いつになく盛大な動きのあったバルサの2022年夏市場
最終日の出入りは果たして吉と出るか、、
近年稀に見る盛り上がりとなった、FCバルセロナの2022年夏マーケットが終了しました。チャビの要求を実現するため、ラポルタが全力で金策し、アレマニとジョルディが獲得しまくった夏。今日発表されそうなアロンソも含めれば7人が加わり、ワゲやマナイも数えると多分16人が移籍ですから、オフィスはてんやわんやだったことでしょう。スカッドの陣容は大きく様変わりしました。
加入:ケシエ、クリステンセン、ラフィーニャ、レバンドフスキ、クンデ、ベジェリン、パブロ・トーレ(B)、マルコス・アロンソ(ほぼ確)
正式昇格予定:ガビ、イニャキ・ペーニャ
退団:アルベス、アダマ、ルーク、ジュグラ(B)、ミンゲサ、リキ、ネト、ブライスウェイト、オーバメヤン
期限付き移籍:ラングレ、トリンカオ、ニコ、コリャド、ウンティティ、デスト、アブデ(B)
お察しかと思いますが、今回も愚痴成分多めです。
熱く激しい夏
ジョアン・ラポルタが予告していたスカッド刷新は、“経済的レバー”を次々に稼働させることによって実行されました。
“レバー”といえば聞こえは良いですが、要するに未来と資産の切り売り。重要な収入源であるテレビ放映権を25%とはいえ25年間も譲渡したり、クラブ資産である小会社Barça Studiosを49%売却したりと、ラポルタたちは難しい決断の末にオペレーションを敢行しています。
最良ではないと承知しているけれど、バルサを一気に復活させるには大きな勝負に出なければならないとの判断。これが勇敢な決定だったのか、あるいは無謀だったのか、その答えはチャビチームの成績と内容如何となります。チャンピオンズ獲得なら大成功。国内二冠ならぼちぼち。コパだけなら失敗。無冠なら爆死。
要求をほとんど叶えてもらったチャビにかかる重圧は相当なもんです。“チャビには明確なプレーアイディアがある”という信頼が、いつまで無傷であるか。ひとまず11月までをいかに乗り切れるか。
アレマニは頑張った
アノ選手を放出してまで、コノ選手を獲得する意味はあったのだろうか?と首を傾げるオペレーションもありますが、加入/放出合わせて20数人の移籍をこなしてきたマテウ・アレマニは本当にお疲れ様でした。
ギリギリのところで交渉をまとめていくのは、骨が折れたことでしょう。
ただ、補強に1億5,800万ユーロ(固定額のみ)を投入した一方で、放出によって得た移籍金がフェラン・ジュグラ(ブルッヘ)の500万ユーロとオーバメヤンの1,200万ユーロのみ、ってのは泣ける。構想外選手をせっせと放出はしたけれど、移籍金の発生したのが2件だけですからね。。
特にカンテラーノのキラキラ星たちが軒並み無料で退団/期限付き移籍ですから、ラ・マシア産選手はそんなに市場価値がないのかと切なくなります。
上記していませんが、将来性があるかもしれない(貴重な)左利きセントラルのミカ・マルモル(21)を、ジェラール・ピケが所有するアンドラに自由移籍させたりとかもね・・・ アブデにしたように、契約更新した後にレンタルでも好かったはずなんです。買戻オプションは付いてます。
そして最終日の駆け込み移籍は、果たして必要があったのか。
レバンドフスキのバックアップとして頼もしいオーバメヤンを放出し、両ラテラルを連れてきたオペレーション。
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コメント
私もユウさんと全く同じでレバンドフスキーぐらいまでで良かったなぁと思います
ディフェンス陣の強化の際にはピケとアルバにちゃんと最後通告してからやって欲しかった
アルバは最終日の前日にいきなりインテル行きの打診ですからね
でも現地もそうですし、日本の若いファンもアレマニー万歳!補強はほぼ満点という評価じゃないでしょうか
私は老害かもしれません 笑
右のラテラル定着しませんね
ラマシア育ちの純正ラテラルっていない
みんな一回他チームに出るかコンバートしてラテラルになってる
9番と並んで育成からトップ定着が困難なポジションだと感じます
そうした意味でバルデは期待なのですが、個人的にはまだ懐疑的。ラマシアが好きなのにバルデを疑ってしまうのはラマシア育ちなのに良いパスを見たことがないし、ある場所が良いと思ったこともないんですよね。もちろんこっから見せてくれれば良いので、杞憂に終われば良いのですが
リスクを取りまくった補強です。シャビは失敗できません。リーガは少なくとも2位、CLは少なくともベスト8、目標はもちろんいずれかのタイトル奪取でしょう
リーガ3位、CLベスト16だったら失敗と言われてもしょうがないです
>放出によって得た移籍金がフェラン・ジュグラ(ブルッヘ)の500万ユーロとオーバメヤンの1,200万ユーロのみ、ってのは泣ける。
コウチーニョ(20M)が抜けてますね。合計37Mが売却益ではないかと。
レンタル移籍が多くなりましたが、とにかく今夏は案件が多すぎたので、ある程度は獲得・放出のディール成立を優先するのは仕方ないと私は思いますねー。
資金調達や減給交渉も含めて、フロントは本当によく働いてくれたと思います。
少なくとも、現況の獲得選手は申し分ないプレーを見せてくれてますしね。
あとはスポーツ面でどうなるか次第、この背水の陣が大敗をもたらすか勝利をもたらすかですね。
そこはもう、信じて応援するしかないでしょう。
とはいえ、そこでネガティブな意見が多くなるのはサッカーらしい因習というか、カタルーニャらしいというか。
バルサらしい話ではありますね。(笑)
ラマシア育ちが放出されるのはしょうがない気もします。
本当に実力があればペドリのように若くてもレギュラーに定着出来るはず。
イニエスタのような天才はそうそう居ないので、切られるのも無理はないかなと。
私もユウさんと同じく、銀河系バルサは手放しで喜べないです。
とはいえ、カンテラーノで勝てるのかというとそれも難しく、少なくとも欧州はペップバルサのイズムで勝てる舞台ではなくなったと思います。
クライフがトータルフットボールを導入し、ペップが3pのサッカーで欧州を席巻したように、サッカー界に新たな改革を導入する戦略をとるべきなのかもしれませんね。
バルベルデもセティエンもクーマンのいつのときもチャビがいつかくるからと期待してきたな結果が、そのチャビが一番のブランド品好きな派手好きだとしたら寝込むくらいショックですね
いまはそうではない、チャビにも色々事実、ジレンマを抱えてのことだ、と信じて応援してますね
私はクンデ獲得あたりまでは補強の意図は理解できたのですが、そこからがついていけなかったですね。クンデはリーグで五本の指に入るくらい素晴らしいCBですし、獲得は納得できました。
ただ、アロンソはサイドバックとしては特殊ですし、クロスがうまいがスピードが無く対人が厳しいウイングバック寄りの選手をどう使うのと疑問に思います。アルバとは結局関係がギスギスしてロッカールームの雰囲気を悪くしただけですし。
チャビのインタビューでも選手の質の話ばかりで、戦術が機能したとかどういうチームを目指すとか全然語ってくれないですし、アンスの偽9番など迷走してるなと思う部分があります。
ベジェリンは、ベイェリンって感じの発音だったかなと思いました。少なくともバじゃなかったかな。ベジェリンでいいんじゃないかと。