- ■パルク・デ・プランスにて行われた、パリ・サンジェルマン対FCバルセロナのチャンピオンズ1/4ファイナル第一戦は南米トリデンテの攻撃力が際立ったバルサが1-3で勝利。準決勝進出へ向け大きなアドバンテージを手にした。
- ■試合序盤はバルサが支配。危なげなくボールをコントロールし、先制に成功した。PSGはイブラヒモビッチ、ベラッティ、モッタらの不在が響いたか、思った以上に迫力がなかった。後半は拮抗し、両チームにゴールチャンス有り。ルイス・スアレスの唐突な破壊力が勝負を決めた。
- ■先制点を決めたのはネイマール。試合序盤のネイはメッシとともにPSGの守備陣を脅かし続け、18分にはショートカウンターからゴールネットを揺らした。レオから左スペースのネイマールへの必殺ラストパスはバルサの黄金パターン。
- ■レオ・メッシはこの夜は主にトップ下の位置でプレー。ドリブル、パス、シュートと攻撃をリードした。14分には左ポストを叩く強烈シュート。73分にも悪魔スラロームで守備陣を崩すも、シュートが逸れて得点ならず。
- ■最大の主役は2つのゴラッソを決めたルイス・スアレス。どちらのゴールもダビ・ルイスの股を抜いた後に決めたことで、様々な面白コラージュのネタとなった。0-2の際はダビ・ルイス、マルキーニョス、マクスウェルをぬるぬると抜いてニアポストへ一撃。0-3の際はマスチェラーノとワンツーを決め、ダビ・ルイスを再び料理してからゴール右端へズドン!
- ■ルイス・スアレスは1/8ファイナルのマンチェスター・シティ戦(エティハド)でもドブレーテを決めており、CLでは6試合出場で6得点。抜群の貢献度。
- ■ルイス・スアレスの0-2のゴールはFCバルセロナのチャンピオンズリーグ通算400得点目で、ヨーロッパ戦通算1,000点目。バルサの1,001得点はレアル・マドリーの1,016点に次ぐ数字。バルサのチャンピオンズ初ゴールはチキ・ベギリスタイン、100ゴールはリバルド、200がグジョンセン、300がメッシ。 [MD]
- ■レオ・メッシは試合終了後、ルイス・スアレスとの2ショット写真をフェイスブックに投稿。「僕の友人ルイスが2ゴラッソの大活躍!」と記した。
- ■前半20分にはPSGの守備の要チアゴ・シルバが負傷交代。怪我から復帰したばかりのダビ・ルイスがピッチに入っている。バルサもまたイニエスタが背中を痛めて53分でピッチを後にしたが、チャビが入ったことで失いかけていたコントロールを取り戻したのは結果的に良かった。ドンはどうやら軽傷らしいし。
- ■そのチャビ・エルナンデスのヨーロッパ戦出場が169試合となり、168試合のパオロ・マルディーニを抜いて歴代最多となった。以下はセードルフ(160)、サネッティ(158)、ギグス、ラウール(152)、カシージャス、カラガー(150)。 [MisterChip]
- ■ジェラール・ピケがバルサでの公式戦300試合出場を達成。今季はすでにブスケツ、ペドロ、アルベスの3人がこの数字へと到達している。今年のピケは守備のリーダーとして復活しただけでなく、6得点と攻撃でも貢献。
- ■PSGの1得点はジェレミー・マテューのオウンゴール。バン・デル・ビールのシュートが脚に当たり、コースが変わった。まあ仕方ない。その他のピンチはマスチェラーノ、テル・ステーゲン、アドリアーノらの踏ん張りで阻止。
- ■ヨーロッパ戦におけるパルク・デ・プランスの不敗記録が33試合でストップ。2006年11月23日のUEFAカップ、アポエル戦(2-4)以来となる黒星をバルサがつけた。
- ■ダニ・アルベスの出場停止を受け、“解決策”が注目された右ラテラルはマルティン・モントーヤが先発出場。ここまで重用してこなかったモンティをこの大一番で抜擢したのは意外だった。
- ■サムエル・エトーがスタンド観戦。テレビカメラがその姿を映し出した際、彼の後ろに座っていたのは1995年のバロンデオロ受賞者ジョージ・ウェア。その他タタ・マルティーノやバルセロナ生まれのフランス首相、マヌエル・バルスさんも観戦していたとのこと。 [SPORT]
- 選手たちのコメント
- ルイス・スアレス
- ■「僕らはインテリジェントだったよ。僕らは立ち上がりから試合にすごく集中していた。簡単な相手じゃないことや、彼らが地元で強いことを知っていた。試合を上手く運ぶためには、激しく入る必要があったんだ」「僕らは試合全体を通してよく走ったよ」
- ■「フットボルでは先になにが起こるか決して分からない。PSGは高いクオリティのあるチームだし、ブエルタには選手も戻ってくるしね。僕らは良いアドバンテージを手にしたけど、決着はまだ付いていない」
- ■「デランテロは常にゴールを狙っているし、幸運にも良いプレーが2つ出たよ。カーニョ(股抜き)?あれが僕に残された最後の手段だった。3点目はチームを落ち着かせたね」
- ネイマールJr
- ■「1-3は良い結果だけれど、ブエルタが残っているし、勝ち抜けるためには今日と同じようにプレーをしないといけない」「僕はいつだってプレーをしていたいけど、セビージャ戦の話はもう終わったことだよ。大事なのは今日僕らがすばらしい試合をしたことさ」
- インターナショナル・チャンピオンズカップ2015
- ■夏に北米ツアーを行うFCバルセロナが、インターナショナル・チャンピオンズカップに参加することを発表。7月11日から8月5日にかけて北アメリカで開催され、合計17試合が行われる。世界160カ国で放送があるという。
- ■FCバルセロナほか、マンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン、チェルシー、FCポルト、クルブ・アメリカ、フィオレンティーナ、ニューヨーク・レッドブルズ、ロサンゼルス・ギャラクシー、サンホセ・アースクエイクスの10クラブが参加する。
- ■バルセロナは3試合をプレーする予定。会場や日時、大会フォーマットは4月28日に明らかにされる。