Liga Española | jornada 37
出足は重かったが、勝って地元最終ゲームを終えた。
アンフィールドで惨敗したチームに、ファンの反応は温かめ。
FCバルセロナがヘタフェを2-0で下し、今季のカンプノウ最終ゲームを勝利で終えた。リバポーに葬られた後だけに、前半は特に味気ないフットボールだったが、カルラス・アラニャー登場後はわりと復調。アルトゥロ・ビダルが今日も元気だった。
試合のポイント
●温カンプノウ:アンフィールドで恥ずかしい試合をしたチームに対し、カンプノウは思いのほか優しかった。指笛を食らったのは、コウチーニョのみ。チャンピオンズ出場権の懸かったヘタフェに対して、コパ決勝に向けた調整だけのバルサは動きにキレなく、1本目のシュートは36分頃のラキティッチとなる。
●ヘタフェのペース:ヘタフェは整った守備ブロックとショートカウンターで試合のペースを握った。いつになくセルヒオ・ブスケツがボールを失い、それらをきっかけにホルヘ・モリーナが再三の決定機でシレセンを脅かし(ネットも揺らされたが、オフサイド)。アンフィールドショックからまだ5日、立ち上がるには苦労した。
●さすがのビダル:上手くいかないなら、いかないなりに、決定機を活かすことができるのはバルサの強みだ。39分、メッシの距離あるフリーキックをピケが頭で逸らし、GKダビ・ソリアが弾いたボールを、詰めたアルトゥロ・ビダルが蹴り込んで先制!この日のチレーノはMVPの出来で、ピッチのあらゆるところに顔を出す走りっぷりだった。
ハーフタイム前にはマルコムにも得点機が来たが、これは失敗。
●バルサ復調、ヘタフェにも同点機:1点をリードして精神的にいくぶん楽になったことと、ヘタフェが前に出てスペースが生まれたことで、後半のバルサはパフォーマンスが改善した。特に62分、ラキティッチに替わってカルラス・アラニャーが登場した後はバルセロナのペースで進展。アラニャー、メッシ、アベル・ルイス(デビュー)がゴールチャンスを作った。
ヘタフェはホルヘ・モリーナのヘディングが左ポストを直撃、同点ならず。
●最後に追加点:試合終了間際ではあるが、レオ・メッシがセルジ・ロベルトのサポートを受けながら中央突破、これがアランバリのオウンゴールを呼び、勝負は決した。地元での最終ゲームに足を運んでくれた57,000人に、最低限の勝利をプレゼントして終了。
トピックス
●許すカンプノウ:リバポーでの大失態を受け、どう反応するのか注目されたカンプノウのファン。このヘタフェ戦に足を運んだ57,000人のクレは、総じてチームに寛容だった。選手入場時にはざわざわぴーぴーしていたが、キックオフ後は特に指笛もなく。エルネスト・バルベルデに対しても批判的ではなかった。常連ソシオは会場に来ず、観光客の割合が多かったか。
●コウチーニョだけ指笛対象:そんななか、唯一、指笛の対象となっていたのがフィリペ・コウチーニョで。スタンドの一部ではあったが、試合開始前の選手紹介時や、彼がボールを持つたびにぴーぴーと鳴らされていた。その逆に、指笛を消そうとする拍手も。
太ももの筋肉を痛め、69分にアベル・ルイスと交代。
●スーパー・ビダル:先制ゴールを決めたのは、アルトゥロ・ビダル。レオ・メッシのフリーキックをニアポスト前のピケが頭で逸らし、GKダビ・ソリアが弾いたボールをDFたちに先んじて蹴り込んだ。ビダルのバルサでのゴールはこれが3つめで、227分に及んだチーム無得点に終止符を打った。
この試合もビダルのパフォーマンスは抜きん出ていて、ピッチのあらゆるエリアに顔を出す走りっぷり。どんだけえげつない体力をしているのだろうか。
●シレセンの最終試合?:コパ決勝を考慮し、ゴールを守ったのはジャスペル・シレセン(リーガで2試合連続)。気持ち良くゼロ封したこの試合が、オランダ人ポルテロにとってカンプノウでの最終出場になるかもしれない。シレセンは夏でバルサを退団すると見られている。
●アベル・ルイスがデビュー:一方で、アベル・ルイスが公式戦でのファーストチームデビュー。69分、負傷したコウチーニョに替わってピッチに入った(背番号は29)。速攻からアラニャーのパスを受けて得点機を作ったほか、ヒールパスでメッシのチャンスを演出するなど、前線の控えはアベルで良いじゃんと思わせる内容。某実況さんは「ルイス」と呼んでいたが「アベル・ルイス」にしてほしい。
●心の傷を癒やそうとしている:セルヒオ・ブスケツ「前の試合がああだったから、全員にとってすごく難しい試合だった」「僕らは、小さくはない心の傷を癒やそうとしているところだから、リーガ最終戦も内容をよくしないとね」
「誰だってダメなプレーをしたくはないし、ボールを失いたくもないんだ。チームと共にいてくれたファンには感謝しかない」
●パシージョの出迎え:バルサ選手の入場を、パシージョ(花道)で迎えてくれたヘタフェ選手に感謝。
●レコパの英雄たち:試合開始前には、1979年5月16日にバーゼルで獲得したレコパ(カップウィナーズ)杯の40周年を祝うセレモニーも行われた。バルサ史上初となる欧州のビッグタイトル。当時のメンバーであるチャーリー・レシャック、ロボ・カラスコ、ミゲリらが表彰を受けた。
