バルサは自らのエラーで勝点を取りこぼし、ラ・リーガ優勝を逃したと9番
セルタ戦の最後に食らったゴールがかなり痛手となったと語る
ルイス・スアレスが先週、バルサ史に大きな足跡を刻みました。エスパニョールに2部落ちの引導を渡したゴールにより、クラブ歴代得点ランキングの3位選手となったのです(伝説のクバラ超え)。それを記念してか、7月15日のMDとSPORTは揃ってルイシートのインタビューを掲載、彼はチームの現状などについて意見を述べています。
レベルを維持する難しさと、チームの失敗
今回のインタビューでルイス・スアレスは様々なテーマについて自らの考えを示しています。バルサが夏補強の目玉に狙っているラウタロ・マルティネスや、親友ネイマールのこと。メッシのこと。グリーズマンのこと。クバラの得点数を超えたこと。
私が興味を抱いたのは、チーム状況に関する分析でした。
セティエンバルサのフットボールは、不安定です。ようやくビジャレアルで輝きを放ったかと思えば、エスパニョール戦やバジャドリー戦では塩っぱい。セティエンは疲れのせいだと説明していたこの件、スアレスもまた同様の見解を示しています。
「3日、あるいは4日ごとに同じレベルを維持するのは難しいんだ。精神面、肉体面で大きな疲れがある。全てのチームがそれを感じてるよ。僕らは(再開後の)スタートは良かったけれど、何度かの失敗で計画が変更になった」(SPORT)
自分たちが失敗をした、とスアレスは認めています。両紙のインタビューで彼が繰り返しているのが、「自己批判」の言葉です。
「もしラ・リーガ(のタイトル)を失うなら、それは僕らが逃してしまったからさ。他の試合での出来事に、言い訳を探すこともできるだろう。でもタイトルを逃したのなら、それは自分たちのエラーによるものだと自覚しなければならない」
アウェイゲームでの失敗
ではどんなエラーでラ・リーガを逃すことになったのか。
スアレスが挙げたのは、競技再開から2連勝し、ここが勝負所だと気合を入れて臨んだにも関わらず攻め手を欠いて0-0となり、マドリーに勝点で並ばれた(首位を奪われた)セビージャ戦と、良い試合をしながらも88分に追い付かれたセルタ戦(2-2)です。
「セビージャとの試合で物事がかなり難しくなったのは明らかだね。僕らは先行することもできたんだ。あれは重要な日だった。でもカギはビーゴだったよ。僕らは大きなチャンスを失ってしまった。もしセルタに勝っていたなら、僕らはアトレティコ戦でもっと良かっただろう。ビーゴでの、土壇場でのアスパスのゴールは痛手だった。ものすごく痛かった」
自分たち次第だったにも関わらず、自らチャンスを逃したこと。そこにスアレスは「失望する」といい、「言い訳を探すべきではない」と述べています。潔いです。
物議を醸しまくっているVARが、数々の“過ち”を犯さなければ、もうちょっと競って白熱した優勝争いにはなっていたでしょうけれどね。。
100%を出せれば、チャンピオンズでやれる
ラ・リーガでの逆転優勝は「ほぼ不可能」だと現実的に語るスアレス。一方で8月に控えるチャンピオンズに関しては可能性はあるとのメッセージをファンに送っています。
「もし100%を出せば、このクラブで求められる水準となれる、その能力が僕らにはある。もし何かが上手くいかなかったり、なんらかのハンディキャップに苦しめば、その水準に達しないかもしれないけれど、フットボールはそういうものだからね。たとえば、ビジャレアル戦は良い試合をしたし、欠場者がいたけれども僕らは必要とされる水準にあった。その後で少しレベルを落としちゃったけれどね」
「ビジャレアル戦は、もしフォームが良ければチャンピオンズリーグで良い成果を出せると示された点で重要だったんだ。このクラブで求められる水準にあるなら、僕らはやれる。でも必要なのは全員が同じ水準にあることと、仲間であることだ」
100%出してもサッパリ通用しないなら、泣けます。
バルサのようなクラブが求められる水準って、どんな程度でしょうね。強豪相手でも自分たちが主導権を持ってゲームを進め、最後はだいたい勝つ。成績でいえばラ・リーガ優勝、チャンピオンズなら少なくとも1/4 final(準々決勝=8強)、出来れば1/2 final(準決勝)ですかね・・・
バルサ監督時代のペップは確か4強で義務は果たした、と言ってましたが、現状ではそこまでは求めにくい。
残るリーガ2試合では、その水準に達するための再現性・安定性の向上と、希望をもってチャンピオンズに挑むためのイメージ上昇を期待しましょう。
コメント