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ペドリ「もし選べるなら、筋肉よりも頭脳」

初黒星のヘタフェ戦にて並の選手ではないところを示した17歳
瞬間のプレー判断がすばらしく、怖さを感じないという度胸も抜群

クーマンバルサが初黒星を喫したヘタフェ戦(1-0)において、才能のきらめきを見せたのがペドリでした。入団間もないにもかかわらず、バルサの中で自分に求められるものが何かを理解し、実行できる選手。ボールを運ぶべきなのか、パスを出すタイミングなのか etc 適切に判断できる選手。そういった選手には適応のための期間なんて必要ないんだなと、17歳の若者を見て思います。

ピッチの中で怖さはない

ロナルド・クーマンが惚れ込んでいると以前から伝えられていたペドリ・ロドリゲス。ヘタフェ戦のパフォーマンスは、その理由をバルセロニスタが理解するのに十分でした。

南米帰りで疲れのあるコウチーニョをベンチに置き、メディアプンタにペドリを(初)先発起用したクーマン。監督の勇気も称賛ものですが、ペドリはこの嬉しい驚きに堂々たるプレーで応えています。メディアプンタは場所的にすばやい判断と高い技術が求められますが、彼はその両方を備えた選手です。

そして度胸もあるんですよね。

先日のSPORT紙のインタビューでは、バルサでの初日は「テレビで見ていたアイドルたちに挨拶するのですごく緊張したよ。最初に誰に挨拶したのか覚えてないんだ。トレーニングで何をしたのかも覚えてない」と少年らしいコメントをしているペドリはしかし、怖さを感じるかとの問いにはきっぱりとこう語っています。

少しも!フットボールでは恐怖はピッチ外に出す必要があるからね。ピッチ内での助けにならないんだ。心穏やかでいる時、物事は上手く行く」

ベテランの語録ですか。ペドリにとってメッシは憧れの存在ですが、ピッチにいる時は物怖じをしている風はない。コウチーニョグリーズマンクラスでもメッシには気を遣いすぎているような時があったのに、ペドリは自然と自分のフットボールをしているように見えます。
そのあたりもクーマンの信頼を勝ち取っている理由の一つでしょう。ペドリは言います。

「ハードワークをして、自分のすることを楽しむこと。ハードワークすれば全てが得られるんだ。監督には、自分でいること、ラス・パルマスでしていた自分のプレーをすることを求められてるよ。僕はライン間でプレーをすることや、ターンをしてセントラルたちに向かっていくのが好きなんだ。それが自分に出来るチームを手助けする方法だと思う」

少し前、誰だったかは度忘れしたのですが、これから2年もすればプリメーラでもフィジカル系の選手でないと成功しなくなると言った人がいました。それに対し、ペドリはこう反論をしています。

僕はそうは思わないよ。フットボールでは頭脳があって、他よりも1秒速く考えられる方が良いからね。それで相手選手に先んじられるから。もし選べるのであれば、僕は筋肉よりも頭脳のほうがいい

ペドリはひょっとすると、憧れのイニエスタのような存在になるかもしれません。ヘタフェ戦のパフォーマンスはまさにそんな頭脳>フィジカルが見て取れましたし、ハードワークだけでは得られない、特別な資質をペドリは持っています。彼の成長を見守ることも、2020/21シーズンの楽しみとなります。

以下、MDに掲載されたインタビューのコメント一部

「時々、自分がちょっとカンテラーノだと感じる時があるんだ。小さな時からバルサファンだったからね」

「今のところ、いつもどおりだよ。街で写真をお願いされたら、立ち止まって応じる。10秒とかのことだからね、どうってことないさ。両親にそう教えられてきたし、これからも続けていくだろう」

 

コメント

  1. ぼこ より:

    トリンカオが苦労してる中、ペドリの輝きは救いだった。デンベレも彼しかないタイプなのは間違いないが…ままならないものですね。
    今は普通のチーム。しばらくはゆっくり見守ろうと思います

  2. トム より:

    ペドリは良いですね。
    才能も頭脳も度胸も示しました。
    プッチを差し置いてペドリを使うクーマンに疑問を感じてましたが、あれほどだったとは。

    デンベレはミスが多かったけど、ボールを受けて仕掛ける、という仕事は数多くこなしてました。
    相手の隙間にボールを持ったままスムーズに入り、引きつけてかわし、ラストパスやシュートに持ち込む事がそれで、そこにチャレンジしてる限りはデンベレは大丈夫です。
    細かい所では、引きつけてかわす所のタッチが大きくなってしまって取られる場合が多かったと思いましたが、これは試合勘の欠如からでしょう。
    そこの成功率がもう少し高くなれば、恐ろしい存在になります。

    ひたすらボールを回してメッシに入るまでは仕掛けないという、ネイマール後バルサの悪循環。
    それをファティコウチデンベレペドリと数多いタレントに、人数をかけて攻撃させるクーマンの攻撃的サッカーが、ようやく変えつつあります。
    今後が楽しみです。