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マルティーノ「この4ヶ月で一番すべてが揃った試合」

 

パス、組み立て、プレッシング、激しさのどれもが良かった。

FCバルセロナがチャンピオンズリーグのグループステージを最高の形で締めくくりました。今日こそキミの番だ!とチームのけん引役を期待されたネイマールJr.が見事それに応え、チャンピオンズ初得点ならびにバルサでの初ハットトリックを達成。ピケ、ペドロ、テージョの3ゴールと合わせ、6-1でセルティックに完勝しています。グループHでの首位を確保するだけでなく、アヤックス、アスレチック戦での連敗を忘れさせる快勝が必要だったバルサ。2つの目標を達成したチームの出来に、試合後の指揮官も満足げな様子でした。

 

目標はこのレベルを維持していくこと

ここまでの4ヶ月間の中で、一番すべてが揃った試合だったよ。ボールを上手く回せていたし、プレーの組み立ても非常に良かった。プレッシングも効いていて、激しさもあった。相手にチャンスを与えなかったね。満足なのは、良いプレーがほぼ90分間続いたことだ。最後の5分間を除けば、レベルは高かった。批判ではなく、敗北が私たちを強くしたんだ。チームは自尊心を持ってプレーしていたよ」と選手たちのプレーを評価するマルティーノ監督は、これからもこんな試合を継続していかなければならない、と言います。

目標はこのレベルのプレーを続けていくことだ。私たちは今、シーズンのポイントにいる。ここから上っていければ、良い具合にシーズンを戦っていけるだろう。今日が出発点になることを願ってるよ

 

選手たちを高く評価

偽9番として大活躍したネイマールに関しては、「右肩上がりだったね。サイドでプレーしている選手が中央でプレーする時は、適応する時間が必要なものだ。そしてゴールを決めたことで自信がつき、あらゆるレパートリーを披露していた。私が驚くのは彼のチームに対する献身ぶりだよ。ボールを取り戻すプレーに、彼はすごく係わっていた。彼は激しくアグレッシブ。彼のようなクラスの選手はそう簡単には見付からないよ」と称えたタタさん。

そしてミスターは「この1年はネイマールにとって非常に難しいものだった。サントスでプレーし、移籍し、コンフェデレーションズ杯で主役となり、プレシーズンの期間がなかったからね」とコメントすると、「クリスマス休暇はしっかりと身体を休め、良い状態で戻ってきてほしい」と語っています。

その他、出色の出来だったブスケツに関しては、「セルヒオは並外れているよ。彼のように戦術的に賢い選手を私はほとんど率いたことがない。私たちのプレーを決めるのは彼だ」と絶賛。ゴールには恵まれなかったものの非常に活発だったアレクシスに対しても、「日々自分を超えようとする彼の気持ちはものすごいんだ。彼は今夜のベストの1人だった。デランテロが良いプレーをするのに得点は特に必要ではないと彼は示していたよ」と称賛あるのみです。

インテリオールとしてチャビと組んだセルジ・ロベルトのプレーも光っていました。ミスターは言います。「この2試合の内容はとても良かったよ。彼はチームでもっと決定的な選手になれるだろう。私の彼に対する評価は、プレー時間の量では変わらないよ」

 

雑感

今回、バルサがセルティックに完勝した要因は幾つかありますが、特に目立っているのがシュートの数とその精度です。UEFAさんのウェブページによると、バルセロナはこの試合で19本のシュートを放ち、そのうちのなんと18本が枠に飛んでいたそうで。若干信じがたいデータであり、この数字はメディアによって異なっていますが、概ね言えるのはタタチームがいつもより積極的にゴールを狙い、良い方向へシュートを飛ばせていたことです。

ワカ旦那の先制点がわずか6分で決まってから、追加点が生まれるまでは30分以上の間隔がありましたが、その間も決して焦れることなく、賢くプレーを続けたのも良かったです。引いて守ることを得意とするセルティックの守備をあれやこれやの攻めで揺さぶり、最終的に6ゴールをもぎ取ったタタチーム。一方で相手にはセットプレーの機会を与えず、危険の芽は早期に摘み取られていました。緩んでいたのは試合最後の5分ほどだけでした。

課題とされたプレッシングも、前線のアレクシス、ペドロ、それにネイマールが非常に活動的に守備にも参加。セルヒオ・ブスケツが中盤に君臨し、チャビやセルジ・ロベルトが織り成すプレーリズムも良好でした。相手さんに懸かっていたのは誇りだけだったとはいえ、監督が「これまでで一番すべてが揃っていた試合」と評価したのもうなずけます。ハットトリック&1アシストのネイマールも素晴らしかったです。

ということで次は、土曜日のビジャレアル戦でもこのパフォーマンスを維持できるかどうかに注目は移ります。今度はセスクが起用可能となり、中2日で次の難関がやってくる状況で、エル・タタさんがどのような選手起用をするのか。何かと楽しみであります。

FCバルセロナ 6-1 セルティックのマッチレポートはこちら】

 

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