フレンキーが理事会を批判：チャビには理解を示す

2022年夏マーケットでデヨングに陰湿な放出圧力をかけ続けた理事会
契約内容をリークしたことをセントロカンピスタは怒る

カタールで開催中のムンディアル2022にて、最初に勝利を味わったバルサ選手はオランダ代表のフレンキー・デジョン（デヨング）とメンフィスでした。セネガル戦に先発フル出場したフレンキーは先制点をアシストするなど活躍の様子で。なんだかんだで所属選手が輝くと嬉しいですし、バルサ公式もその活躍ぶりを大きく取り上げます。夏には無理から放出しようとしたわけですが、と意地悪なことを言ってみたり。

契約書のリーク

嬉しいことに、フレンキー・デジョンはバルセロナでの生活やバルサでのプレーに幸せを感じています。だからこそ夏の放出圧力にも反抗できたわけですし、恩師テンハグの誘いにも応じなかった。

とはいえラポルタ理事会から受けた扱いには思うところもあるわけで、母国のDe Telegraaf紙やThe European Lad の取材に対してクラブ首脳陣の批判を発しています。とりわけ不愉快だったのは、秘密であるはずの契約内容が明るみに出た点でした。

「ある新聞が僕の契約書を公表したんだ。僕はリークしていないし、契約書を持っているのはもう一方しかいない。クラブから出たのは明らかだったわけで、やむを得ないとは考えないよね」
「そして突然、前会長と契約した僕の給与に関して抗議の声が上がった。そういうことをクラブがすることにイライラしたよ」

フレンキーは名指しすることなくラポルタへの不満を述べます。

「僕を追い出したかった人たちを僕は非難する。でも僕は彼らとは関係はないし、クラブを運営している彼らがバルサだからね。なんであれ、日々のルーティンでクラブにいるとき、彼らの姿は見ないよ」

けっこう激おこぷんぷん丸（死語）です。

チャビのことは咎めず

一方で板挟みになった感のあるチャビ・エルナンデスについては理解を示すセントロカンピスタです。

「ミステルは一度も“フレンキーは残るよ”って言わなかったし、それによって僕が去る可能性の扉が開かれたままだったのは確かだけれど、僕としては彼を咎めはしない。チャビが僕の障害だったという感覚は一度もなかったよ。彼にとっては僕のことを話すのはすごく難しかったと思う。メディアに対して彼は僕に満足していると言っていた。でも財政的なこともあったからね。決断したのはチャビではない、それは明らかだった」

シーズン開幕当初は中盤におけるフレンキーの序列は低く、出場機会も少なめでした。それは彼も承知していたといいます。「でも他の選手より自分の方が良いし、自分は先発に入るのが相応しい」と考えてなにくそ根性で力を示してきた。このあたりは強いですよね。

MDが報じるところでは、バルトメウ時代に“問題の契約更新”をした四人のうちの残る二人であるフレンキーとテル・ステーゲンはどちらも、クラブに手助けをするべく契約条件の見直しに前向きだそうです。
そして「僕に決められるのであれば、あと8〜10年はバルセロナにいるだろう」とのこと。
今回ラポルタ批判をしたことで、彼とバルサとの関係変化にプレミアリーグの複数クラブが注目しているようですが、フレンキーは昨夏のように残留にこだわっていくことでしょう。

ソシオは残留を望む

パロン（リーガ中断）中の企画の一つとして、MD紙がFCバルセロナのソシオ／ソシアを対象にアンケートを行いました。

その問いの一つ、フレンキーがクレにとってアンタッチャブルな選手かどうかに対して、84％が放出に反対をした、というんですね。調査したのは300名だそうですが、252名がフレンキーは必要だと答えたのは興味深い。こんなに多いのは予想外でした。

その他の項目では･･･
■ ピケが今引退したのは好かった？「はい」（92％）
■ ブスケツに対してはどうすべき？「契約が終わる今季終了まで戦力とする」（96.34％）「1月で放出」（3.66％）
■ ジョルディ・アルバにはどうすべき？「今季終了まで戦力とする」（47.66％）「契約が終わる2024年までプレーして」（26％）「1月で放出」（25.33％）
など。

アルバに関しては意見が割れていて、冬市場でいなくなってもいいと答えたソシオが4分の一もいたのに驚きました。皆さんの意見はいかがでしょうか。