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何がなんでもハーランド獲り:高額オファー、CVCの融資受け入れも近い

ノルウェーの怪物を獲得するべく、使える手段は全て活用するバルセロナ
チャビが個人的に話し合い、一度は拒絶したCVCの融資も受け入れるという

夏の移籍マーケットを実りあるものとするべく、FCバルセロナが精力的に動いています。最優先目標としているアーリン・ハーラン(ド)は是が非でも欲しいクラックなので、使える手段はなんでも使う。数日前にはチャビ・エルナンデスがミュンヘンで選手本人と面談したとも伝えられており、その本気度が伝わってきます。本気といえば、CVCとの合意もそう。使える手段はなんでも使う。ハーラン獲得に全力投球のラポルタです。

チャビが動いた(?)

Erling Haaland ・・・ カタカナ表記が難しい北ヨーロッパの選手・・・ 本人発音ではアーリン・ホーランが近いようですが、こちらではスペイン読みを優先採用しているので当面はハーランとします。無事獲得できれば、プレゼンテーションでの呼び方を見てまた考えるとする。SEO対策としてハーランド表記も一度だけ記します(笑)。

それはさておき、2022年3月4日(金)のバルサ系スポーツ紙のトップニュースはそのアーリン・ハーラン(21)です。

L’Esportiu というバルセロナ第三のスポーツ紙がまず報じたのですが、バルサ監督チャビ・エルナンデスがこの火曜日(1日)、ハーランと個人的に話をするためにミュンヘンを訪れていたらしく。バルサのプリメール・エキポ(第一チーム)は月・火・水とトレーニングが休みでしたから、それを利用してのドイツ訪問となります。

MD紙によるとチャビ周辺はこのドイツ訪問を肯定も否定もせず、もごもごとお茶を濁している模様。何も語らぬが吉、の案件ですからね。

ちなみに L’Esportiu はこの出張にはジョルディ・クルイフも同伴していたと言うのですが、、ジョルディはアンドレアス・クリステンセン(チェルシー)の移籍交渉でマテウ・アレマニーとロンドンを訪れていたともされますから、ミュンヘン行きが物理的に可能かというと怪しそうです。

それにしてもチャビ。大半の移籍交渉に名前が挙がってくるところがすごい。もう1人の補強目標であるフランク・ケッシー(ミラン)とも話をしているみたいですし、ガンガン関与する監督です。

5年間で1億9,500万ユーロのオファー

各メディアには、FCバルセロナがアーリン・ハーラン側に提出した巨額オファーについても紹介されています。こちらの元ネタとなっているのは、Deportes Cuatro というテレビ番組です。

それによるとバルサはハーランのために用意したのは段階的に昇級し、5年間で合計1億9,500万ユーロになるお給料(初年度2,000万ユーロ、以降3,000万、4,000万、5,000万と上昇し、5年目が5,500ユーロ)です。
これはクラブの財政状況が少しずつ改善するであろうことを見込んでのことでしょう。
代理人ミノ・ライオラは3年間+オプション2年の契約を望んでおり、またハーラン本人と選手父に対してバルサ入団を助言しているとも Deportes Cuatro は伝えています。ライオラとの関係が良いのはラポルタの強み。

これにボルシア・ドルトムントへと支払う移籍金(1億ユーロ?8,000万ユーロ?)と、代理人ミノ・ライオラならびに選手父へとコミッション4,000万ユーロが加えられ、予算3億3,500万ユーロの巨大プロジェクトとなる模様です。

それだけの投資をしても、バルサが再び欧州トップレベルとなり、世界的注目を集めるようになればスポンサーも増え、投資額は回収できると確信しているからこそのオペレーション。ハーランはバルサのメディアパワーを利用し、バルサは選手の得点力とカリスマを利用します。

若き才能が煌めく新世代のバルサの中心的存在となり、バロンデオロに輝く未来はハーランにとっても魅力的でしょう。

実現への鍵はサラリーキャップ減額と、CVCとの合意

バルサがハーラン獲得を実現する上で、不可欠なのは例によってサラリーキャップ問題の解決です。初年度で2,000万ユーロになるという彼の給与を、ラ・リーガに課せられた限度内に入れなければならない。バルサは常にこれで苦労しています。

それには二つの道があります。
一つは高給選手の放出によってサラリー総額を減らすこと。そしてもう一つが収入を増やすことによって予算におけるサラリーの比率を下げることです。ここで再登場するのが、投資ファンドCVCとの合意となります。

FCバルセロナは昨年夏、ラ・リーガとCVCの合意を「一切魅力的だとは思わないオペレーション」であり「メッシとの契約を可能とするお金を受け取るためには、クラブの半世紀を抵当に入れる契約を支持しなければならなかった」と拒否しています。

しかしCVCとの合意に反対していたCEOのフェラン・レベルテルがクラブを去ったことで、バルサはラ・リーガとの接触を再開。CVCから注入される資金(推定2億2,700万ユーロ)があればクラブの経済は好転する、ハーランを獲得するための鍵になると方向転換したわけです。

泣いてメッシを切ったのはなんだったのか、、と今更ながら思いますが、ハビエル・テバスよりもフロレンティノ・ペレスに近しかったというレベルテルがいなくなり、テバスとの関係も良好なマテウ・アレマニーが交渉を受け持つとなれば、CVCとの合意を拒むものはない。
ハーラン獲得のため、ラポルタは合意を加速させます。バルサがCVCを受け入れれば、唯一のはみ出し物クラブとなるマドリーに対する圧力にもなるでしょうし、ラ・リーガも満足か。さまざまな思惑がありますなぁ。

ラ・リーガ各クラブとCVCの協定では、そこで得たお金の70%はインフラの整備やブランド開発、デジタルコンテンツの強化などに当てねばならず、新規選手の登録に使えるのは15%だそうです。
しかしラポルタたちはこの比率は修正可能だと見ているらしく。正攻法か裏技かは分かりませんが、なんやかんや、していくんでしょう。

期待は膨らむが

そんなこんなで、ひょっとすると本当にハーランが獲れてしまうんじゃないかとの期待感が膨らんできている2022年3月初めのバルサ界隈。気になるのは競合相手であるマドリー入りが確実視されるムバッペの今後です。
もしフランスの怪物が考えを一転してPSG残留を選択すれば、白組さんはノルウェーの怪物を獲るべく全力でやってくる。そうなると甚だ面倒である。事が複雑化しないうちに決定的な一撃を与えようとするラポルタたちの目論見は、果たして成功するのか。

チャビチームが魅力的なフットボールをして勝ち続けることが選手の心を掴むでしょうから、背広組の奮闘に期待しつつ、ピッチ上での成功を応援していきましょう。

コメント

  1. ハルアキ より:

    メレンゲさんがムバッペを獲得したらPSGが全力でハーランで獲りにくるでしょうしシティなんかも…どんな奇策を持ってしても勝てなさそう
    クレでもなさそうやし

  2. Hiro より:

    結局、メッシを切るために財政難を都合良く理由にしたってことなんですね。稀代のクラック、クラブの象徴にまさかと信じたくなかったけど。

  3. イザナギの目 より:

    新たな宝石パブロトーレ入団決まりましたね。バルサは今や宝石だらけ。ハーランドもどう見るかこの状況を。何にせよバルサは勝ち続けなければ行けない。