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アルトゥールは“最後のワルツ”を踊れるのか?

ユベントス移籍発表後、突如出場機会がなくなったセントロカンピスタ

セルタ戦、4分。アトレティコ戦0分、ビジャレアル戦0分、そしてエスパニョール戦も0分。クラブの都合によってユベントス移籍となったアルトゥール・メロの、移籍発表後の出場時間です。他クラブへの移籍が決まったからと言って、使っていけない道理はないのに、出番はない。果たしてセティエンはこのまま彼を使わないのか、それとも。

「最後まで全力を出し続けていく」

ユベントス移籍がクラブによって発表された後、アルトゥール・メロはツイッターに次のようなメッセージを投稿をしました。

「今は現在に集中しているんだ。僕らにはバルセロナでの重要な目標があるし、チームメイトや全てのファンのために最後まで全力を尽くし続けていく。サポートに感謝してるよ!」

7月10日版SPORTによると、アルトゥールはその言葉どおり、何故だか出場機会が無くなった今も、毎日のトレーニングに全力で取り組んでいます。自分のバルサでの時間はもう終わったと、心ここにあらずとなるのではなく、試合に出る機会を掴むためにモチベーションをフル燃焼している。

SPORT曰く「アルトゥールはラストワルツを夢見ている」とのことで、上手いこと言いますな。このダンスがいつまでも続けばいいな・・・。

ラストワルツを見事に踊った選手といえば、歴史的トリプレーテが花道となったチャビ・エルナンデス大先輩ですが、その後継者と期待されたアルトゥールは果たして夢を叶えられるのか。ラ・リーガはもう非常に厳しく、チャンピオンズに最後の希望をかけるにしても、今のフットボールで強豪たちに勝てるかというと(略)。

起用されなくなった怪

それにしても、キケ・セティエンが突如としてアルトゥールを起用しなくなったのは何故なんでしょうか。

移籍が決まった選手を使ってはいけない決まりなんてなく、彼と引き換えにやってくるピアニッチは6月30日以降もユベントスで試合に出続けています。アルトゥールはそれまで、リーガ中断前も後も、セティエンに起用され続けていたのです。それだけに奇妙。

たとえば先日のエスパニョール戦などは、終盤のバルサは試合のコントロールを失い、1点叩き込まれて両チーム共にお通夜ムードも十分あり得た。アルトゥールを中盤に入れることでボールを落ち着かせるのも有効だったのではと思うわけです。 交代枠も残っていましたし。

クラブの都合で売りに出されたアルトゥールですから、ラストワルツかどうかは別として、今みたいに干したような扱いは切なすぎます。セティエンさん、どうぞよろしゅう。

追記:たしかに、下のコメント欄のご意見のように、今のフットボールだと使いにくいのが理由なんでしょう。「干す」は言い過ぎでありました。コメントありがとうございます。

 

コメント

  1. kevadtuul より:

    干されているというより、今の4312型のサッカーではアルトゥールは使いづらいのではないかと思います。
    あのシステムでは中盤は走力が求められているので、その分だけビダルやセルジの優先度が上がっている。加えて確かな判断力とポリバレント性でラキティッチも優先されているのかなと。

    また、アルトゥールがショートレンジのパスをテンポよく回せるならいいんですが、彼は自分で持ってプレーするタイプの選手ですからね。
    その役割はメッシがこなしてるんで、現状ポジションがないのが実情ではないかなと思います。

  2. kazu より:

    先日クロップが契約の切れるララーナを今後起用しないことを明言してましたね
    彼の将来のために怪我をさせたくないと言う理由で
    セティエンが監督としてどうかはともかく
    少なくとも善良な人物だと思うので干すと言うのはないかなと思います