各所でお褒めをいただいたバルサと選手たち。
昨日12月2日は首都マドリー市において、リーガやスポーツ関連の各賞授与式が行われました。MARCAによる各部門賞や、LFPによる優秀選手への表彰、そしてスペイン王室によるスポーツ賞の授与など。その栄えある場で今年も一番目立っていた(とクレの目に映る)のが、我らのFCバルセロナであります。主要部門賞をほぼ総なめした去年ほどではないですが、花形部門をいただいたのはとても嬉しいことです。
メッシとイニエスタがLFPの各賞受賞
まずはLFP(プロリーガ機構)による2012/13シーズンの各賞授与式ですが、こちらはリオネル・メッシが最優秀選手賞と最優秀デランテロ賞の花形2部門を受賞。アンドレス・イニエスタが最優秀攻撃的セントロカンピスタに、ジェラール・デウロフェウ(現在エバートンにレンタル中)がセグンダの最優秀選手に選ばれています。選出方法はリーガに所属する選手と監督たちによる投票。メッシのリーガ最優秀選手はこれで5年連続となり、イニエスタは3年連続4回目です。
ビクトル・バルデスとジョルディ・アルバもまた最優秀ポルテーロと最優秀デフェンサの候補となっていましたが、こちらはそれぞれアトレチコのクルトワとマドリーのセルヒオ・ラモスが受賞。そしてLFPは“問題解決”のために今年から“el judador mas valioso(最も価値ある選手)”なんて特別賞を発明し、クリスティアノ・ロナウドがその受賞者となりました。そのままだとMVPになりますが、最優秀選手ではないMVPってなんぞや?
授与式典はマドリー市にて催され、バルサからはアンドレス・イニエスタを始め、サンドロ・ロセイ会長、ゼネラルディレクターのアントニ・ロシック、スポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタ、スポークスマンのトニ・フレイシャ、そしてマネル・アロヨ理事、カルラス・レシャック顧問らが出席。アルゼンチンでリハビリ中のレオ・メッシはビデオメッセージで感謝の意を表しました。
ちなみに、最優秀選手にメッシの名前が告げられた時、幾らかの野次を交えつつも場内は大きな歓声に包まれたらしく。代理人としてトロフィーを受け取ったロセイ会長は、「大きな拍手をありがとうございます。ここ(マドリー)での喝采はバルセロナほど容易くはありませんから。メッシに代わり、感謝の言葉とさせていただきます。ハッピー・クリスマス」とのスピーチをしています。
アンドレス・イニエスタの喜びコメントはこちらです。「一年を通した僕の仕事を評価してくれた人たちに感謝してます。昨シーズンはエリック・アビダルやティト・ビラノバ(の病気)の問題によって難しい一年でした。だからこの賞はより大きな価値を持っています」
MARCA主催のセレモニーでは、メッシとビラノバ
一方、LFPによるセレモニーに先立ち、カナル劇場で行われたMARCAによる各賞の授与式。思いっきり主観が加わるこちらの新聞社による賞では、昨シーズンの最優秀選手賞にあたるディ・ステファノ賞はクリスティアノがその受賞者となってます。19試合連続ゴールを記録したり、ミュラーの年間得点記録も塗り替えたりしつつ、46ゴールをマークし、リーガ優勝に貢献したメッシを抑えての受賞であります。
そのメッシは得点王であるピチーチを受賞。代理人としてトニ・フレイシャがトロフィーを受け取り、ギガクラックの状態について「回復具合は満足のいくものとなっていますし、彼が早く良くなってくれることを期待しています。私たちは彼の不在を寂しく思っています。彼は世界最高の選手なのですから、彼がプレーするチームならどこだって彼を恋しく思うでしょう。フットボル界が彼のプレーをまた楽しみたいと待っていますよ」と語っています。
MARCA紙によれば、セレモニーが最も感動に包まれたのは、ミゲル・ムニョス賞(リーガ最優秀監督賞)に選出されたティト・ビラノバの代理としてチャーリー・レシャックがトロフィーを受け取った瞬間だったそうです。チャーリー曰く、「ティトは治療によって少々弱っていますが、精神的にはとても元気にしています。フットボルを愛し、フットボルに生きている彼は、私たちの手本です。私は彼から、代理としてこの賞を受けるよう頼まれました。そんな彼に私はとても感謝しています。彼がこの場に居られればよかったのですが、彼がすぐに回復し、そしてもし再びこの賞を得られるのであれば、次は彼自身が受け取れればと思います」
チャーリーはメッシ不在についても言及。こんなふうに言っています。「メッシはどんなチームにとっても極めて重要な選手です。昨日のような試合(アスレチック戦)でも、メッシの1、2ゴールによって問題は解決されていたでしょう」
そしてバルサの連敗に関しては、「アムステルダムでのバルセロナのプレーは、昨日よりずっと酷かった。昨日は少し運のあるチームが勝ち、ツキのないものが負ける典型的な試合でしたよ。おそらくは引き分けがより普通だったでしょう」との見解を示し、快進撃を続けるアトレチコ・マドリーについては、「とても驚いています。彼らはとても良いプレーをしているし、非常にコンパクトで強くアグレッシブで勝つのが難しい」と称えたクラブ顧問でありました。
王宮での王室スポーツ賞
最後は、パルド王宮にて行われたスペイン王室によるナショナルスポーツアワードの各賞授与式です。ソフィア王妃、アストゥリアス公フェリペ王太子、エレナ王女が2012年に活躍したスペイン人スポーツ選手(団体)に各賞を手渡していくこの式典に、FCバルセロナからはサンドロ・ロセイ会長が出席。スポーツの促進に大きく寄与したとして、コパ・スタディウム(Copa Stadium)をドン・フェリペより手渡されています。
このコパ・スタディアムはスペインで最も古くからあるスポーツ賞だそうで、1923年にアルフォンソ13世(国王)が創設。バルサが同賞を受けるのは1925年、1941年、1957年、1997年に次いで5回目のことです。
またFCバルセロナからは、アナ・ペレテイロ(18)が、顕著な成績を残した18歳以下のアスリートを表彰するレティシア王妃賞を受賞しました。彼女はバルサ陸上部に所属する三段跳びのホープで、スペインのユース記録を保持。2011年と2012年にはスペイン陸上連盟から最優秀ジュニアアスリートに選出され、去年は16歳にしてジュニア世界選手権で優勝しています。
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