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バルトメウが反対派に不意打ち:“謀反者”を斬る

バルサ会長が副会長たちに辞任を要求、うち一人は後継者となるはずだった人物
コロナウイルス危機の最中に起こったお家芸の内部騒動

コロナウイルス感染拡大の影響で、スポーツの話題が不足する今日この頃。日本では猛虎応援紙デイリースポーツが1面に猛虎クロスワードを掲載し「ネタ切れか」と話題となりましたが・・・ 我らのFCバルセロナは今日も欠かさず話題を提供してくれます。毎度お馴染みの内部混乱劇、バルトメウ会長による“後継者”斬りが発生です。理由は会長への不誠実行為と。

自らへの裏切り行為を非難

今回の“事件”は、FCバルセロナ会長ジュゼップ・マリア・バルトメウ自らが起こしました。火曜(7日)午後にクラブの重役エミリ・ルサウならびにエンリケ・トンバスへと向けて電話をかけ、即座の辞任を要求したのです。二人はどちらも副会長。穏やかではありません。

メディア報道によると、バルトメウは副会長たちへの電話でその日の役員会中止を伝え、そして「2時間を与えるので、どうしたいか考えるよう」に告げたといいます。突然の通達の理由は、水面下での裏切り行為
少し前にバルセロニズモを賑わせた“バルサゲート”の際はこの副会長たちが会長選挙の前倒しを要求し、さらにコロナウイルス危機やスカッドの減給問題を利用して自分を弱らせようとした・・・ と会長はかつての側近たちを不誠実であると非難したようです。

やられる前にやれ、と先手を打った会長。彼、のび太と揶揄されますが、やる時はやるんですよね。
今回は“クーデター”を企んでいたと非難され、ざっくり斬られたのがバルトメウの後継候補NO.1とされていた人物なのがミソです。

いまのところ、辞任の考えはない

これを受け、エミリ・ルサウがラジオ局SERの番組で応答。現時点での理事辞任を否定しています。

バルトメウから電話があり、理事会の再編をしたいのだと言われたよ。彼は何人かの理事に対して疑惑の念を抱いていて、そのなかに私もいる。選手を苛立たせたリークがあったと彼は言っていたね」
「私はバルトメウに対し、私は新聞記者とは話をするけれどもリークはしないし、選手たちを批判したことは一度もないと言ったよ」

そしてルサウは、現在は隔離生活中であるにせよ「事前の警告もなく、電話でそういうことをするのはあまり勇敢ではないように思える」とバルトメウを非難。「現時点では辞任は考えていない」としています。
ルサウによると「クラブ規約により、会長は私を降格させることは可能だが、追い出すことはできない」とのことで、去就は本人の決断待ちの様子。
おそらくはウイルスによる隔離生活が解除された後に開催される理事会にて辞表を提出すると見られていますが、敵対勢力として理事会に残る可能性も無きにしもあらずです。

クラブ会長の後継候補から一転

このエミリ・ルサウという人物は、ほんの数ヶ月前(2020年1月)にバルトメウ会長の“ドーファン(第一王位継承者)”としてバルサ理事会に入閣した経緯があります。それも、よく分からない「Institucional vice-presidente(制度部門担当副会長?)」なんて役職を用意されて。

2021年に予定されている会長選挙の際は、ルサウが現理事会の後継候補となるはずだった(自治体の首長が引退する際、その副知事や副市長が次の選挙に出馬するように)。

それがバルトメウ自らの不意打ちで斬られたわけですから、FCバルセロナというクラブの複雑怪奇さがよく出ています。

第一の側近がなぜ、反乱を企てたか。どうやら理事会内にいる反バルトメウ派に担ぎ出され、会長を引きずり下ろそうとしたり、会長選挙を前倒しさせようと画策していた模様です。
そういった陰謀に嫌気がさしたバルトメウが、ルサウごと斬ったと。これは来年の会長任期満了まで、なんとしても生き残るという決意の表れですよね。

バルトメウが辞任を要求したのはエミリ・ルサウのほか、会計担当副会長のエンリケ・トンバスと、理事のシルビオ・エリアス、そしてジュゼップ・ポン。彼らが揃って辞任をする場合、その他の反対派たちもクラブを去るかもしれません。
そういえばジョアン・ラポルタ時代もまた、末期はこんな空中分解が多発していたな。内乱の歴史は繰り返される・・・。

バルサゲートでは右腕のジャウマ・マスフェレールを失い、今回の一件では後継者となるはずだったエミリ・ルサウも切りつつ、バルサ内部に広がる荒野を進んでいくバルトメウです。

 

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