- ■リーガ第36節 FCバルセロナがカンプノウにてレアル・ソシエダを2-0で下し、不可欠だった勝点3を確保。続くバレンシア戦でレアル・マドリーが引き分け(2-2)、マドリーの差が4ポイントへと拡大したため、バルサはリーガ優勝へあと1勝と迫った。
- ■バルセロナの第37節の対戦相手はアトレティコ・マドリー(カルデロン)。最終節は対デポルティーボ(カンプノウ)。この2試合のどちらか1つに勝つか、引き分けてもマドリーが再び取りこぼせば優勝が決まる。カルデロンに心の余裕をもって乗り込めるのは大きく、ストライキが強行された場合も、あれこれ言われぬ勝点差となった。
- ■バルサは序盤から主導権を握り、チャンスを連発したがラ・レアルの若き守護神ルジ(19)の好守の数々によってゴールを割れず、前半を0-0で終えるイヤな展開。しかしネイマールのヘッド弾によって先行すると、その後は危なげなく押しきった。最後はペドロのゴラッソも決まってクレ幸せ。
- ■バルサで一番の主役は貴重な先制点をあげたネイマール。後半開始すぐの50分にリードできたことで、ルーチョチームは焦りを生じさせることなく落ち着いて試合を進められた。
- ■ネイマールJrのFCバルセロナでの公式戦ゴールが50に到達。昨季は15点止まりだったが、今季はすでに倍以上となる35ゴール(リーガ22、CL7、コパ6)をあげ、チームの快進撃に貢献している。ネイはこれでPSG戦から6試合連続ゴールと好調。
- ■先制点職人のネイマール。今季のリーガでバルサの11番が先制ゴールをあげたのは今回で実に10回目。チームが必要としている時に姿を現す次世代のエース。大エースであるレオ・メッシも同じく10回先制しており、両クラックでリーガ36試合のうち20試合に先制というすごさ。 [SPORT]
- ■危なげはなかったとはいえ、安心できない1-0のスコアを2-0として勝負を決めたのは81分に途中出場のペドロ・ロドリゲス。ピッチに立ったその4分後、エリア内でのこぼれ球を豪快で美しいチレーナ(バイシクル)によって沈め、カンプノウと世界のファンを総立ちにさせた。苦労人の気持ちのこもったゴラッソに、涙を流すクレ続出。
- ■ペドロ・ロドリゲスはチームメイトたちと得点を祝った後、スタンドへと向かい、ベンチ後ろで観戦していたドグラス(隣りにマシップ、ムニール)の元へ。こういうところも好いヤツだなと思う。
- ■レアル・ソシエダの主役は文句なくGKルジ。9分のメッシのヘッド、12分のネイマール、28分のピケ、47分のバルトラヘッドと、バルサの決定機を19歳らしからぬ落ち着きと抜群の反応で阻止していった。
- ■試合はほぼ完全にバルセロナが支配し、レアル・ソシエダの決定機はひとつもなかったが(惜しい場面はあったがオフサイド)、クラウディオ・ブラボは集中力を切らすことなく職務を遂行。ブラボはこれで第31節のセビージャ戦(2-2)後、5試合連続完封となる。チームとしては続くPSG戦(1-3)から7試合連続無失点で、その7試合での得点は25と天下無双。
- ■バイエルン・ミュンヘンとのCL準決勝に前後を中2日で挟まれていたため、ルイス・エンリケはローテーションを実施。ラキティッチを招集外、イニエスタをベンチスタートとし、チャビ&ラフィーニャでインテリオールを組んでメディオセントロにはマスチェラーノを入れた。後半はチャビがお役御免となり、ブスケツとイニエスタがピッチへ。残り10分でラフィーニャもベンチへ下がった。
- ■FCバルセロナのリーガ後半戦でのゴール数が59に達し、レアル・マドリーが2009/10と2012/13に記録していた大会記録(58)を塗り替えた。その記念すべき59得点目がペドリート。トリデンテによる公式戦ゴール数は現在112で、2011/12シーズンにマドリーの3人(CR7、イグアイン、ベンゼマ)による118ゴールまであと6つ。 [SPORT]
- ■試合終了後、ルイス・エンリケの記者会見中にバルサのロッカールームから「よっしゃー!」と叫び声が聞こえてきたとMD紙。マドリー対バレンシアでハビ・フエゴのヘッドが決まり、0-2となった瞬間のこと。
- 選手たちのコメント
- ネイマール
- ■「すごくハードな大一番の後だったし、ラ・レアルは難しいチームだから、困難な試合になるであろうことは分かっていた」「一番大事なのは勝てたことさ。僕らはすばらしい試合をしたし、勝つことができた。それが重要だ」
- マルク・バルトラ
- ■「僕らはこの試合に集中していたけれど、ラ・レアルはとても良いプランニングをし、前線から圧力をかけてきた。それによって僕らは苦労することになった」「なかなか先制ゴールを決められなかったけど、それは僕らがチャンスを作れなかったからじゃなく、ボールが入りたがらなかったからだ。チームは勝利に相応しい努力をしたよ。リーガ優勝へ向けとても重要な3ポイントだ」
- ■「ペドロが得点してすごく嬉しい。僕らはあまり出場時間を手にしてないし、誰だって試合に出たいものだから。でも出場する選手がレベルを示すのがこのチーム。あれはゴラッソだったね」
- クラウディオ・ブラボ
- ■「僕の中では、個人タイトルよりもチーム目標が最優先だ。僕らは失点をゼロにするために日々働いてる。賞をもらえるなら歓迎だけど、一番重要なのはチームの勝利だ」
- ■「マドリー?僕らはずっと自分たちが目標を達成することしか考えてないよ。僕らはまた一歩前進した。あとはそれを確実なものにしないとね」
- ラキティッチが招集外
- ■試合当日朝、ルイス・エンリケがラ・レアル戦への招集メンバー18人を発表。右アキレス腱に違和感のあるジェレミー・マテューほか、マシップ、モントーヤ、ドグラス、そしてラキティッチが監督判断で招集外となった。
- ■バイエルン・ミュンヘン戦でバルサ入団後初めて公式戦に招集されたトーマス・ベルマーレンは、この試合でもリストに名を連ねてベンチ入り。もし試合が大差となっていれば、デビューの機会もあったと思われるが、それは先へとお預けに。
- バイエルン敗れる
- ■バイエルン・ミュンヘンは本拠地アリアンツ・アレナでのアウグスブルグとのダービーマッチに0-1で敗北。バルサとのチャンピオンズ準決勝ブエルタで“奇跡”の大レモンターダ実現を目指し、勢いをつけるべく主力の多くを起用したペップだったが、12分にGKレイナが退場。PKはポストに助けられたが後半に1点を失い、そのまま黒星となった。
- バルサBも敗れる
- ■セグンダ第37節 バルサB 2-4 ジローナ。現在リーグ2位とプリメーラ昇格目前のジローナが、降格圏で喘ぐバルサBに力の差を見せて勝利。前半6分にサンドロ弾で先制したバルサBだったが、42分、47分、54分と立て続けにネットを揺らされ、80分にアダマが1点差とするも90分にとどめをされて終了。
- ■セグンダは残り5試合。バルサBは現在勝点33で、22チーム中21位。残留圏内の18位(暫定)サバデイは勝点36、17位テネリフェは勝点40ゆえ、まだ残留の可能性は残されているが、この調子だとそうとう厳しい。ストライキとなれば終了か。
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