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エル・クラシコ当日、同じホテルで精神集中という話

延期されたエル・クラシコを問題発生させずに行うべく準備する各方面
バルサはいつものルーティンを変更し、マドリーの宿泊先にてコンセントレーションするという

紆余曲折のあったラ・リーガ第10節のバルサ対レアル・マドリー、“エル・クラシコ”まであと1日となりました。本来は10月26日に開催されるべきだったこの試合。政治的な騒乱によって延期された後、問題なくプレーされるよう各方面は万全の準備を進めます。試合前に両チームが同じホテルでコンセントレーションするという前代未聞の決定も、そのひとつです。

民主主義の津波

10月末に予定されていたカンプノウクラシコが12月18日に延期されたのは、カタルーニャ独立に関する住民投票を主導した独立派幹部たちに対し、10月11日に最高裁が下した判決(ジュンケラス前副知事に禁固13年など)への抗議運動 Tsunami Democràtic(民主主義の津波)とそれを利用した人々による騒乱が原因でした。

上の動画は10月16日のバルセロナ市内の様子ですが、すさまじい。
昼間に行われた平和的な抗議デモの後、夜になって武装警官 ―政府から派遣された国家警察やグアルディア・シビル(国家治安隊)― と過激派市民が激しく衝突しています。この10月の騒乱では、独立過激派がかなり暴れ回っているようです。

一般市民による平和的なデモを暴動に導こうとする“戦闘部隊”が暗躍していたとか、外国人部隊の若者が紛れ込んでいたとかも言われていますが、なんであれエル・クラシコを前にバルセロナの街は荒れた。
安全を確保できないことを理由に、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は試合延期を決断しました。

とはいえ、世界的に注目されるビッグマッチを独立派団体としては利用したいですし、実際に Tsunami Democràtic は18日のデモ行進を発表しています。
となるとエル・クラシコ実施に関与する人々が為すべきは、問題発生なく試合が行われるために、いつも以上の対策をとることです。それも圧迫よりは、スポーツ的な友好ムードの方がいいでしょう。

同じホテルで試合に備える

そのひとつとして、FCバルセロナがいつもの手順を変更し、レアル・マドリーが宿泊するホテルで試合前の準備を行うことになったそうです(SPORT12月17日版)。

白組さんはカンプノウのすぐ近所にあるホテル・ソフィア泊まる滞在するそうですが(移動が楽)、バルサ選手たちも試合当日の12時30分にこのホテルに入り、戦いに向けたコンセントレーションや準備を行っていくと。
両チーム選手たちが仲良く同じバスに乗る・・・ なんてことはないですが、ホテル周辺の緊張感は和らぐかもしれません。同時にスタジアム入りするんでしょうか。

あとは観戦に訪れるファンが安心してスペクタクルを楽しめることが重要。スタジアム周辺の警備には、カタルーニャ州警察(モッソス)やバルサが雇う2,000人の警備員によって万全の体制を用意する模様です。
ゲームは問題なく開催されるのでソシオやファンは安心してスタジアムに来てほしい、とクラブや州政府はメッセージを発しています。

試合を楽しみたいソシオやファンがわざわざ暴れることはないでしょうから、危険なのは独立過激派とか極右過激派とか、そのあたり。どういうことになりますでしょうか。。

このニュースのまとめ

  • ・12月18日(水)にカンプノウで開催されるエル・クラシコ
  • ・大きな問題が発生しないよう、対策が取られる
  • ・バルサ選手たちは、マドリーが泊まるホテルに集合して試合前の準備

 

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