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【マッチレポート】ラ・リーガ第31節 レバンテ 2-3 バルサ

スリリングな劇的逆転勝利。

PKを3つ取られて2失点。
ぺドリ登場で流れを変え、仕事人ルークが土壇場で決勝弾。

FCバルセロナがシウタ・デ・バレンシアでのレバンテ戦にギリギリの勝利。PKを三度も取られるしんどい展開だったが、うち一つを聖テル・ステーゲンが止め希望を保った。バルサは後半のぺドリとガビ登場で流れを変え、ヘディング王ルークによる土壇場ゴールで勝ち点3を確保。危ういながらも2位を維持している。

試合 覚え書き (雑)

ルーク・デヨングの驚くべきヘディング技術と勝負強さ。このレバンテ戦ではピッチに立ってからわずか6分後にチームを救う決勝点を決めている。ルークはラ・リーガでここまで6点をあげており、チームにもたらした勝ち点は8(決勝弾2つ、同点弾2つ)。素晴らしい。



 

●鉄壁のテル・ステーゲンが戻ってきている。決まっていれば危なかったPKを止め(55分)、チームの希望を保ったドイツ人守護神。このパラドンがあった8分後、バルサはオーバメヤンぺドリの連続ゴールが決まり、スコアをひっくり返すことに成功している。

●ベンチスタートの選手が得点を決めるケースが増えた。レバンテ戦における3人の得点主のうち、ぺドリルークは後半から出場した選手たち。ぺドリガビが投入されたことでバルサのプレーは生まれ変わり、反撃しての逆転勝利を掴み取っている。控え選手の得点は今季通算15となり、これはクラブ新記録。

トピックス

●FCバルセロナに対し、3つのPKを取ったムヌエラ・モンテロ主審。国内リーグにおいてバルサが3つのPKを受けたのは、このレバンテ戦が初めてらしい。




LaLiga | Jornada 31
10 de Abril 2022 – domingo 21:00 h
Ciutat de Valencia:20,785
Levante UD FC Barcelona
2 3
Goles
Morales (52pk)  
  Aubameyang (59)
  Pedri  (63)
Melero (83pk)  
  Luuk (92)
Titular
Dani Cárdenas 【9】Ter Stegen
Miramón 【5】Alves
Vezo 【5】Araujo
Rober Pier 【6】Eric
Postigo 【5】Jordi Alba
Son 【5】Busquets (c)
Radoja 【4】Nico
Pepelu 【4】Frenkie
Campaña 【6】Dembélé
Morales 【5】Ferran
Roger 【6】Aubameyang
Cambio
Dani Gomez
Roger (65)
【8】Pedri
Nico (56)
Melero
Campaña (65)
【8】Gavi
Frenkie (57)
Bardhi
Radoja (76)
【3】Lenglet
Alves (81)
Cantero
Ruben Vezo (76)
【8】Luuk
Aubameyang (84)
Marc Pubill
Morales (90)
【6】Adama
Dembélé (84)
Entrenadores
Alessio Lisci Xavi Hernández
Arbitro
Munuera Montero (andaluz)
Tarjetas
Campaña (11)  
  Araujo (87)
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total   Total 2a 1a
0 2 2

Goles

3 3 0
3 8 11 (6)

Tiros a puerta

14 (7) 10 4
2 3 5

Ocasiones de Gol

6 6 0
1 3 4

Corners

3 1 2
0 0 0

Fueras de juegos

4 2 2
    355

pases

634    
32.9% 40.3% 36.2% Posesion del Balon 63.8% 59.7% 67.1%
    126 perdidas de balon 114    
    69 recuperaciones de balon 76    
3 5 8

Faltas

7 6 1
1 0 1

Tarjetas Amarillas

1 1 0
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

デスト、ピケ、メンフィス、アンス、セルジ・ロベルト、ウンティティが負傷中。
ネト、リキ・プッチ、アダマ、ブライスウェイト、ラングレ、ぺドリ、ルーク、ミンゲサ、ガビ、カレビックがベンチスタート。

ぺドリを温存した以外は現状のベストメンバー。右インテリオールにはニコが起用された。

前半は上手くいかなかったが、後半10分まで継続。
56分のインテリオール2枚交代(フレンキーとニコに代えてのぺドリとガビ)からプレーは改善される。デンベレがぺドリとの連携によって活きてきた。
3人目は81分で、ダメージを受けていたアルベスに代えてラングレが登場。アラウホが右ラテラルに回っている。
しかし直後にPKで同点とされたため、84分に前線を2人交代。オーバメヤンとデンベレが任務終了となり、仕事人ルークとマッスルアダマが送り出された。

Titular Final
 

2022年4月11日(月)、レバンテ戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。

MD「ラッキー・ルーク」

  • ラッキー・ルーク
  • → オランダの“必殺仕事人”が84分に出場し、92分に最高の試合を決する得点
  • → バルサに対する3つのPK、うち1つをテル・ステーゲンが止め、オーバとぺドリが逆転

SPORT「エピック!」

  • エピック!
  • → 史上初めて3つのPKを取られる、とんでもない試合をバルサが制した
  • → オーバメヤンが逆転を開始し、ぺドリがバルサを前に進め、ルークが94分に勝利をもたらす

コメント

  1. トム より:

    またもペドリッソ!そしてまたもスーパールーク!
    3本ものPKを与えてしまった試合でしたが、テアが一本止めて、しっかり3点決めきって勝つという、何とも凄まじい試合でした。
    マドリには3本PK与えてバルサには…とも思いましたが、3本とも普通にPKでした。仕方なし。

