そう、いろんなことが終わった。
アトレティコ・マドリーとのリーガ優勝決定戦が1-1の引き分けに終わり、シメオネチームが喜びを爆発させるカンプノウのピッチ。バルサ選手たちがうな垂れてロッカールームへと引き上げていく中、カナルプルスのレポーターさんに捕まったアンドレス・イニエスタは落胆の色を滲ませながら「アトレティを祝福するよ」とコメント。「アトレティコは正当な勝者ですか?」と訊ねられると「そうだね」と力なく答えたセントロカンピスタは、こう試合とシーズンを振り返りました。「僕らも彼らと同じように、この最終戦に可能性があったけど、僕らは目標を達成できなかった。理由は彼らのほうが良いプレーをしたから。それだけだよ」
「僕らは先制したけど、セットプレーからのゴールでショックを受けた」「優勝は僕ら次第だった。もし達成できていたら違っていたから、ガッカリしてるよ。シーズンが終わり、多くのことが終わったね」
マスチェ「サイクルが終わった。現実と向き合わなければ」
その後、バルサ選手たちはミックスゾーンに姿を見せることなくカンプノウを後にしています。唯一カメラの前に現れたのは、バルサTVの番組El Marcadorに出演したハビエル・マスチェラーノでした。たしか少し前にも同様のことがありましたが、困難な状況で立ち向かえるヘフェシートにはチームに残ってほしいものだと思います。そんなマスチェ、番組できっぱりこう言い切りました。「好むかどうかに関わらず、一つのサイクルが終わったんだ。また新たに何かを作り出すためには、それと向き合わないといけない。僕らには変化が必要、それが現実だよ」
マスチェラーノはその後も、「このクラブでも他のクラブでも、僕らがこの5-6年で味わったものを経験することはないだろう。ステキな事は誰も終わって欲しくはないから、痛みは大きい」と言い、「再現不能なサイクルはもう終わった」と強調。ただ、求められる変化については、スタイルは継続すべきだとの考えを示しています。「負けたからといって、やり方を変えてはいけない。このクラブはこのプレー方法で世界を感動させてきたんだ」
そして気になる去就については、「今は分からない」とヘフェシートは言います。「僕はクラブに感謝をしているし、彼らが僕を望まない時、出て行くことになるだろう。今は自分の将来について話す必要はないよ。今一番重要なのはバルサと、この敗北だからね」
バルトラの涙
ちなみに、、、優勝決定戦で目標を達成できずに落胆するバルサ選手たちの中で、最も打ちひしがれていた様子だったのがマルク・バルトラでした。試合終了後はしばしピッチにしゃがみこみ、堪えきれずに涙を流していたセントラル。ロッカールームへと引き上げていく際もうな垂れ続けていた彼が、今後バルサが突入していく変化の渦の中で、逞しくチームの中心となって周りを引っ張っていってくれると良いなあと思うところです。バルトラにはなにかと魂を感じるので、ポジションだけでなく是非リーダーシップの面でも、カピタンプジの後継者になってほしい若者です。
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