バルサが医療委員会にデンベレの報告書を送る
3日以内に届くであろう許可を待ちつつ、デランテロの選定と交渉合意を目指していく
FCバルセロナの9番獲得作戦・冬の陣・後編の幕が上がっています。先日フィンランドで手術を受けたウスマン・デンベレの欠場期間が6ヶ月間に及ぶとの診断を受け、クラブはラ・リーガの医療委員会へと医療報告書を提出。これが認められ、穴埋め補強の許可が下り次第、新たなデランテロの加入を発表する目論見のようです。
スペイン国内の特例
通常、選手の各コンペティションへの出場登録は夏と冬のマーケット期間に限られています。しかしスペインでは特例として、選手が全治5ヶ月以上の大怪我を負った場合には、その代わりになる選手を登録することができるローカルルールがある。
バルサは今回、ウスマン・デンベレが大腿二頭筋・近位腱の完全断裂によって手術を余儀なくされ、回復には6ヶ月を要するとの診断が下りましたから、それを利用してデランテロを補強しようとしています。
「利用して」というのは言い方が悪いですが、ウスマンと同タイプのエストレーモではなく冬マーケット期間中に狙っていた“9番”タイプを獲るのであれば、「利用」でも間違いではないでしょう。
スペイン国内のローカルルールにつき、獲得できるのはスペイン国内のクラブ所属もしくはフリーの選手で、起用できるのは国内大会(ラ・リーガとコパ)に限られます。チャンピオンズでは出場できません。
3日以内に移籍合意を取り付けたい
デンベレの報告書についてはSPORTは「すでに提出済み」、MDは「今日(2月13日)送付」だと報じています。これがラ・リーガ医療委員会によって誇張はなく有効と判断されれば、クラブは15日間の新選手の登録期間を手にする。
委員会は報告書を受理してから3日(72時間)以内に、審査結果をバルサへと伝えます。
バルセロナが目指すのは、それまでに新加入選手の移籍合意を取り付けてしまうことです。
今はもう2月半ばですし、選手のチーム加入は少しでも早いほうが良い。許可が下り次第、出場登録を完了させられるなら理想的です。
つまりここ2,3日が正念場。いくつかの話が並行して進んでいて、今日明日には最終決定を下すくらいでないと厳しくなります。
MD紙によると、どの選手をデンベレの代わりに登録するのかを決めるための会議が、今日サン・ジョアン・デスピのシウタット・エスポルティーバにて行われる。
出席するのはエリック・アビダル強化技術部長と補佐のラモン・プラネス、キケ・セティエン、そしてクラブの財布を管理するオスカル・グラウCEOです。
アンヘルか、ルカス・ペレスか・・・
メディアに報じられているところでは、候補は3人くらいに絞られている。
SPORTの予想ではアンヘル(ヘタフェ)とルカス・ペレス(アラベス)で、MDはさらにロレン(ベティス)もまだ可能性はあると見ています。ウィリアン・ジョセ(ラ・レアル)は高すぎる(契約解除金7,000万ユーロ)ことに加えてEU外(アラウホを使えなくなる)との理由から、選択肢から消えたとの共通見解です。
いずれも9番タイプのデランテロたち。
ベティス戦前日会見でのキケ・セティエンは「ポリバレントな選手を一人欲しい」と言っていたので、“シークレット”も他にいそうです。
印象として一番バルサ入団に近そうなのは、ラ・リーガで9得点をマークしているのに契約解除金が1,000万ユーロとお値打ち価格のアンヘル・ロドリゲス。
ヘタフェのアンヘル・トーレス会長も「選手もスポーツディレクターも、バルサにはNOと言えない。お金は上手く私たちの元へやって来るだろうし、私としてはドラマを始める気もない」と移籍に前向きですが、土曜日に試合があるのがタイミング良すぎるだけに、ダミーかもしれんな・・・とも思ったりです。
コメント