Copa del Rey | 1/16 final
プレー方法を見付けられないバルサを、瀬戸際まで追い詰めたイビサ。
同点弾、そして94分の決勝弾を決めたグリーズマンがチームを救う。
FCバルセロナがどうにかこうにかUDイビサを破り(1-2)、コパ 1/8 final へと勝ち進んだ。試合は終始イビサのペースで進み、内容ではバルサの敗北。結果でも負けそうだったが、後半に手にした数少ないゴールチャンスでグリーズマンが2得点を決め、かろうじて失態を回避している。
試合のポイント
●テスト不発:新たな試みが、実戦でいきなり上手くいくとは限らない。キケ・セティエンが国王杯イビサ戦で試した新システムはボール保持こそ出来たものの、その先への進み方はまだ訓練されていなかった。保持率は8割を超えつつ、相手ゴールへの初シュートが68分という切なさ。試合はイビサ監督パブロ・アルファロの思惑どおりに進んでいった。勝って帰れたのはグリーズマンの決定力のおかげだ。
●イビサが主導権:本来ならプレシーズンマッチで試すことを、試合で試して行かざるを得ない難しさよ。今回もセティエンは3バックを採用し、中盤を厚くするためにセメドをカリレーロに配置。イビサの先制点はそのサイドからで、速さを活かし侵入したライの折り返しをハビ・ペレスがほぼフリーで悠々と仕留めて1-0としている(9分)。後列から入ってくる選手を捉えきれなかった。歓喜に沸くエスタディオ・カン・ミッセス。
●命拾いしたバルサ:番狂わせを狙うイビサのインテンシティは高く、18分にはバルサにとって致命的となる2点目も決めてみせる。これはロングボール1本で裏を取られてしまった。ただしこの得点はシュート前のロダドのラングレへの当たり方がファールだったとの判定で無効になり、命拾いしたバルセロナ(VARがあれば認められたかも)。さらに39分にはジュニオルが抜かれてのライのポスト直撃弾と、ネトのパラドンで辛うじて失点を回避した。前半のバルサは保持率が80%だったが、70回もボールロストをしたらしんどい。ボールを中央のレーンに入れられず、シュート本数はゼロだった。
●後半も展開に変化はなかった。優勢にゲームを進めるイビサ。セティエンが動いたのは58分のことで、ジョルディ・アルバを左カリレーロに配置している(カルラス・ペレスと交代)。バルサがようやく1本目のシュートを放ったのは68分だった。ラキティッチのロングシュート。バルサ監督はそしてリキに代えてアルトゥールを入れ、状況の打開を図った(70分)。
●救出者グリーズマン:チームで相手守備を崩せないとなれば、クラックの個人技に頼るしかない。今回はグリーズマンが仕事をしてくれた。メッシとスアレスが不在の中で、結果を期待される選手が決めてくれたのはありがたい。72分、デ・ヨングの縦パスを受けて抜け出し、直接仕留めたシュートはお見事。遅くはあるがバルサは目覚め、逆転を目指していく。降り出した雨も、追い風になったかもしれない。そして延長戦突入も覚悟した追加タイム、再びグリーズマンが決めて土壇場での逆転に成功。ぎりぎりのところで1/8 final 進出を果たしたバルサだった。
トピックス
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薄暗い、これぞ地方のスタジアム。昔のリーガ中継って、ほとんどこんな感じだったなと懐かしむ。
| UD Ibiza | FC Barcelona | 
| 1 | 2 | 
| 22 de Enero 2020 – Miercoles 19:00 h Can Misses :  | 
|
| Goles | |
| Javi Pérez (9) | |
| Griezmann (72) | |
| Griezmann (90+4) | |
| Titular | |
| Germán | 【】Neto | 
| Fran Grima | 【】Sergi Roberto (c) | 
| Gonzalo | 【】Lenglet | 
| Mariano | 【】Junior | 
| Kike López | 【】Semedo | 
| Núñez | 【】De Jong | 
| Javi Lara | 【】Rakitic | 
| Javi Pérez | 【】Riqui Puig | 
| Pep Caballé | 【】Carles Pérez | 
| Rodado | 【】Girezmann | 
| Rai | 【】Ansu Fati | 
