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ティト凄し

 

早くも練習に復帰したティト・ビラノバ。

みなさん、新年あけましておめでとうございます。2013年も当サイトをよろしくお願いいたします。さて、我らがバルサは2日から仕事始めとなっているのですが、そこでの第一の主役はなんといってもティト・ビラノバでありました。12月20日に耳下腺腫瘍の摘出手術を受けて、そのわずか13日後の仕事復帰。もう少しのんびりしてもらっていても全くもって問題なんてないのに、この気力といったらどうでしょうか。むしろ、急ぎすぎでは、と心配してしまうほどですが・・・ ティト、私たちクレはあなたという人をとっても誇りに思います。

 

手術からわずか13日後

現地メディア情報によって、ティト・ビラノバが2013年の初戦(カンプノウでのエスパニョール戦)へと間に合わせようと意気込んでいることは伝わっていました。しかしながら、2日の初練習からチームと共に仕事を始めてしまうことは、さすがに予想外でした。もちろん、ティトの病気がもうすでにすっかり好くなったわけではありません。彼はこれからも科学療法を継続して受けていくことになります。それにはおそらく、予定通りにあと1ヶ月は要するのでしょう。

SPORT紙が3日の伝えたところによりますと、ティトは2日夕方の練習開始前(カタルーニャ選抜に招集された選手たちは午前に練習し、この時は不在。監督は午前の練習にも顔を出し、選手たちと挨拶)、ロッカールームに集まった選手たちに次のようなメッセージを送ったそうです。「みんなにとって幸せな一年となりますよう。これからよりいっそう頑張って働いていくための力を、キミたちがこの休暇中に得たことを期待してるよ」

その際のロッカールームの雰囲気が、それはもう明るく希望と活気に満ちていたであろうことは容易に想像がつきます。予想を大きく上回るミスターの早期復帰に、チームの士気は大いに上がったことでしょう。そしてセッションの開始前、ティトがアビダルを始めとした選手たちと抱擁を交わしあう動画がバルサ公式サイトに紹介されていますが、とても心温まる光景です。

(※メッシは飛行機の乗り継ぎの問題で、2日夕方のチーム練習には間に合わず。しかし空港から直接シウター・エスポルティーバへと向かい、ファンホ・ブラウと二人でひと汗流した)

現在の状況から察するに、ティト・ビラノバが日曜日のデルビーでベンチに座る確率は高いと思われます。しかしながら週明けからは科学療法などが始まりますので、彼が練習であったり、遠征を欠席することは何度かありましょう。むしろそちらが中心であるべきなので、治療がなく、体調が好ましい時にのみ仕事を行うと考えておくのが適切でしょうか。3日に行われたチームの全メンバーが初めて揃ってのトレーニング(午前と夕方のダブルセッション)は、どちらもティトが指揮を執っています。

 

パデルをして年明け

ちなみに、カタルーニャが2013年1月1日となったその約10分後、ティト・ビラノバの息子アドリア・ビラノバがツイッターで次のようなツイートを発信しました。「今夜は特別な人とパデルをして年を越したよ」。そのメッセージには右の写真が添付されていまして、彼の言う”特別な人”が父親のティトであることが判ります。

パデルは最近スペインで人気上昇中の、四方を壁で囲まれたコートで行う、壁に当たって跳ね返ったボールを打ち返すことが可能なテニスとスカッシュを組み合せたようなスポーツだそうです。後ろへ抜かれたボールが壁に当たって戻ってくるので、テニスより楽に楽しくプレーできます。

この写真のティトは、息子さんと一緒にスポーツを満喫した後とあって、とても幸せそうな表情をしています。そしてその写真が意味するものは、ティトの回復が順調に進んでいるということ。週明けより始まる化学療法では副作用も必ず現れるそうなので、これからまた大変な時期もあることとは思いますが、第一段階での経過は良好でなによりです。くれぐれも無理することなく、病気が可能なかぎりしっかりと治りますよう。早期の仕事復帰はとても嬉しいのですが、一番に願うのはティトの健康の回復でありますゆえに。

 

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