前の試合に先発したことが、次も同じであることは意味しないと監督
怪我のリスクを避けるため、ローテーションを行っていくと述べる
マジョルカでのラ・リーガ再開試合(0-4)から中2日、のんびり休む間もなく次の戦いがやって来ます。次の舞台はカタルーニャの要塞カンプノウ。バルサにとっては3ヶ月以上ぶりとなる、待ちに待ったホームゲームです。無観客とはいえ無敵要塞できっちり勝って、明日試合の2位マドリーにプレッシャーを与えるべし。
グリーズマンかブライスウェイトかの議論
一つの試合が終わり、その内容を振り返っていたら、もう監督が次の試合の前日会見をやっている。3日おきの連戦は想像していたけれどもハードです。
ちなみに、いつもの記者会見室にはキケ・セティエンだけが出席し、各メディアの記者さんたちは編集部や自宅から質問するスタイル。これもCOVID-19後のニューノーマルであります。
その前日会見でまず訊ねられたのはレガネスについて、その次が先発時にローテーションを行うのか、そしてアントワン・グリースマンについてでした。
グリーズマンはチーム全体がまずまずだったマジョルカ戦において存在感が薄く、ルイス・スアレスが力強く復帰したことや、マルティン・ブライスウェイトが得点を決めただけでなくフォームの良さでアピールしたことにより、グリジを先発で使うかどうかの議論が起きています。
グリーズマンは議論の余地のない選手
グリーズマンが議論の余地のない選手となるために何をしなければならないか、との質問。
これに対して、キケ・セティエンはこのように答えました。
「グリーズマンに議論の余地はないし、彼は偉大な選手だ。私たちはこれからも彼を戦力に数え続け、彼は試合に出続けていくだろう。彼はチームやクラブにとって重要な選手だからね。ただし、起用しなければならない選手たちは他にもいる」
先発については分からないけれど、重要視している選手だというのは分かる。クラブにとって重要な選手だから、ってところはどんなニュアンスを込めたのでしょうか。擁護しつつも、全体として微妙な言い回しです。
選手としてのステータスは完全にグリーズマンが上位ですが、マジョルカ島で90分間にわたって精力的に走っていたことからもブライスウェイトはコンディションが良さそう。古巣レガネスとの対戦に燃えるデンマーク人デランテロを、テクニコは続けて先発起用するかもしれません。
僕はレガネスをよく知っているし、どのようにプレーするのかも分かる。彼ら相手にプレーがしたいと燃えているよ
マルティン・ブライスウェイト:クラブ公式メディアにて
しかしセティエンはこうも言います。
「古巣と対戦するというのは私の選考に影響しないよ。私が第一に考えるのは選手ではなくチームにとってのベストだ」
ローテーションを行います
再開したラ・リーガの日程が過密で、バルセロナは再び中2日で今度はサンチェス・ピスファンを訪れなければならないこと(19日金曜日)は、レガネス戦での先発選びに影響するでしょう。
「選手たちが怪我をしないように、彼らがフレッシュな状態で試合に臨むことを考えながら、回復具合を見なければならないだろう」と、マジョルカ戦の先発イレブンから変更があることを監督は示唆しています。
チーム内のヒエラルキー
セティエンはこの会見の中で、何度かヒエラルキーについて言及しています。今のスカッドにいる何人かの不動のレギュラー(メッシ、テル・ステーゲン、ピケ、ジョルディ・アルバ、セルヒオ・ブスケツ)以外は、先発組も控え組もないというミステルです。
「ヒエラルキーやステータスによる 何人かの例外を除いて、先発・控えというものは一切ないんだ。ある試合をプレーしたことが、次もプレーをすることは意味しない。ローテーションがあるだろう。全員が参加し、彼らが輝きと希望を示すことを私は望んでいる」(ブライスウェイトについて訊ねられ)
「チーム内で何年にもわたって行ってきた仕事によって勝ち取ったヒエラルキーを除いて、どの選手も先発の印は付かないだろう。私は全員が参加し、フレッシュな状態でピッチに立つことを狙っているんだ。みんなプレーしたいことも、出番がないと彼らに影響することも知っている。しかし私はチームのことを考えなければならない。これは多くのバリエーションがあるチェスの試合だよ」(アルトゥールについて訊ねられ)
どの監督に訊ねても同じ感じのコメントが返ってくると思うのですが、セティエンは極端すぎないローテーションや選手運用をするような気がします。
そして無観客で空っぽのカンプノウがどう両チームに影響してくるか。降格争いをしているレガネスを侮ると危険なので、誰が先発起用されようとも早い時間帯に先制して主導権を握り、着実に加点していく展開を期待しましょう。
ルイス・スアレスがカード累積4枚で出場停止にリーチがかかっているので(アルトゥロ・ビダルとウンティティも)、セビージャ戦を考えて調整する可能性も十分ある。ベンチにキラーが控えているのはレガネスに心的圧力をかけることにもなり、得点を急がせる点で有効そう。
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