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【マッチレポート】リーガ第1節 アスレティック 1-0 バルサ

LaLiga | jornada 1

アドゥリスの一撃により黒星発進のバルサ。
後半に盛り返したものの、火力が足りず。

FCバルセロナのラ・リーガ3連覇を目指す旅は、敗北からのスタートとなった。前半はアスレティックが押し、後半はバルサが盛り返す展開。勝敗を分けたのは試合終盤に登場したアドゥリスで、ベテランの豪快なアクロバティックゴラッソにより、バスクチームが土壇場で勝点3をものにしている。

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試合のポイント

前半はビルバオ優勢:アスレティックのプレッシングによって熟成不足のバルサの中盤は窒息し、効果的にパスをつなぐことが出来なかった。ボール支配率では大きく上回っていたバルセロナだが、ビルバオのクモの糸にかかってパスが続かない。ビルバオはボールを奪っては推進、テル・ステーゲンを次々に脅かした。



スアレスのポスト弾:我慢強くチャンスの到来を待ったバルサに、ついに決定機が訪れたのは32分のことだ。ふくらはぎに痛みを感じ、ベンチに交代を求めつつ相手ゴール前に留まっていたスアレス。この時彼にウナイ・ロペスがバックパスという痛恨のエラーをやらかすのだが、とっさに反転して決定的シュートを放ってしまうあたり、ストライカーの本能ってすごいな。ボールはポスト直撃で、得点とはならなかった。

ラフィーニャ弾がクロスバー叩く:前半終了間際(43分)には、スアレスに替わって出場のラフィーニャが目が覚めるようなロスカを放ち、GKシモンの手をかすめてクロスバーを殴打。これも実に惜しかった。スアレスかラファか、どちらかが決まっていれば。

後半バルセロナの反撃:後半に入ると、バルサはようやく真の意味でのポゼッションができるようになっていく(アレニャーとラキティッチが交代)。右サイドから中央に入り、相手エリアを狙うラフィーニャレオ・メッシの代役として奮闘していた。ただ、アスレティック守備陣を崩しきるには至らず、惜しいシュートは何度かあったが、明らかに決定的なチャンスは作れていない。

アドゥリスのゴラッソ!:そのまま0-0で終了かと思われた88分、勝負の行方を決める選手交代が行われる。イニャキ・ウイリアムスに替わり、ベテランFWのアドゥリスが送り出されたのだ。この采配が大正解。アドゥリスはなんとわずか1分後、超絶ゴラッソ(シザースでのボレー)でテル・ステーゲンの壁を破り、ビルバオに価値ある勝点3をもたらしたのでありました。

トピックス

スアレス負傷:試合の30分過ぎ、右ふくらはぎを傷めてベンチに下がる。ピッチを離れる直前には、突然訪れた決定機(相手選手の軽率バックパス)に反応し強烈なシュートを放つも、ボールはポストに弾かれた。

枠に阻まれた2つのシュート:前半にバルサ選手の放ったシュートが、2つもゴール枠に弾かれる不運。1つめは32分、相手DFのエラーを逃さずにエリア内でスアレスの打ったシュートが右ポストを直撃。
そして43分、スアレスと交代で出場したラフィーニャのエリア外からの左足ロスカが、クロスバーを叩く。GKシモンが辛うじて手で触れていた。

ラキティッチとブスケツがベンチスタート:ラ・リーガ開幕戦にエルネスト・バルベルデが選んだ中盤は、デ・ヨングアレニャーセルジ・ロベルトの3人。昨季の不動の先発ラキティッチセルヒオ・ブスケツはベンチから試合を始めた。若く走れるメンバーでビルバオのプレスに対抗することを狙ったか。プレシーズン最終戦(対ナポリ)と同じ先発イレブン。
フレンキー・デ・ヨングは懸命にタクトを振るうも、今回はアスレティックの圧力が上回り、効果的なポゼッションにはならなかった。

前を向くピケ:「この負けは将来的には僕らに役立つよ。シーズン終わりに負けるより、今の方が良いしね。確かなのは、しっかりしていないと相手に良いようにやられるってことさ」「試合の準備が外れることもある。前半はあちらの圧力がすごかったよ。後半は相手陣内でプレーして、コントロールしてたと思う。でもディティールで試合は決まるから」

コウチーニョのバイエルン移籍が決まり、そちらの話題に負けているアスレティック戦関連ニュース。




Athletic Club FC Barcelona
1 0
16 de Agosto 2019 – Viernes 21:00 h
San Mames
:47,693
Goles
Aduriz (89)  
Titular
Unai Simón 【6】Ter Stegen
Capa 【4】Semedo
Yeray 【5】Piqué
Núñez 【5】Lenglet
Yuri 【4】Jordi Alba
Unai López 【6】De Jong
Dani García 【5】Sergi Roberto
De Marcos 【6】Aleñá
Raúl García 【4】Dembélé
Muniain 【4】Griezmann
Williams 【5】Suárez
Cambios
De Marcos→
Sancet (66)
Suárez→
【6】Rafinha (37)
Unai López→
Beñat (81)
Aleñá→
【6】Rakitic (46)
Williams→
Aduriz (88)
Sergi Roberto→
【5】Carles Perez (76)
Entrenadores
Gaizka Gritano 【5】Ernesto Valverde
Arbitro
Del Cerro Grande (madrileño)
Tarjetas
Núñez (65) Piqué (60)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1

