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ポジティブなセスク

 

バルサで成功するぞ、という決意が伝わるコメント。

本日もスペインスポーツ各紙はクリスティアノの話題で盛り上がっています。フェイスブック上で本人曰く、「オレはカネのことで悲しいわけじゃない。それはいつか証明されるだろう」。あらそうでしたか、邪推を信じちゃって申し訳ないっスね・・・ ということで他クラブさんのことは気にせず、バルサの話題に専念していくことにいたします。CR7よりもずっと悲しむ理由がありそうな(ゴメン!)セスク・ファブレガスは自身の現状について、ラジオ・マルカでこんなふうに語っています。

「いつにないほどにトレーニングに精を出してるよ。一番最初にグラウンドに出て、一番最後にグラウンドを離れている。それにフィジカルコンディションもとても好いしね。体重は昨シーズンよりも4キロ少なくなっているんだ。ユーロコパの前にちょっとしたダイエットをやって、それがすごく上手くいってね。今もそれを続けていて、体調はすこぶるいいよ」

 

良い控えなんていない

しかしながら彼のパフォーマンスに対しては、マドリー系メディアのみならず、カタルーニャ方面からも疑問視する声があがっています。でもそれに関しては、彼は特に思い悩んでもないようです。「もしゴールチャンスを作れていなかったら、心配もしていただろうね。あるいは父や母や、僕を愛してくれてる人から言われていれば、心配になると思う」

ちなみにセスク曰く、彼はアーセナル時代にベンゲル師匠からこう教えられていたそうです。「ある日ベンゲルは僕にこう言ったんだ。チャンスを外したことではなく、作れなかった時に心配しろ。ゴールは勢いだ、ってね」。ティトもまた同様のことを言っていますし、時間と共に課題が解決されると楽観的でいることにしましょう。

そして。「自分はサイコウの控えだなんて言えないし、僕もみんなのようにプレーをしたいよ。フットボルに良い控えなんてものはないんだ。でも僕は悪いチームメイトじゃないし、彼らの幸運を願ってる。もしなにかでふくれっ面をする必要があるなら、絶対に仲間や監督に向かってはしないよ。家に帰って、ひとりだけでそうするさ」

ルックス的なものからか、なんとなくおっとりして見えるセスク。でも彼は内部に、こんな意気込みを秘めています。「僕はこのチームの一員であることが嬉しいんだ。ミスターにチームを去れと言われれば去るだろうけど、そう簡単にはさせないよ。物事が変わるまで、粘って粘って粘ってみせる。僕はバルサで引退することを目指してここへと来たんだ」

また、バレンシア戦ではスタンドの一部から指笛が鳴らされていましたね、という問いに対して、セスクはビックリしながらこうコメントしています。「本当にまったく気付かなかったから、驚いてるよ。あの試合では好いプレーができたと僕は今も思ってるんだ。チャビやレオ、ソングとのプレーはものすごく快適だったし、納得して家にも帰った。もちろん決まっていれば嬉しかったろうチャンスはあったけど、僕はポジティブでいたいんだ」

 

ゆけゆけセスク!

まだシーズンは始まったばかりではありますが、これまでのプレシーズンからリーガ第3節までのプレー内容から判断するに、ティト・ビラノバは(まずは?)バルサ流4-3-3システムの熟成を目指しており、セスクを活用するために3-4-3を使用しようとはしていません。となるとセスクは、インテリオールのポジションをチャビ&イニエスタと競い、偽9番をメッシと競わなければならない。それはもう途方もない挑戦ですし、どれだけ大変な山であるかは、実際にトレーニングや試合をしている彼自身がこれでもかというほど感じています。2010年度のバロンデオロ最終候補3人がライバルな訳ですから。

しかしセスク・ファブレガスがそのポジション争いに正々堂々とチャレンジしているのは、上のコメントたちから伝わってきます。スーペルコパクラシコではベンチ発進となったものの、リーガでは先発起用されていることが、監督の期待として伝わっているのでしょう。今回のラジオでの発言からは、昨年の一時期のような迷いは感じられません。本人が言うように、コンディションはすこぶる良いようですし、あとはどうやってポテンシャルをピッチでMAXに表現していくかです。バレンシア戦でのプレーを高採点しているところから、きっと手応えは感じている。ファンとしてはその手応えが確信に変わる瞬間の到来が、少しでも早くなるよう、せっせと応援していくのみであります。

どこかの自己顕示欲の強いスターとは違って、セスクの良さ、あるいは武器は、”とことんクレである”点だといえましょう。幸い彼は「悲しい・・・」とメディアに嘆かねばならないようなチームにはいない。そういえば、かつてエヂミルソン神父が「ロッカールームには黒い羊がいる」と悲しんでいましたが、今のティトチームにそんな問題もありません。ミスターや仲間のサポートを受けながら、最高の選手となるべく奮闘中のファブレガス。心のクラブでプレーをしている喜び、バルサで引退するという夢をエネルギーに、どうか「これがバルサのセスクだ!!」というものを彼が見つけ出しますよう。バモス!

 

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