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セスク「バルサで引退したい」

 

本日はカタルーニャ・ラジオでのインタビューを紹介。

この9月始めのパロン(リーガ中断)におきまして、暇つぶしネタの”東の横綱”となっているのがクリスティアノであれば、”西”はセスク・ファブレガスです。万事快調、飛ぶ鳥を落とす勢いの選手より、問題を抱えているスター選手のほうが話として面白いのは世の常。まあCR7は自分で勝手に着火したわけですから自作自演ですが、お気の毒なのは自身は好調だと感じているのに、世が不調だと取り上げているCF4でありましょう。

 

批判と自己批判

前日のラジオマルカにつづいて、5日はカタルーニャ・ラジオのインタビュー番組”El Club de la Mitjanit” に出演したセスクは、自らのパフォーマンスに関する議論への感想を次のように述べています。

「ちょっと大げさな話になってるよね。メディアの中には僕への口笛があった、みたいな話を作り出すところもあるし、僕になにがあったと訊ねたり、状態が悪いと言ったりしている。自分の状態が好くてポジティブなのは、自分が一番に分かってるよ。僕はいま、これまで以上に練習や仕事に励んでる。出場時間は監督次第やけど、フィジカルもメンタルもバッチリの状態なんや」

セントロカンピスタは続けます。「こういう瞬間が訪れるであろうことは分かっていたよ。家族や友人たちにもそう言ってたんや。でもプレッシャーのかかる瞬間こそ、物事を証明する時。何年も前からいたいと思っていた場所にいる僕は幸せやし、今はとても落ち着いている」

「人は2試合で8分のプレーになったスーペルコパに注目してるけど、全てがそんなに悪いわけじゃない。全てがセスクのせいじゃない、だって僕は不運なことにピッチにはいなかったし、あの試合はプレーしてなかったんやからね。僕は自分の仕事を他の選手のようにやっているし、監督を悩ませたいと思ってるんや」

不安感を煽ろうとしているメディアもあるなか、平常心は乱されていないとセスクは言います。「だって僕にはチームメイトや家族、友人たちの支えがあるからね。僕はこの数年間で成熟してきたし、この議論がすぐに終わると自信を持ってるんや。人は好きなことを言えばいいけど、チャンスで何度かしくじったとしても、自分はバレンシア戦で良い試合をしたと今も思ってるよ。悪い試合をしたなら、まず僕がそれに気付いて、向上しようとして頭を抱える。次の日に新聞を読む必要はないんや」

 

バルサで生きる決意

そしてバルサ復帰については、こう思いを述べるファブレガスです。「僕はバルサへ入団するために人としての、プロフェッショナルとしての努力をしたよ。それはきっと人には見えへんことなんや。自分がカタルーニャ人であり、移籍金が高額だったことは知っている。僕が望むのは、その努力が無駄にならないこと。自分が見合う結果を出しているとは思ってないよ」

その意味におきまして、アスルグラナの4番はこう断言しました。「僕はいつも自分の本能を信じてきた。16歳でここを出た時はそれがベストだと考えていたし、ここへ戻ると決断した時から、世界最高の選手たちと競争すると分かっていたんや。同時に僕は移籍金を下げるためにやれることを全部やったし、自腹も切った。それは他の選手なら、もしかするとやらなかったことかもしれない。でも僕はカンプノウで引退をしたいんや。2、3年のプレーのために僕はここへ来たんじゃない。フットボル選手として長いキャリアを送るために、ここへと来たんだ」

世界最強の変態ボール野郎たちとのポジション争いについて、セスクはこう言っています。「バルサのセントロカンピスタたちはみんな同じ哲学を持っているけれど、持ち味はそれぞれに違う。ペップが引退した時、人は最初チャビのプレーをよく理解せず、激しい批判を浴びせていたよね。でも今、彼はバルセロナ史上最高の選手のひとりになってる。ファンが各自のプレーを理解して慣れるには、時間が必要なんや。イニエスタもまた似た経験をしてきたしね」

ちなみにセスクさん、今のチームバルサにばっちりフィットするであろう選手を挙げてちょうだいというお題を受け、敢えて(?)こんな答えを返しています。「カシージャスはどうかな。僕は彼と大の仲良しやし、彼は並外れた人物なんや。ベルナベウでかなり悪い瞬間を過ごしたりもしてたし、プジョルやチャビ、ビクトルらがもたらす価値を、彼ももたらすことやろう。きっとバルサによくハマるよ」

 

カンプノウのリフォーム

最近バルサ周辺では、カンプノウを今後どうして行くべきか?という議論が為されています。リフォームに止めるべきか、それとも思い切って新築してしまうのがいいのか。クラブは近々この件に関してソシオによる投票を行うとしてまして、そういうデリケートな時期に難しい質問を受けたセスクは、アーセナル時代の経験からこんなふうに考えを語りました。「それは難しい質問やね。僕らはカンプノウをものすごく心地良いと感じている。僕にはハイバリーの経験があるし、あそこはとても小さなスタジアムやったけど、すごく特別な場所でもあったんや・・・ エミレーツはすばらしいスタジアムで、近代的で、なにもかもが揃っているけど、でもね・・・・・・」

 

ラウレン 「セスクの役目はゴールじゃない」

ところ変わって、こちらはラジオ局RAC1での番組”Tu diras”でのこと。かつてアーセナルに所属し、セスクのチームメイトだったラウレンさんが、バルサでのセスクの役割はゴールを決めることじゃないよ、と指摘しています。

「僕は彼がとても良いプレーをしてると思うけど、僕らは去年の飛び出しやらゴール量産に慣れちゃってたんだよ。でもそれはセスクのプレーじゃない。そこは間違っちゃダメなんだ。彼はシーズンに15-20ゴールを決める選手じゃないよ。彼はすごく若い頃から責任を引き受けてきたし、それは人の身体や精神に影響を及ぼすものさ。でもこれからの彼は、いつものセスクになっていくことだろう」

ではどこがファブレガスにとって理想のポジションなのかと問われ、ラウレンはこう見解を述べました。「彼はどこにでも適応するよ。バレンシア戦では良いプレーをしていたし、ただフィニッシュの精度を欠いていただけだった。それがもし決まっていたなら、僕らは今頃別の話題について話していただろう。時として僕らは、悪い習慣がついてしまうんだ。いつも10点のプレーをしてる選手が8点だった場合、パフォーマンスが下がったように思えるでしょ。僕なら彼をもっと後ろでプレーさせるけど、僕はティトじゃないからねぇ」

 

チャビは・・・

一方、アストゥリアス皇太子賞(スポーツ部門)という名誉ある賞をカシージャスと共に共同受賞し、また一段とステータスを上げたチャビ・エルナンデスはRAC1の取材に対して、セスクについてこう称えました。「楽しそうに、幸せそうにしてるよ。彼は僕らにとってすごく重要な選手だや、いい飛び出しを見せてる。あとはただボールがゴールに入るだけなんや」

自身の状態については、「もう32歳やから、ドクターの話を聞く必要があるね」とは言いながらも、「去年よりもフィーリングは好い」と手応えを得ているバルサの6番です。「フットボルとバルサでのプレーが僕のモチベーションなんや。今僕は望んでいた役割を得ているわけで、それは失いたくはないね。僕はかなりのクレやから、バルサのために勝ちたいんや」

 

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