| Cambios | |
| Rodado→ Diego (73)  | 
Carles Pérez→ 【】Jordi Alba (58)  | 
| Javi Lara→ Sibo (76)  | 
Riqui Puig→ 【】Arthur (70)  | 
| Pep Caballé→ Fran Carbia (86)  | 
Rakitic→ 【】Arturo Vidal (80)  | 
| Entrenadores | |
| Pablo Alfaro | 【】Quiqe Setien | 
| Arbitro | |
| Pablo González Fuentes (asturiano) | |
| Tarjetas | |
| Kike López (61) | Ansu Fati (90+3) | 
| Diego (78) | |
| Sibo (83) | |
| Fran Grima (88) | |
| Núñez (90+5) | |
| 名前の次の数字は評価点:平均点【5】 | |
| Estadisticas | ||||||
| 1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
| 1 | 0 | 1 | 
 Goles  | 
2 | 2 | 0 | 
| 5 | 2 | 7 (2) | 
 Tiros a puerta  | 
6 (3) | 6 | 0 | 
| 2 | 1 | 3 | 
 Ocasiones de Gol  | 
2 | 2 | 0 | 
| 1 | 2 | 3 | 
 Corners  | 
4 | 3 | 1 | 
| 1 | 0 | 1 | 
 Fueras de juegos  | 
2 | 1 | 1 | 
| 200 | 
 pases  | 
718 | ||||
| 20% | 24% | 22% | Posesion del Balon | 78% | 76% | 80% | 
| 9 | 14 | 23 | 
 Faltas  | 
7 | 2 | 5 | 
| 0 | 5 | 5 | 
 Tarjetas Amarillas  | 
1 | 1 | 0 | 
| 0 | 0 | 0 | 
 Tarjetas Rojas  | 
0 | 0 | 0 | 
| Formación | |
| 
 スアレス、デンベレが負傷欠場。ピケ、メッシ、ワゲが監督判断で招集外。ブスケツが出場停止(去年のカード累積)。 ゴールを守ったのはネト。 状況打開を目指した1人目の交代は58分、カルラス・ペレスに代えてジョルディ・アルバを投入(左のカリレーロに配置された)。  | 
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| Titular | Final | 
2020年1月23日(木)、国王杯イビサ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。土壇場での決勝点を含む2ゴールを決め、バルサを敗退から救ったグリーズマンが表紙を飾っています。
MD「救いのグリーズマン」
- ■救いのグリーズマン
 - → フランス人の2ゴール(2つめは94分)がバルサの逆転劇を完成させ、おバカなKO負けを回避した
 - → 地元イビサは早々にゴールを決め、インテンシティとアグレッシブさをもってヒエラルキーへの屈服に耐えた
 - ■9番狩り
オーバメヤン/移籍にOKを出した。バルサ入団は彼に希望を抱かせるだろう
ロドリゴ/メンデス代理人がバルサと面談 
SPORT「グリーズマンは立ち向かう」
- ■グリーズマンは立ち向かう
 - → アントワンがイビサの先制点をひっくり返し、これぞ9番の2ゴールでバルサを救った
 - →「私たちにはアイディアが欠けていた」と、シュートに68分かかったバルサの悪い試合を認めるセティエン。
 - ■ロドリゴがバルサに「OK」
 
コメント
さすがにキケ・セティエン監督は冒険をしすぎた気がしますね。メッシ・ピケを休ませたのはいいとしても、セルジ・ロベルトとラングレ、フィルポの3人が最終ラインを担い、さらにフォーメーションも全く違う新システムを1発勝負でやるのはさすがに厳しいと思います。
ファティはいよいよ壁に突き当たった感じがします。
フロントのゴリ押しに惑わされず育成を成功させてくれることを願います。