ムンディアルの影響は限定的か?
サムエル・ウンティティの台頭によって先発での出場率が低下し、一時は今夏での退団もあるかと見られていたハビエル・マスチェラーノですが、最近では少なくともあと1シーズンはカンプノウ生活を継続させるだろうとの報道が一般的となっています。ヘフェは昨年夏、ユベントスへ移籍濃厚かと言われながらもバルサとの契約を3年延長。ウンティティの期待を超える活躍で第3のセントラルとなりつつも、自分がまだトップレベルでプレーできると感じており、ムンディアル前のシーズンとなる来季もバルセロナでポジションを競っていくことが彼の考えのようです。
セントラルの補強濃厚
FCバルセロナのセントラル事情を今一度おさらいしてみますと、鉄板イレブンといえるのはジェラール・ピケとサムエル・ウンティティです。マスチェラーノは先発と控えを行ったり来たり。ジェレミー・マティエウは退団が確実とされ、最近はクラブ発表のアキレス腱の痛みも、一部ではムッシュを外すための口実ではないかとの疑惑が持たれています。マティエウのバルサ時代は終わりに近づいており、2017年夏に新たなるセントラルが一人補強されるのは間違いなさそうです。
そこでマスチェラーノですが、SPORTとMDはどちらも残留を基本としつつも、少しずつ見解は異なっています。■条件次第では別のチームでの挑戦も検討するとするのがSPORT紙(こちら)。■マイナーなリーグでプレーするよりもバルサで競うことを望んでいて、退団は考えてないとするのがMD紙(こちら)です。
若手がくるなら問題なし
SPORT紙の言うところの条件とは、新加入するであろうセントラルのタイプです。もしそれが適応への時間を要する若手選手であれば、マスチェラーノのチームにおける役割に変化はありません。今季はピケ、ウンティティに次ぐ第3のセントラルとなっているヘフェシートですが、自らの力を感じており、ビッグサムとレギュラーを争うことに不足はないと燃えているようです。
しかしもしバルサが即戦力セントラルを獲得するのであれば、マスチェラーノはクラブに電話をかけるだろうとSPORTは見ています。第3のセントラルはまだしも、第4は問題だというわけです。2018年のムンディアル・ロシア大会を前に、コンスタントに試合に出たい気持ちがマスチェラーノにあると同紙はいいます。アルゼンチンはまず、本大会の前に南米予選を突破しなければなりませんが・・・。
マイナーなリーグよりバルサでの競争
一方でMDは、マスチェラーノは誘いの届いているマイナーなリーグ(中国とか)で不動のレギュラーとしてプレーをするより、出場時間は減ってもバルサでタイトルを競うことを望んでいると伝えています。
来年夏のムンディアルの影響に関しては、アルゼンチン代表にはクラブチームではレギュラーではなくとも招集されている選手が数多くいることで、マスチェラーノもバルサで控えとなっている状況を大きな問題としていないというのが同紙の見解。くわえてマスチェ家には第3子が生まれたばかりですから、ハビエルも家族も、このタイミングで環境ががらりと変わることを望んでいないとも述べています。それらの理由から、マスチェラーノはこの夏の移籍は考えていないとのことです。
今シーズン序盤は不安定さが目立ったヘフェシートでしたが、右ラテラルも掛け持つ終盤の活躍はなかなかですし、プレー以外の重要性も含め、クラブが彼をここで手放すことはないでしょう。右ラテラルとセントロカンピスタの補強に多額の資金が必要なバルサですから、セントラルは将来性のある若手を獲得するんじゃないかと予想。選手が望まないかぎり放出のない案件ですので、今夏のマスチェラーノに関してはドラマはなさそうです。
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