チームに求められるのは問題を解決することで、それは上手くっていると監督。
メッシ、バルデス、チャビ、アルベスら主力級を多数怪我にて欠きながらも、本拠地カンプノウにてグラナダを4-0で下したタタバルサ。攻守の中心選 手がいなくともきっちりと勝ちをモノにする安定感はさすがでしたし、ピントを始め、代役として出場した選手たちのパフォーマンスも(輝かしいとはいかない までも)上々でありました。カピタンを務めたイニエスタにはキレがあり、ネイマールとの連係が向上中。ワンタッチでのパスワークが時折見られ、速攻で効率 よくネットを揺らせたのもポジティブなポイントです。出場機会の少なかったセルジ・ロベルトに出番が訪れ、アダマ・トラオレが17歳にしてトップデビュー を果たしたのも明るいニュースなり。
再びプレーレベルについて
試合終了後の記者会見でヘラルド・マルティーノ監督が強調したのは、自分たちのチームはそう悪いものじゃないという点でした。今回もまた選手たちのプレーレベルについての質問を受けた監督は、チームが良い試合をしたと述べ、そしてこう語りました。「バルセロナには美しくプレーする義務があり、毎試合その重みに耐えなければならない。ただ勝つだけではなく、スペクタクルが重要とされている。今日の私たちは良い試合をしたと思う。けれどもおそらく私はステキさに関し、皆さん(記者)よりもストライクゾーンが広いんだ。20のパスをつなぐのも、3つも、私にはステキに映るからね。ファンを喜ばせるために私たちは働いているし、皆さんが会見場で言うよりもファンは楽しんでいると思うよ」
監督はそして、試合をこう総括しました。「グラナダはプレーしようとしていたし、もしこちらのプレッシャーがもっと甘ければ、私たちはずっと苦しん でいただろう。プレッシングがうまく効いていない時間帯は、相手にエリアまで迫られていた。それで私たちは中盤のトライアングルをピボーテ1人とインテリ オール2人から、ピボーテ2人とインテリオール1人に変更したんだ。それで状況は改善された」
このグラナダ戦は、欠場者に悩まされました。「最高の選手たちを欠いたけれど、プレーした選手たちも皆優秀な選手たちだ。それ故に私は、これを特別な試合だとは考えてはいない。少なくとも半数はこの1週間一緒にトレーニングをしてきたわけで、彼らが良い試合をしない理由はなかったんだ。私たちに求められるのは問題を解決することであり、嘆くことじゃない。そして怪我人たちは救世主としてではなく、自信に満ちた雰囲気の中で戻ってくるんだ。このバルセロナのメンバーで、私は決して言い訳はしないよ」
各選手たちを称賛
MVP級だったイニエスタについては、「ピッチで一番出来が良かった。ドリブル、アシスト、パス、エリアへの侵入、シュートと全てが良かった」と称賛。
メッシに代わって偽9番を務めたネイマールにも賛辞あるのみです。「彼にゴールがないのは、プレーが悪いからじゃない。ネイマールは偽9番でとても良い試合をしたよ。このポジションではセスク、アレクシス、セルジ・ロベルトの起用も考えている。大事なのはバリエーションを持つことだ。普通の状況であれば、私はネイマールをサイドに置く。けれども場合によっては9番でも用いていくだろう。彼はメッシのように、足元でプレーをしつつ突然縦に行ける爆発力のある選手だ」
すっかり信頼できる選手となったマルク・バルトラについては、「ある選手が良いパフォーマンスをしたとして、それが私のおかげだと言うのは好きじゃないんだ。バルトラは良いプレーをしているし、誰が起用しようとも良いプレーをしていたよ」 とコメントしたミスター。ピケとのペアについては次のように説明しています。「マスチェラーノが怪我をした際、彼はピケとプレーをしてる。私は以前セント ラルのペア(プジーとバルトラ、ピケとマスチェ)は維持したいと言ったけれど、それは決してペアを崩さないという意味じゃなく、今日はこの組合せが良いと 思ったんだ。選手を選べるのは私には好都合だし、これだけ負傷者が多い時に他の監督ならどうするだろうと想像もするけれど、私たちは上手くこの状況を解決していけているね」
バルデス離脱にピントも良いプレーで答えました。「なんとかすべきアクションが2回あり、その両方を彼は良いプレーで解決した。ピティのロングシュートにも同じように栓をしていた。彼はこういう状況に立ち向かうのに慣れているんだ。これまでもいつも彼は良いプレーで答えてきている」
セルジ・ロベルトとアダマ・トラオレ
今回はセルジ・ロベルトに出番が来ました。「彼について私が話しにくいのは、彼に関する私のアイディアと実際の出場時間が矛盾しているからなんだ。おそらく彼は将来バルサの旗印になるだろう。私は彼をもっとプレーさせたく思っている。彼はとても早く試合に適応したね。それは誰にでも出来るわけじゃない。彼には大きな未来がある。時間が経つにしたがい、私たちは彼に出番を与えていけるだろう。私たちは彼を非常に信頼しているからね」
17歳10ヶ月でトップデビューを飾ったアダマ・トラオレについては。「17歳の子がトップチームでプレーする可能性を得るのは普通ではないよ。何故彼を選んだか?彼にはこのチームに居るだけの資質があると私たちは信じている。トレーニングでの様子を見て、負傷者が重なった状況から、今回が良い機会だと私たちは考えたんだ。ネイマールは長距離遠征から戻ったところで、アダマにはチャンスを与える価値があった」
【FCバルセロナ 4-0 グラナダのマッチレポートはこちらです】
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