ・メッシとの呼吸がぴったりの、“ラ・マシア産”ゴール
- ・「カンプノウで得点する夢が叶った」
- ・バルサで成功するためには、焦らずじっくり一歩ずつ
コメント