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2015年5月02日(土) 0-8:猛暑の大ゴレアーダ

  • ■リーガ第35節 コルドバ対FCバルセロナは、またもや攻撃力を炸裂させたバルサが0-8で圧勝。リーガ制覇へと向けてド派手に着実に歩みを進めた。
  • ■試合会場となったエル・アルカンヘル30度を超える厳しい暑さで、残留に最後の望みをかけるコルドバの守りに苦労したバルセロナだったが、42分にラキティッチがゴールをこじ開けてからは次々と加点。最終的には歴史的大勝となった。
  • FCバルセロナがリーガでのアウェー戦に0-8で勝利したのは3回目。1959年のラス・パルマス戦、2010年のアルメリア戦が過去の2回。ホームゲームでは6回ある。最後の8-0は2011/12のオサスナ戦。 [SPORT]
  • ■中央での守りを固めたコルドバに対し、バルサは粘り強くパスをつなぎスペースを探し続けた。チャンスを作ったのはダニ・アルベスからのセンタリングと、レオ・メッシによるライン裏へのパス。ラキティッチの先制点はセットプレーから、右のスアレス→中央のメッシ、左のラキティッチ。
  • イバン・ラキティッチはこれで今季7ゴール(リーガ5、CL1、コパ1)で、うち4得点が先制点。 [SPORT] ラキティッチ夫人のラケルさんはSNSに、得点を祝うパパを映したテレビ画面指差す娘アルテアちゃんの写真を投稿。
  • ■ハーフタイム前にゴールをこじ開けた後、さらに得点を狙い、アディショナルタイムのルイス・スアレス弾にて0-2で前半を終えたのが効いた。スアレスはこの日も非常に切れていて、マークを巧みに外して難易度の高いシュートを決めたこの1点目は芸術的なレベル。2点目はヘディング、3点目はこぼれ球への反応と得点レパートリーは非常に豊富で、その他アシストパス、ポストプレー、マーク外し、プレッシングと何でもこい。
  • ルイス・スアレスはFCバルセロナで初のハットトリックを達成
  • レオ・メッシのプレーへの関与と貢献度も絶大。あらゆる攻撃的局面で顔を出し、アシストからフィニッシュへとコルドバ守備陣の脅威になり続けた。ラキティッチの先制点をお膳立てしたほか、46分にはアルベスのクロスを頭で沈め、79分にはこぼれ球を押し込んで2得点。
  • ■後半開始早々の2ゴール(46分のメッシ、52分のスアレス)をアシストしたのはダニ・アルベス。シーズン途中までは彼のクロスはアッチの方向へと飛んでいくものだったが、ここ最近は精度が非常に上がっている。契約延長交渉が順調に進んでいる証しか。
  • ■動き自体は良かったものの、ゴール前での精度を欠いていた(運も足りなかった)のはネイマール。2分にダニ・アルベスからのクロスを吹かして以降、31分のシュートはポストに阻まれ、後半にはスアレスからの完璧アシストを外すなど決定機を逃した。83分にようやく自ら手にしたPKを決めてトリデンテ揃いぶみ。
  • ■79分のレオ・メッシのゴールの際は、ネイマールがピチーチ争いをする先輩にシュートを譲り、83分にはメッシがそのお返しとしてPKキッカーをネイに譲るという美しいチーム精神。チームメイトが得点をした隣であからさまに不満そうにするアノ選手とは大違い。メッシの度量の大きさが際立つ。
  • クラウディオ・ブラボが4試合連続の完封で、今季21回目のクリーンシートを達成。ビクトル・バルデスが2004/05と2009/10に達成していた記録(20回)を更新した。CLでテル・ステーゲンが無失点だったことで、公式戦では5試合連続の完封。
  • ■元々は18時開催だったこの試合は、後に16時へと変更されていた。コルドバの街の気温は30度を超え、日差しも残っていたので相当に暑かったに違いない。選手が痛んで試合が中断されると、両チームの選手たちは盛んに水分補給。
  • ■コルドバのこの暑さによって半袖ユニフォームでプレーしたレオ・メッシの右腕に、ものすごいタトゥーがあることが判明してあちらのメディアも驚いた様子。これまではずっと長袖を着用していたため、露わとはなっていなかった。
  • ■バルサ一行は22時頃にプラット空港へと帰着。日曜日は当初の予定を変更して休みとなり、次のトレーニングは月曜日となる。
  • 選手たちのコメント
  • ハビエル・マスチェラーノ
  • ■「こういうチーム状態でこれたのは監督の功績だよ。ローテーションによって彼はかなり批判を受けたけれど、僕らは今すごくフレッシュなんだ」「僕らは今怪我人が一人もいないし、モチベーションも非常に高い。心身の両面で監督はすばらしい仕事をしている
  • ■「油断は禁物だ。審判が最後の笛を吹くまでは、何が起こるか分からないからね。試合は減っていってるけど、ここへきてのエラーはものすごく高く付きかねない。トリプレーテ?可能性はあるけど、CLで1つ負け、リーガで1つ負け、コパ決勝で負ければ、3つのタイトルを失う状況だ。だから僕らは最後までハードワークを続けないといけない
  • イバン・ラキティッチ
  • ■「先制点を上げるのはいつも重要。コルドバが守りを固めていたし、暑かったから簡単ではなかったけど、全般的にいってあらゆる点で完璧な試合だったね。僕らはすごくハードに働いたよ」
  • ■「(得点王争いをしているメッシがネイマールにPKを譲る)ロッカールームは偉大なファミリーで、僕らはとても団結してるんだ。僕らは同じ目標のために働いてる。もし全ての試合に勝ちたいのであれば、全員が協力して働く必要があることを僕らは知ってる」
  • ■「僕らはバイエルンの選手と監督をとてもリスペクトしてるし、ファンのために良い試合をしたいね」「出来るかぎり良い準備ができるよう働いていくよ。今はこの勝利を祝い、その後で次の試合の準備だ」「トリプレーテ?1試合ずつだよ。僕らは全ての相手チームに敬意を払ってる。自分たちの仕事をしていくだけ。最後になれば結果は分かるさ」
  • ルイス・スアレス
  • ■「試合のカギは忍耐力だった。最後は自分たちが得点するであろうことを僕らは知っていたからね」
  • ■「今僕は良い瞬間にあるけど、最初は適応に苦労したよ。でもチームメイトや家族のサポートがあったから、ゴールは訪れると知っていたんだ。自分がハードワークし、いつものようにプレーしていれば大丈夫だってね」
  • ■「メッシがPKを譲ったこと?彼がまず第一にチームやチームメイトのことを考えていることを示す振る舞いだよ」