バルサでの成功を熱望し、フォームも上がっているチレーノ。
SPORT紙が現在、ウェブページにてこんなアンケートを行っています。”問い:アレクシスとビジャ。アリアンツ・アレナでのバイエルン戦で、先発してほしいのはどっち?”。そしてその投票結果はサンちゃんが59%、グアッヘが41%となっています(17,026票時点)。これは決して、ビジャへのクレの信頼が落ちたわけではないでしょう。疲労が蓄積していると見られるビジャよりも、元気いっぱいでフォームの良いアレクシスの方が、今回はやってくれるんじゃないかとの期待感。グアッヘがレバンテ戦でフル出場したことからすると、サンチェス先発が濃厚でしょうか。
「自分がスゴい選手だと知っている」
アレクシス・サンチェスの勢いが増してきたのは、セスクがハットトリックを決めた4月6日のマジョルカ戦あたりです。この試合でサンちゃんは2ゴール2アシストの大暴れ。サラゴサ戦では得点こそなかったものの精力的にピッチを駆け回り、先日のレバンテ戦でもセスクの決勝点をお膳立てしています。で、わたくしが個人的になんらかの変化のきっかけになったんじゃないか、と考えているのが、3月27日の代表チームからバルセロナへと戻る際の空港でのこのコメントです。
「僕はバルセロナで上手くやってるし幸せだよ。僕は自分がどんなタイプの選手かを知ってる。自分がスゴい選手であることや、試合を決められることも知っている。ゴールがないけれど、僕の中で自分は世界の一流選手の一人なんだ。自分は試合で5点も3点も決める選手じゃない。僕の持ち味はアシストでありパスさ。得点も決めるけれど、エリア内で仕事をするゴレアドールではない。得点がないことで批判を受けても、僕は試合を勝利に導くスゴい選手なんだ」
この発言の直後に先発出場したセルタ戦が散々な出来だっただけに、デカイことを言っといて… と批判を受けたりもしたのですが、そこからは前述のとおり。どうやら彼の中でナニかが吹っ切れたみたいです。そして先週末のレバンテ戦の後には、こんなコメントを残しています。「バルサに残りたいよ。この調子で続けていければ、自分がバルサで成功すると確信してるんだ」
バルセロナに家を購入
で、自分がカンプノウで栄光を掴むと確信している自称スゴい選手が、どの程度それに賭けているかが伝わる記事が、22日付のSPORT紙にあります。それによると数週間前、アレクシスの代理人氏はクラブに対し、残留し契約を全うするのが選手の考えであると通知。さらにサンちゃんは最近、バルセロナ郊外のカステルデフェルスに借りていた家を購入し、正式な持ち主になったのだそうです。移籍を考えている選手は普通家を買いませんし、それこそが彼の、このティトチームで成功するんだという決意の一番の証し。カルチョやプレミア方面からはあれこれとウワサは飛んできますが、ティトが信頼し残留を希望している選手を、クラブもそうは売りはしないでしょう。
サンチェスが首脳陣の信頼をより強固なものとする最良の方法は、大一番での活躍です。バイエルン戦では有効なポゼッションが必須であることを考えると、アレクシスの長所の1つであるプレッシングは大いにチームに役立ちましょう。一方で、経験と決定力を優先するならばダビド・ビジャ。テクニコはここまで、大一番ではグアッヘを起用する傾向にあります。メッシとペドロの先発はほぼ間違いないでしょうから、彼らとの相性を考慮するならビジャですが、さてティト・ビラノバはどういう決断を下すや。楽しみです。
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