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さあ、まずは1冠へ

 

ベルナベウでティト時代の初タイトルを獲ろう!

さ~て、やってきました。おそらくは今後、ティト・ビラノバがバルサ監督として初のタイトルを獲得した日、として記憶されるであろう8月29日、サンチャゴ・ベルナベウでのスーペルコパ・ブエルタであります。1週間前からすでに言い訳に余念のない白監督とは異なり、あくまでもタイトルを目指して点を奪いに行くというビラノバ。正々堂々たる指揮官のこの心意気に、選手たちがばっちり応えてくれるであろうことに疑問は一切ありません。さあベルナベウでまず一つめのタイトルを!やったりましょうぜ、ティトチーム!

 

モウ「今の私にスーペルコパは重要ではない」

アシスタントに丸投げすることなく現れた火曜日の試合前日会見で、ジョゼ・モウリーニョはこのバルサとのタイトルマッチに関し、こんな感じで語っています。「イダでの試合から、特になにも変更する必要はない。私たちは良い試合をやっていたんだ。ブエルタがどうなるかは全く予想できない。私たちが最初から攻撃に出るか?ノーだ。では最初から守っていく?ノーだ。バルサがボールを保持するとき、私たちは上手く守らなければならない。そしてこちらがボールを持てば、怖がることなくプレーしなければならない。彼らがボールを持てば、最初の1分から守る。私たちのボールとなれば、最初の1分から攻める。それが基本プランだ」

要するにいつものリアクション待ちってことですかね。そして恒例となっている予防線も、忘れてはいません。「スーペルコパで優勝するか否か、バルサに勝つか否かは、今の私にとって重要ではない。私が優先するのは、ヘタフェ戦での(ダメダメな)プレーが何人かの選手の心理状態による偶然の産物だったのか、あるいはチームの問題なのかを知ることにある。私がスーペルコパや試合に敗れることはある。だが私にとって重要なのは、どのような選手たちが今自分の手の中にあるのかを知ることだ」

チーム状態が芳しくないことが分かっているから、スーペルコパは重要性が低いと繰り返し強調し、関心がないと言うのです。実際はきっと、もっと必死。相変わらずズルイ感じです。

 

ティト「タイトル獲得のためには、得点が必要」

一方でティト・ビラノバは前任者ペップと同じく、マドリーを警戒したうえで、自分たちがベストのプレーをすることでタイトルを獲りにいくという清々しい姿勢を貫いています。「まだリーガは2節を消化したにすぎず、開幕したところなんだ。マドリーは時折、スタートに苦労する。この先はたくさんの勝点を手にしていくだろう。分析はもっと先で行わなければならない。彼らはスタートに失敗したことで、より危険なチームになっている」

「(近年のベルナベウでの好成績を問われ)過去の戦績はさほど重要ではない。クラシコでは明らかな本命なんて存在しないし、本命とされたチームが負けるのはよくあることだ。私たちはベルナベウの難しさをよく知っている。明日、彼らは早い時間帯でのゴールを狙ってくるだろうし、前線から圧力をかけてくるだろう。そして私たちもゴールを狙っていく。もしゴールを奪えなければ、私たちがスーペルコパを手にすることはないだろう。タイトルを得たいなら、ゴールを決めなければならない。マドリーが私たちからゴールを奪えるか?もちろん。けれども私たちにもまた、ゴールを決める能力を持っているんだ」

今回スーペルコパを獲れば、それは彼にとってバルサ監督としての初タイトルです。しかしそこに特別な満足感はないだろう、とミスターは言います。「これまでにチームが勝ち取った全てのタイトルが嬉しかったからね。より大きな満足感があったタイトルというのは記憶にないんだ。だから今回も、それと違いはないだろうと思う」

そして先に会見を行ったモウリーニョによる、明日の試合は選手たちの姿勢やキャラクター(気骨)を見る良い機会だという発言について訊ねられたティトは、こんなふうに上手く返しました。「私がバルサのトップチームで過ごした4年間、私が不満を抱いたことは一切なかったよ。選手たちが勝ちたいと願い、けれども叶わなかったことは何度かあったけれど、私たちは決して不平を言ったりはしなかった。私にとって、キャラクターとはボールを持つことで示すもの。より攻撃的になるのではなくてね」

また頬骨骨折のプジョルについては、「出場するかどうかは明日決める。ただしリスクがあるのならば、彼はプレーしない」と、無理をさせるつもりはないと説明。試合を担当するマテウ・ラオス主審のことを「他の審判よりも接触プレーを許す傾向にある」と語ってますので、起用の可能性は低そうです。今回は暗黒の破壊神も出てくるようですし。

その他、批判の集まるセスクに対しては「すばらしいシーズンを送ると信じている」と改めて信頼を寄せるミスター。アフェライ・フォンタス・ドスサントスらとは話し合いの場を持ち、出場機会はかなり少なくなるだろうと説明したのだと明かしたうえで、こう言っています。「彼らが残留することに、私はなんの問題もない。彼らは優れた選手たちだからね。ただしチームにはたくさんの選手がいて、優先度の高い選手がいることも彼らは理解しなければならないんだ」

 

一石二鳥のチャンス

バルサはこの4シーズン、サンチャゴ・ベルナベウで7回戦って5勝2分。スペシャルワンでオンリーワンはこれまでに一度として地元でバルセロナを跪かせたことがないわけですが、そんな圧倒的な戦績がティトチームを慢心させることはないでしょう。リーガでの5ポイント差も同じ。これらはいずれもクレをニヤニヤとさせるデータではありますが、これにもティトはしっかりと警句を発しており、選手たちは油断することなくゲームに入ってくれることと信じます。昨年のコパ準決勝がそうでしたが、追い込まれたチーム相手は案外イヤなものです。

マドリーが先週末のヘタフェ戦で転んでくれたことは、このスーペルコパに新たな局面を持ち込みました。公式戦にいまだ勝ち星のない状況で臨む、地元でのクラシコ。無用なプレッシャーを勝手に作ったモウチームは、果たしてどんなリアクションを示すことでしょうか。モウがいくら結果よりも選手の状態を見るのが重要と言っても、ベルナベウの観客たちも同じ考えとはいきますまい。

バルセロニスタにとってこれは、マドリーを4試合勝ちなしとし、さらに眼前でタイトル獲得を祝う絶好のチャンスです。1週間前に比べ、このスーペルコパを獲ってほしいという気持ちは格段に上昇中。いや、スーペルコパ云々というよりも、怪しげな状況となっている白組さんに追い討ちをかけてほしいというのが正解でしょうか。昨年はクライシスムードだったモウチームは、コパでバルサに敗れながらも、良いリアクションを示せたことをきっかけに復調しました。今回はそうはならないよう、是非とも一発叩いてほしいところ。シーズン序盤ということで難しい点もあるでしょうが、好い結果となることを大いに期待します。

この勝つしかない試合でモウリーニョが小細工を弄してくるのかどうかは分かりませんが、ティトがベストチームでタイトルを決めにくるのはまず間違いありません。先発メンバーはおそらくサプライズなしで、バルデス、アルベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ、ブスケツ、チャビ、イニエスタ、メッシ、ペドロ、アレクシスでどうだ。ベルナベウを自チームへの口笛で満ちさせ、うな垂れる白組の前でトロフィーを掲げることができれば最高であります。バモーーーース、バルサ!

 

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