●白クラブに18pts差:レアル・ソシエダに3-1で敗れた白チームとの勝点差が18に広がり、もし最終節もこのままなら、1984/85と2017/18の17差を上回り、白チームに対する最大勝点差でのシーズン終了となる。すでにラ・リーガだけで11回目となる白組の負けは、もうニュースにもならない。
FC Barcelona | Getafe |
2 | 0 |
12 de Mayo 2019 – Domingo 18:30 h Camp Nou: 57,088 |
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Goles | |
Arturo Vidal (39) | |
Arambarri (89pp) | |
Titular | |
Cillessen【】 | David Soria |
Sergi Roberto【】 | Damián |
Piqué【】 | Djene |
Umtiti【】 | Cabrera |
Jordi Alba【】 | Olivera |
Busquets【】 | Foulquier |
Arturo Vidal【】 | Maksimovic |
Rakitic【】 | Arranbarri |
Malcom【】 | Gaku |
Coutinho【】 | Jorge Molina |
Messi (c)【】 | Ángel |
Cambios | |
Rakitic→ Aleñá【】(62) |
Gaku→ Portillo (46) |
Coutinho→ Abel Ruiz【】(69) |
Foulquier→ Samu Sáiz (75) |
Malcom→ Semedo【】(78) |
Ángel→ Hugo Duro (86) |
Entrenadores | |
Ernesto Valverde【6】 | José Bardalás |
Arbitro | |
(vasco) | |
Tarjetas | |
Arturo Vidal (76) | Foulquier (37) |
Olivera (52) | |
Djené (90+3) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 1 | 2 |
Goles |
0 | 0 | 0 |
6 | 7 | 13 (8) |
Tiros a puerta |
11 (0) | 7 | 4 |
2 | 4 | 6 |
Ocasiones de Gol |
3 | 1 | 2 |
2 | 2 | 4 |
Corners |
3 | 2 | 1 |
0 | 1 | 1 |
Fueras de juegos |
5 | 4 | 1 |
902 |
pases |
229 | ||||
86% | 79% | Posesion del Balon | 21% | 14% | ||
3 | 6 | 9 |
Faltas |
13 | 6 | 7 |
0 | 1 | 1 |
Tarjetas Amarillas |
3 | 2 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
アルトゥール、スアレス、デンベレ、ラフィーニャが負傷欠場。 ムリージョ、ボアテング、ベルマーレンが招集後にベンチ外。 テル・ステーゲン、セメド、トディボ、ラングレ、アラニャー、プッチ、アベル・ルイスがベンチスタート。 コパ決勝を意識したスタメン起用。GKはシレセンが務めた。 交代の1人目はラキティッチからアラニャーで、パスがつながるように。 |
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Titular | Final |
2019年5月13日(月)、ヘタフェ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。カンプノウのファンがアンフィールドでやらかしたチームに温かかったことが一番の話題点。
MD「バルサと共に!」
- ■バルサと共に!
- → 57,000人のクレが訪れ、まだアンフィールドの痛手が残るカンプノウは、チームを拍手で迎えた
- → レオ、テル・ステーゲン、ビダルには拍手、そして最後はセンターサークルから団結の演出
SPORT「面と向かう」
- ■面と向かう
- → チームはヨーロッパの落胆を乗り越え、チャンピオンズの懸かったヘタフェに価値ある勝利
- → カンプノウはチームを包み込み、バルベルデは無事だった。明白な指笛はコウチーニョに対してのみ
- ■グアルディオラが二度目となるプレミア優勝を達成
コメント
やはり前半はショックを引きずっていましたね。
打たれ弱いブスケツは特に顕著でした。
生え抜きでない選手の方が切り替えられていたのが印象的です。
現地にいましたがコウチーニョだけでなくブスケツへのブーイングも相当でしたよ