夏市場で競争力あるチームを作ったので、冬に追加補強する必要はないと説明
補強が不可欠な状況とならなければ動かないという
連日、熱戦が続いているムンディアル2022。グループEでは日本がスペインに勝利する番狂わせが起こりましたが、バルセロニスタとしましては、どこかで見た試合をユニフォームを変えて見ているようで複雑な気分でもあり。まあ結果オーライなんで、サムライたちの手柄を純粋に喜んでおきます。スペインとしては2位通過も、トーナメント表的には悪くありません。おっと本題は冬補強の話です。
もし補強をするなら冬の方が好いが・・・
ムンディアルが盛り上がる反面、MDやSPORTといったバルセロナメディアであってもバルサの話題は乏しくなっています。地味な話が多いんですよね。
定番である補強のウワサ話もあまりない。
ここ数日であれば、スポーツディレクターのジョルディ・クルイフが右腕のジョエル・ララ・ロドリゲスと共にカタールへと赴き、関心を持つ選手のスカウティングをしているぞ、くらいでしょうか。ムンディアルは世界的見本市です。
そんなジョルディはカタールへと飛ぶ数日前(11月28日)、TV3の取材に対して冬マーケットでの補強についてラ・リーガのFFPによる制約ゆえに困難との見解を示しています。
しかしこれについてはその前日に語られたジョアン・ラポルタの説明の方が詳しい。
ということで前置きが長くなりましたが、バルサ会長のコメントを見て見ましょう(すでに4日前のニュースとなってしまい、恐縮ではあります)。
ジョルディ・クルイフはフレンキーを冬市場で放出する考えは「一切ない」と断言している。
夏には再び1/4ルールが適応されるだろう
クラブ顧問エンリク・マジップが主催したチャリティゴルフ大会に参加した会長は、冬市場での新規選手加入について訊ねられると、夏の仕事を誇りつつも次のように愚痴りました。
「現時点では(ラ・リーガの)1/1ルール内にいる私たちだけれど、夏には再び1/4ルール内へと戻っていることだろう。もし誰かを獲得しなければならないのなら、おそらく冬のうちに実行してしまうのが好都合なんだ。とはいえ私たちには非常にコンペティティブなチームがある。私たちはムンディアルに最も多く選手を送り出したクラブだからね(17人)。それは私たちが良い補強をし、チャビがすばらしい仕事をしていることの証だ」
「解決しなければならない状況が急に発生しないかぎり、1月にはなんの(補強)予定もしていない。夏に“レバー(てこ)”を使って競争力のあるチームを作っているので、基本的には動く必要はないからね。シーズンの進展具合に私たちは満足している。チャンピオンズでの失敗はあったとはいえ、今年の優先はラ・リーガであり、私たちは首位にいて若手選手のプレーは良くなっている。ガビ、ぺドリ、バルデ、アンスらは良い感覚を生み出す選手たちだ」
注目すべき点は、今夏はどうにかFFPをクリアしたバルサではあるけれど、来夏にはまた制限を受ける見通しであること。高給取りのジェラール・ピケが引退・退団をしたことで負担が減ってもなお、スポーツ経費が重くのしかかる状況に大きな変化はないようです。
厳格すぎるラ・リーガのFFP
バルサはここ数年、厳しい財政ノルマを課すラ・リーガとぶつかり合っています。とにかく融通が効かない彼らに対し、不満を語るラポルタです。
「ラ・リーガの私たちに対するルール運用はどんどんと厳しくなっている。彼らがもっと以前からそのFFPへの執念を持っていたなら、おそらくバルサはこのような状況となっていなかっただろう。とはいえルールなので私たちは受け入れねばならない。柔軟に運用される時を期待するよ。先日、私たちは厳しい通達を受け取ったんだ。それは私たちのようなクラブの補強を困難にするものだった。12億ユーロの収入と2億7,400万ユーロの利益が見込まれるクラブが、スペイン版FFPによって補強できない。これは全く論理的ではない」
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