    レバンテの3バックは、徹底したバルサ対策だったと思います。
    5ラインを上下してパスコースを作るバルサに対し、レバンテは完全マンツーマンを付けてきました。
    チャビのポゼッション優位戦術の基本は、相手に対して人数的に常に2枚の優位を保持し、空いた味方を使ってボールを回すという物です。
    その2枚の優位は、自陣でのGK活用と、3トップに対してCBを一人余らせた4バックを使わせる事で生み出します。
    そこでレバンテは、テアは追い詰めた状況以外は放置してプレスポイントをやや下げ、CBを余らせず完全マンツーマンとする事で、バルサの人数優位をできるだけ消してきました。

    詳細は、まずバルサの3トップにCBとSBで3枚のマークを付けます。
    IH2人にも2枚マークを付け、上下動するニコフレンキーに余裕を与えず、パスコースもできるだけ切ります。
    さらにバルサのCB2枚にFW2枚を当てて、余った3枚MFを流動的に使いつつ、ダニ、アルバ、ブスケにも余裕を与えずにプレスをかけ続けました。
    バルサが自陣でボール保持している時、フェランオーバデンベレについてるのは、わずか3枚のDFです。
    ここにロングボールを出してチャンスを作りたい所ですが、ヘディングや当たりに強い攻撃陣がいません。
    フェランもオーバも崩しは微妙、デンベレはボール持てば凄いですが競り合いは微妙なので、良い形でボールを持たせなければ何とかなります。
    裏抜けは怖いでしょうが、バルサのパス回しに余裕を与えなければ、それほど良いパスは出ないという算段でしょう。
    さらに今のバルサの攻撃は、5ラインをキープしてパスコースを作る事が多いので、オフザボールの段階で前3枚が交差したりする事は少なく、DFが混乱する事は少ないという読みもあったと思います。
    それに気づいたバルサも何度か交差を試していて、フェランの抜け出しで成功した事もありましたが、回数は少なかったですね。
    今後の課題になると思います。
    またバルサがプレスを突破して中盤でフリーを作った時は、レバンテは無理にプレスをせず、下がって守備を固める形を作りました。
    こうなるとプレスしていた前5枚も下がって、カテナチオを作ります。
    この2段構えの守備で、バルサは組み立てから崩しまで余裕の無い戦いを強いられたと思います。

    さらにレバンテの攻撃では、バルサの高いラインの裏にボールを落とす事で、CB二枚にFW2枚が競り合える状況を作ってきました。
    エリックは頑張っていましたが元々フィジカルが強くなくポストプレーにも弱いので、これで結構キープされます。
    プレスによるショートカウンターとこのロングボールによって、バルサは守備でも苦戦を強いられました。
    守勢においてはスピードに劣るダニも問題を抱えており、左SBのソンに苦戦させられました。
    バルサの両WGは相手SBに付いていく守備タスクがあるので、3vs3で守っているレバンテのSBですがかなり上がって来てました。
    1点リードの段階でダニに替えてラングレを入れましたが、ここでチャビは完全な3バックにして、レバンテの前線プレスを躱そうとしたのだと思います。
    しかしそのラングレがPKを取られてしまうという、運の悪さもありました。
    さらに先発のニコが、非常に悪かった。
    まだチャビの5ライン戦術に慣れていない所に、このレバンテのチャビ戦術対策によって余裕が全くありませんでした。
    ちょっとガビに差を付けられてしまったかもしれません。頑張れニコ。

    ほんとバルサよく勝てたなと思います。
    このレバンテの戦術は、今後もバルサ対策として他チームにも使われる事になりそうです。
    ただこのDFとFWを同数にしたマンツーマン守備というのは特殊な守備であり、勇気も必要です。
    またチャビとしてもこれに対抗する為に、FW陣に相手DFを混乱させロングパスで裏を取る術を授けるでしょう。
    それに今はいませんが、足元もポストも上手く裏抜けもできて点も取れるスアレスのようなFWがいれば、マンツーマンはリスクが高いです。
    スアレスの、トラップすると見せかけてスルーして自ら裏を取るアレができれば、マンツーマン守備は非常に怖いでしょう。

    ついにというか早くもというか、チャビ戦術に対抗する戦術が出てきてしまいました。
    これにチャビはどう対していくか。
    フランクフルトも似たような5バックでしたので、カンプノウ戦でどうなるか。楽しみです。

  2. ロベルト より:

    PKの判定に異議はないけど、ラングレの足の出し方は軽率と言わざるを得ないですね。
    ケガもあったけど、それ以前から中途半端な対応でピンチや失点を招くことがあり、その積み重ねがチームからの信頼を失うきかっけにもなったので、まぁさらに試合勘も失っていて難しかったとは思うけど。

    フランクフルト、レバンテの2戦は今後の良い材料だと思います。格下チームがバルサ相手に引き分け以上にもっていこうとすると、こういう守り方、試合の運び方をしてくることがありますね。そのときの対処を選択肢として持ってほしい。

    この試合も序盤で失点していたら勝てなかったかもですね。バルサってスロースターターですよねほんと。

    あとトムさんの言う通りニコが苦しいですね。ここ数試合ずっとそうですが、与えられている自分の役割と自分の持つ能力が合っていないのか、そもそもなにを期待されているかわからないのか。

    正直攻撃的なセンスを感じないんですよね。なので攻撃的なMFよりは、ガタイを活かして思い切ってブスケツの後継者になれないかなと個人的に思ってますが、どうでしょうか。いい加減ピボーテの後継問題解決しないと・・・