Goles

0 0 0
6 5 11 (6)

Tiros a puerta

11 (5) 9 2
3 1 4

Ocasiones de Gol

4 2 2
3 0 3

Corners

8 6 2
2 0 2

Fueras de juegos

1 0 1
    255

pases

673    
38%   28% Posesion del Balon 72%   62%
5 9 14

Faltas

9 5 4
0 1 1

Tarjetas Amarillas

1 1 0
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

ネト、メッシが負傷欠場。トディボ、アルトゥール、ワゲ、ビダルが監督判断で招集外。
イニャキ・ペーニャ、ラキティッチ、ブスケツ、ラフィーニャ、ウンティティ、ジュニオル、カルラス・ペレスがベンチスタート。

プレシーズン最終試合(ナポリ戦)と同じ先発イレブン。アスレティックのプレッシングに若者たちの“足”で対抗した。
スアレスが前半途中で負傷し、ラフィーニャと交代。グリーズマンが中央に、デンベレが右に移動。

後半開始と同時に、アレニャーに替えてラキティッチを投入(セルジが左へ)。
後半は攻撃におけるラフィーニャの重要性が増した。右から始めて中央に入っていく、レオ・メッシのような役割。
3人目の交代は、セルジ・ロベルトからカルラス・ペレス。ラフィーニャが左インテリオールとなった。

Titular Final
 

2019年8月17日(土)、アスレティック戦翌日のバルセロナスポーツ紙。

MD「スーパーシザース」

  • スーパーシザース
  • → 試合終了2分前の アドゥリスのボレーによるゴラッソが、相手エリア内でスパークしなかったバルサを打ち倒した
  • → ラフィーニャとスアレス(負傷)のポスト弾と、グリーズマンとデ・ヨングの地味なデビュー
  • コウチーニョの期限付き移籍でバイエルンと合意

SPORT「火薬なく」

  • 火薬なく
  • → サン・マメスでのリーグ初戦でバルサ倒れる。痩せたプレー、前線はパンチ力不足
  • → メッシが不在でスアレスが負傷、アスレティック相手に攻撃のターゲットがいなくなったチーム
  • コウチーニョがバイエルンへと去ったことは、ネイマールを(バルサに)近づけるかもしれない
    サラリー総額を軽くし、ガラス・ベイルのミュンヘン行きを阻止

 

コメント

  1. レト より:

    スタートダッシュに失敗しましたね。
    メッシが戻ってきたところで今のバルサがバレンシアにリベンジ出来るかどうかは怪しいところです。
    バルベルデの立場はもともと危ういですし、前半戦は騒がしくなりそうです。

  2. 中野のクレ より:

    昨シーズンのサン・マメスと同じ監督と主審。

    昨シーズンはメッシを擁しながら引き分け。

    ビルバオは最先端で洗練された守備とウイリアムズという武器。

    メッシ抜きのバルサの攻撃パターンは完全に分析されて対策されていた。
    それでもスアレスかラファかラキさんのどれかが決まっていれば幸運だったが・・・。

    やるだけはやってた感じだがデンベレが全く効いていないのが気になる。
    シュートどころか仕掛けも出来ていない。
    サッカー脳が高いタイプでないのでこーゆー試合は向かない。
    アレニャ、グリーズマン、アルバの左サイドも何か今一つ。
    両サイドの守備が凄かったので中央での飛び出しorミドルとか欲しかった。

    しかし2年連続で無得点というのもちょっとどーなのか。

    しかし守備に関しては昨シーズンのサン・マメスより良かった。
    ビルバオにほとんどチャンスを与えていない。
    特に後半はほとんど敵陣でポゼッションして押し込んだ。
    グリーズマンの守備も非常に献身的でサイドで隙を与えていない。
    (ただ前線にスアレス一人なので奪ってからが遅くなるが)
    アドゥリスのは事故だから仕方ない。

    両チームともハイプレスとリトリートしての自陣ブロック(4―5―1)を組み合わせたものだが、バルサはビルドアップに困ってなかった。
    確実に敵陣に進めてたのは今シーズンの進歩。

    ピボ落ちしないビルドアップでフレンキーのピボーテも効いてたと思う。
    ブスケツが先発でないのはウイリアムズ対策かな?

    ビルバオの守備を他のチームも真似て来たら今シーズンは本当に苦労する。
    サイドの固め方が尋常でない。

    メッシを含め動き過ぎないで、各々が役割をまっとうしないと崩せないレベル。

    こうゆう試合を1―0とか2―1でものにしたら今シーズンは強いチームと言えるのだけど。