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アルトゥール、内外の移籍圧力に耐えて残留を告げる

まずユベントスに、続いてバルサに残留の意思を伝えたセントロカンピスタ
ウワサ話はこれで収束へ、次にするべきはフットボールによって移籍話を黙らせること

是が非でもピアニッチを欲しいバルセロナが、交換トレードを成立させようとユベントスに許していたのがアルトゥールとの直接交渉です。それを受け、アルトゥールにはユーベからの熱烈なるアプローチが続いていたようですが・・・ 先日選手側からユーベとバルサに対し、移籍の意思はないと告げられた模様。今度こそ彼周辺は静かになるでしょう。一方でアルトゥールはピッチで成果を出すことが求められます。

バルセロナでプレーを続けることを選んだ

アルトゥールによるユベントスへの「ごめんなさい」に詳しいのは5月28日版MDです。
それによると、この前の日曜日(24日)アルトゥールの代理人を務める父氏がユベントスのスポーツディレクター、ファビオ・パラティチに連絡を取り、選手への強い関心に謝意を表しつつも、アルトゥールが唯一望むことはバルサ残留であると告げられたと。

彼を説得しようと試みる、熱烈なるラブコール(プレッシャー) を受け手の返答ですから、「少なくとも今は私たちがバルセロナを離れる考えはありませんので、これ以上連絡を頂いても話は同じです」との意思表示です。

そしてその翌日(25日月曜)のトレーニング後、アルトゥール家はシウター・エスポルティーバにてエリック・アビダル強化技術部長らに会い、ユベントスの誘いに断りを入れた旨を伝えた。
アルトゥールの残留志望はクラブも分かっていたので、事実確認のさっぱりした会合になったことでしょう。

5月28日版SPORTはバルサがアルトゥールの残留を問題なく受け入れた、と記しているのですが、その理由が「彼の給与がスカッドの最下層だから」で「昇給の考えは一切ない」ゆえというのが少々泣けます。

求められる、フル出場を続けられるコンディション

入団直後にあのメッシをして「驚いた」と言わせしめ、フレンキー・デ・ヨングとともに将来のバルサ中盤の中心にと期待されるアルトゥールをクラブが放出可とし(それも三十路ベテランとの交換要員という・・・)、給与を上げる気もないのは、彼の出来に満足していないからでしょう。
(南米人だからとか、前任強化担当の連れてきた選手だとかも考えられるけれど)

アルトゥールが必ず乗り越えねばならない課題は、継続して試合に出場し続けられるフィジカルコンディションを手にすること。

バルサ初年度の2018/19シーズンは、先発起用された22試合のうち、フル出場できたのはわずか4試合しかなく、2019/20シーズンはそけい部痛やその他トラブルで12試合に欠場していて、セティエン監督になってからもフル出場は1試合のみに止まっているんですよね。

チームのリズム作りを担当する選手には、常にピッチにいてほしい。
そのへんも大先輩チャビはあまりに偉大だったわけですが、90分間同じレベルでプレーが続けられないとバルサでの成功はないです。
彼自身もそこは十分に承知しているでしょうし、今回のコロナウイルスによる隔離生活ではフィジカル強化に力を入れたとのニュースも4月のSPORTに出ていました。

是が非でもピアニッチのクラブ

アルトゥールミラレム・ピアニッチ獲得作戦から外れたことで、バルセロナは交渉成立への有力なカードを失いましたが、ボスニア人セントロカンピスタに関してはバルサが是が非でも欲しがっているとMDもSPORTも伝えています。
獲得にはキケ・セティエンも賛成し、チームにとって決定的な選手になれると考えているという。
是が非でもピアニッチを連れてくるなら、アルトゥールの競争はより厳しくなります(トレード拒否で干されるとは思いたくない)。

また、アルトゥールは2018年夏のバルサ入団ですから(6年契約)、3年目になる来季はそろそろ契約更新の話が出てくるんですよね。このトレード話には、そのあたりの影も感じる。
2021年夏に会長選挙があるため、交渉自体が保留になるかもしれませんが、説得力のあるパフォーマンスを示せなければ次こそドナドナが迫ってきますし、成果の求められるアルトゥールです。

 

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