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スーペルリーガが即頓挫し・・・

フロレンティノ・ペレス主導で立ち上げた新コンペティション創設計画
プレミア勢が不参加を表明し、わずか2日瓦解でバルサはどうする

フロレンティノ・ペレスが先導する欧州スーペルリーガが、公表からわずか2日にして死に体となりました。新コンペティション加入の意志を表していたプレミアの6クラブが、政治的・ファン的な大反対を受けて翻意、不参加に転じたのがその原因ですが・・・ 我らのFCバルセロナは撤退を検討中と言われながらもまだ態度を保留している。ソシオの意見を聞いて決めるらしいです。今更。

「UEFA相手だ、厳しいことになる」

バルサのスーペルリーガ参加は、元はと言えばフロレンティノ・ペレスの提案を受けた前会長ジュゼップ・マリア・バルトメウとヤツの理事会が決めたことでした。
お金が大好きな両者はこの新コンペティション創設について何度も話し合っていたらしく(エル・クラシコ前に恒例で行われる両クラブ理事による食事会はその良い機会)。当初はまだパンデミックが発生する前だったので、ビジネス=金儲けとして取り組んでいたとMDは説明しています。

元々、高騰する選手のサラリーを捻出するための手段として、新たな安定した収入源を求めていたビッグクラブ。これにCOVID-19による財政難が加わったことでスーペルリーガへの期待値は上昇し、この3月からクラブ運営を引き継いだジョアン・ラポルタの新理事会も、危ない船に乗ることを了承してしまったわけです。

MDの記事によると、フロレンティノ・ペレスはバルサの旧理事会に対して「UEFA相手だから、かなり厳しいことになるだろう」と警告していたとのこと。困難な戦いになると予想していた割には、根回しが全く不十分でしたね・・・。
お金ベースで出発しているので人々を納得させるだけの理念も大義もなく、それがとてもフロレンティノらしいのですが、賛同したのはラポルタにとって失敗だった。“セニー seny”(懸命さ、良識、誠実さetc.)はカタルーニャ人の誇りですからね。。

バルサ内部の議論

ファンの大反発や政治的な圧力を受けたプレミア勢6クラブが、マンチェスター・シティの参加撤回を皮切りにこぞってスーペルリーガ計画から下りたことで、フロレンティノ・ペレスの目論見は2日で瓦解しました。もはやスーペルリーガは実現性を失い、彼らは計画の再構築を声明で発表した。
政府を敵に回したらビッグクラブといえども勝ち目はなく、今後は悲しい壇上に残されたリーガ勢・カルチョ勢(特にマドリーとユベントス)が振り上げたこぶしをどう収めるのかを見ていくことになりそうです。

そういった流れを受け、バルサ内部でも、この沈み行く船から自分たちも早く逃げ出すべきではないか、との議論が起こっているといいます。バルセロナは今のところ沈黙を守っており、態度を明らかにしていません。

TV3が報じたところによると、3月8日にバルサ会長に就任したジョアン・ラポルタはスーペルリーガ参加を承認する際、バルサの正式参加を決定するのはソシオである、との条項を契約書に入れたそうです。
つまり、5月の開催が予定されている総会(アサンブレア)において議題にかけ、そこで代表ソシオの信を問う流れ。ソシオ投票(Referéndum)の実施を求める声も出てます。
しかしですよ、この発表から2日にして死に体となった新コンペティション創設計画への参加可否を5月まで引っ張るのも、なんというか・・・。

下りるならさっさと下りた方が良いのでしょうが、ソシオになんら相談することなくフロレンティノ・ペレスの大義名分なき計画にお付き合いしてしまったことはラポルタにとって痛手となります。なにかと残念。バルサ会長はそのうち記者会見を開くでしょうから、そこであれこれ陳謝をして・・・ですかね。

 

コメント

  1. たいき より:

    安易すぎて残念です。4クラブではどうしようも出来ないでしょう(^^; そんな危ない橋を渡るよりまだまだあるリーガに集中してくれ。選手は諦めてないのだから。

  2. ぷに より:

    参加する前にソシオの意見聞けよってのも分かりますが、とりあえず入り口は確保しておいて出口もあるっていうことですからこれで良かったと思いますよ。上手く立ち回ったと。
    仮にスーパーリーグの話がどんどん進んでいってバルサが置いてけぼりになっていたら、それも大失敗ですし賢い選択をしたと思いますよ。

  3. トム より:

    コロナ禍の経済問題を利用されましたね。
    ラポルタも、とりあえず参加して様子見しつつ、決定権はソシオにという事で逃げ道を作っていたのでしょうが、世界の反撥によって予想以上に早く潰えそうです。
    選手や監督などの現役勢に加え、ファンもマスコミも大反対しているのですから、当然でしょう。
    またマドリ会長ペレスの主導という事も、大きな反撥を呼んだ理由だと思います。
    金と裏工作の臭いしかしない。

    5月に決めるという事ですが、とてもそこまで持たずに潰れそうです。
    総会まで待たずとも、実現の可能性が無くなったのを理由に脱退する事になりそう。
    自滅するペレスなどは気にせず、リーグ戦に集中しましょう。

  4. 都地 より:

    ラポルタ氏も大変ですね。前会長が進めていたプロジェクトを引き継がされたあげくに批判されるのですから。