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ルイス・スアレス「バルサには選手を害する争いがある」

古巣FCバルセロナとの対決を目前に控えたアトレティコ・デ・マドリーのデランテロ、ルイス・スアレスが青えんじクラブにまつわるあれこれについて語っています。バルサを追い出された時のこと、メッシの退団、チャビの監督就任の可能性など、どれも非常に興味深い。お家芸である内輪揉めもそうです。

バルサ史に大きな足跡

ルイス・スアレスとバルセロナの別れは、悲しいものでした。一応は送別会が催され、表門から送り出された形にはなっていますが、そこに至るまでの経緯が残念だった。それはいかにもバルトメウ仕様といったもので、扱いの悪さゆえ、スアレスの心にまだ棘となって残っているようです。

バルサ戦を前に、スアレスはいくつかのメディア取材に応じています。そのうちの一つがSPORT紙で、そこでのコメントがなかなかに興味深い。今でもバルセロナに愛着を感じているんだなと伝わってくるのも嬉しいです。

「2014年の難しい瞬間の僕を獲得してくれたことを、いつまでも感謝している」という彼のコメントの中で特に印象的だったものをいくつか取り上げるとすると・・・ゴレアドールとしてバルサ史上3番目の198ゴールを決めたことに関してスアレスはこんなふうに言っています。

「足跡は別にしても、バルセロナに辿り着くのは簡単なんだ。難しいのはクラブの水準を維持すること。クリスティアノレオが全てを勝ち取っていた時代に何度かボタ・デ・オロ(ゴールデンブーツ)を勝ち取ったことを、僕は誇りに思わないとね。それ以上に誇りを感じることってある?僕は全力を尽くし、毎年平均して20ゴールを決めてきた。持続し、バルサの水準にあることは簡単ではないんだ」

クーマンとバルトメウから受けた仕打ち

6年間のバルサ生活を経験したスアレスは、このクラブの輝かしい部分も闇の部分も熟知しています。そんな彼に、今季のバルサはどう映るのか。会長に信頼されていない監督が、代わりが見つからないとの理由で続投した結果、早々に衝突して騒動になっている現状をデランテロはこのように言いました。

「驚いたよ。全員が同じ方向に向いているべきだからね。選手たちに有害な内々の争いがあるんだ。新聞が言うこと、監督や会長が言うことの全てに選手が無縁とはいかない。影響は受けるよ。“もしこの監督があと2日なら、もし会長が彼を望んでいないなら・・・”って選手は思案する。選手のパフォーマンスに影響のあるいがみ合いさ」

クーマンがバルサにやってきて行った最初の仕事の一つが、スアレスに戦力外通告をすることでした。彼をクラブから追い出したのはバルトメウか、それともクーマンか。スアレスは「その両方」だと言います。

「監督に関しては、彼に強いパーソナリティがあって、権威があるなら、僕に対して何か違うことを示したと考えるんだ。もし僕の前に来て、僕が構想外だから出ていかねばならないと言うのであれば、合意もするだろう。でも彼は僕がプランに入らないとも言わない。それで契約が解除されて、アトレティコ行きが決まった時、もし明日までに話がまとまっていなければビジャレアル戦に僕を使うだろうって言うんだよ・・・どうやって?」
「彼は僕を、まるで15歳の子のように、第3や第4グラウンドに行かせた。傷ついたよ。蔑まれたことで、泣いて帰宅したんだ。僕は彼に対して敬意を欠いたことは一切ない。プロだから、嫌な顔をすることなくトレーニングをしていた」

「両方だった、と言うのは、(バルトメウ)会長がスアレスはロッカールームの害悪だったと情報を流したからさ。トレーニングに戻る前の週にそれを読んで、その後でクーマンから電話があった。傷ついたよ」

そんな自分に酷い仕打ちをしたクーマンが、日曜日にワンダ・メトロポリターノへとやってきます。もはや死に体となってはいますが、スアレスの得点がトドメとなるかもしれない。彼はそれも「運命」だとしています。もし、ワンダでも負けてしまうなら、、、スアレスによって仕留められるのが良いかと思えてきました。
ちなみにバルサ相手にゴールを決めることはアトレティコの利益となるため歓迎だけれど「バルサには敬意と愛情を持っているのでセレブレーションはしないよ」とのことです。

メッシはバルサでの引退を望んでいた

スアレスがカンプノウを去ったその一年後、今度は親友のレオ・メッシがバルセロナ退団を迫られます。あの8月5日、その少し前までスアレスはイビサ島でメッシ家とバケーションを楽しんでいた。その時のことをデランテロはこう説明しました。

「(退団発表は)すごく驚いたよ。だって全てがうまく処理されていたからね。レオは幸せそうにしていて、生活を楽しんでいた。“僕はバルセロナでキャリアを終えるだろう、ずっとそれを望んでいたし、クラブは僕に全てを与えてくれた、子供たちも幸せにしている”って彼は僕に言っていたよ。それが一変したんだ。僕にとってもそれはとてもショックだった」
「何が起こったんだろうかという疑いと共に、彼は去っていった。だってその方法に彼は腹を立てていたから。全てがあっという間に変わったんだ」「彼は紳士として別れを告げた。そういう人さ」

退団会見でのメッシが核心を語らなかったのは間違いないでしょう。そんなレオがラポルタに欺かれたのか、との問いにスアレスは「僕は本当に知らないし、もし知っていても友人だから言えない(笑)」と答えています。ただラポルタたちの何かがメッシ家を不快にしたのは確かそう。真相が語られる日は訪れるのでしょうか。

チャビは待つべき

あとはそう、、クーマンの後任監督の一人として名前が挙がっているチャビ・エルナンデスについては、スアレスの意見は“来るべきその時を待て”でした。

「理想の監督になるだろうとは思うけれど、今日明日あるいは過去はチームを引き受ける時ではないと思うよ。チャビは利口で、このクラブの難しさを知っているし、待つべきだろう。友人もいるから、決断を下すべき時には難しくなるだろうしね。全てはシーズンがどのように終わるかにかかっている。僕は彼には監督としての能力があると見ているんだ。でも選手としてのように、監督としても偉大になる可能性が与えられる時を待つべきだ」

ですよねー。
ルイシートはまた、バルサのようなチームに不可欠な存在として、キャラクターで周りを引っ張る選手を挙げています。そのへんが優等生カンテラーノだけでは物足りない点。アルベスマスチェらが抜けて、年々キャラが薄まっているバルサです。ラ・マシアからも時々プジョルのような熱血漢が出てきますが、野生味は助っ人が得意とするところ。反骨の塊みたいなメンフィスに期待ですかね。アグエロはどうなんだろう。

「反抗心や気骨のある選手が必要なんだ。僕らはチームメイトであり、友人だけれど、走り、周りに感染させる選手が要る」
「拍手をして、“バモス”って言うのは簡単なことだ。でもピッチで姿勢とともに示さなければならない。拍手をしたり、語ったりするだけじゃなくてね」

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