実現可能で未来への選択肢が若きセルビア人 昨夏に熱を上げたフランス人は、高すぎるし今更感が半端ない
FIFAウィークで補強ネタに花が咲いている今週前半、バルサ系スポーツ紙によく登場しているのがアントワン・グリースマンです。なんでもアトレティコ生活が楽しくないとかで、バルサに来たがっている云々・・・ しかし残念ながらバルサが獲得すべき“9番”は彼ではなく、その名前にはもう心も弾みません。今更感しかない。
ベテランと若手、どっちにする?
1月で32歳を迎えたルイス・スアレスの代役探しは、FCバルセロナのスポーツ部門が解決せねばならない難問です。まだスアレスが健在のうちに、彼に頼れなくなる日に備えておかねばならない。
難しいのは、時々ゴール日照り期があるとはいえどスアレスが不動のレギュラーであり、新入り“9番”はまず控えとしての役割を受け入れねばならないことです。
では、デランテロを獲得するなら、
Q:初年度からスアレスをベンチに追いやれるような出来上がった選手にするのか、それとも2-3年後にレギュラーになってくれそうな選手にするのか。
前者だと実力が折り紙付のアントワン・グリースマン、後者だと若きルカ・ヨビッチが現時点での第一候補となります。
そしてバルセロニズモが好むのは、ヨビッチです。もしくは、クレが好まないのがグリースマン。
グリースマンは過去の件
仏L’EQUIPE紙が伝えているので信憑性は高いですが、アントワン・グリースマン(28)はアトレティコ・マドリー生活を満喫しておらず、バルサ移籍への扉を再オープンさせているそうです。
しかしながら、このグリースマンは今更感がものすごい。
去年の夏、ジェラール・ピケの会社製作によるドキュメント番組で残留発表までしておいて、それで高額年俸を手にして、なにを今更、であります。
バルサには、彼がアトレティコとの契約を更新することで得た高額年俸を払える余裕はないです。今にも破裂しそうなクラブの年俸総額をさらに膨らませ、確実に財政を圧迫する。
昨年夏、熱に浮かされていたように獲得に動いたバルサがフラれたのは、結果的によかったとわたくしは思ってます(あまりにガラクティコ路線で気に入らない)。カンプノウとは別の道を選んだ選手に、再び扉を開く必要はない。そう何度も都合よく列車は停車しません。
(SPORTとMDがそれぞれに行ったウェブページでのアンケートでは、いずれも9割以上がグリースマンは「要らない」に投票。
主に感情を土台に回答してますが、それが何か?という話)
実現可能で、期待銘柄のヨビッチ
一方でルカ・ヨビッチ(21)は、より未来を意識した選択肢です。
今季はベンフィカからアイントラクト・フランクフルトへとレンタル中のセルビア人は、今季ここまで22ゴール・7アシストと活躍中(ブンデスリーガでは15得点・5アシスト)。独クラブは今月中に買取オプション(2,000万ユーロ)を行使し、ヨビッチを正式に自分たちのものとすると報じられています。
セルビア代表監督Mladen Krstajic さんによるとヨビッチは「クラシックな点取り屋で、ボールの扱いに長けてプレー戦術への理解能力も高い、決定的なフットボル選手」。監督はさらに「デフェンサの不注意を利用する本能があり、チャンスを忍耐強く待てるデランテロ」で、「ルイス・スアレスと似ている」と評価しています。
若くて売り出し中の、クラシックな点取り屋。移籍金は6,000万ユーロを超えなさそう。ギラギラした面構え。
いくならこっちでしょ。
先日はペップ・セグラ、アビダル、プラネスの強化担当3人がヨビッチを偵察しているところが、ミラノで目撃されています。逆にあからさますぎるので、ヨビッチに行くと見せかけて水面下で潜行させているオペレーションがあるかもしれませんが、裏の裏でやっぱりヨビッチかも。
なんにせよ、狙うなら真クラックに化けそうな若手でいってほしいです。
このニュースのまとめ
- ・グリースマンがバルサに再び扉を開いたというが、今更すぎる
- ・バルセロナが優先するのはヨビッチ獲得
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