自分のことを信頼している、と強調したセントラル。
米インディアナポリスにてマルク・マルケスが史上2度目となる、44年ぶりとなるMotoGP開幕10連勝を達成したこの日曜日、カンプノウではベルギー人セントラル、トーマス・ベルマーレンの入団プレゼンテーションが行われました。クラブからの発表によると、アーセナルへと支払われる移籍金は1,000万ユーロ+出来高500万ユーロと、前日までに伝えられていた額よりはお得。もし彼の在籍時にバルサがチャンピオンズを制すれば、さらに380万ユーロのボーナスがつきます。契約期間は5年間。怪我がちと言われる体質を改善し、明るいニュースに満ちたバルサ時代になりますようにと強く願うところです。
背番号23
トーマス・ベルマーレンは28歳。ジェレミー・マテューに続いてアラサーでの入団とあり、他に選択肢はないのかスビ、と一時は思った補強作戦ではありましたが、決まったからには応援するのはいつものことです。ベルマーレンの入団儀式はいつもと同じ流れで行われています。パルコでの契約書へのサイン、ユニフォーム姿(背番号23)に着替えてのグラウンドでのリフティング披露と記念撮影、記者会見室での入団プレゼンテーション。これらの様子は、バルサ公式サイトもしくはYoutubeの公式チャンネルで閲覧が可能です(こちら)。
個人的に印象的だったのは、契約書へのサインを終えたパルコで、息子のラフくんを抱きながらパートナーのポリー・パーソンズさんたちと和んでいる際のとても穏やかな表情。また別のビデオになりますが、ロッカールームを感慨深げに見回している時の表情も良しでした。つまるところ、まずはベルギー人セントラルには好感を抱いたわけです(単純^^;)。
もっと良い選手になれる
入団会見は通常どおり、カンプノウ内にあるプレスルーム“リカル・マシェンクスの間”で行われました。同席したジョルディ・メストラ副会長による挨拶と移籍金や契約解除金の発表、アンドニ・スビサレッタSDによる選手紹介、そして上記のウェルカムビデオの上映後、トーマス・ベルマーレンによる最初のスピーチはこんな感じでした。「ボン・ディア(こんにちは)。ここに居れることをとても嬉しく思います。バルサは世界最高のクラブの1つですし、ここに居ることは多くの選手たちにとっての夢です。僕はこれから毎日最高の選手たちとトレーニングをし、プレーすることになりますし、それによって自分がより良い選手になることを期待しています」
その後は、記者さんたちによる質疑応答。最初の質問はバルサ入団を決めた理由と、現地でもどう発音するべきかと一部で話題となっているらしい^^Vermaelenの読み方でした。「先ほども言ったように、バルサは世界最高のクラブの1つですし、ここでプレーすることは多くの選手にとっての夢です。それは僕にとっても例外ではなく、ここへ来ることへの決断は難しくはありませんでした。僕の名前は、フェルマーレンです」
発音問題解決か。しかし同時通訳の女性が思い切り、僕の名前は“ベルマーレン”です、と言っちゃったり^^; 会場の記者さんも「フェ」読みと「べ」読みが混ざっているので、なんとなく混在する感じになるでしょうか。
強い身体を手にし、たくさん試合に出たい
続いての質問は、彼の怪我についてのものでした。「昨シーズンは何度かの怪我によって、少しハードな1年になりました。それは選手のキャリアにおいては、時々起こることだと思っています。ここではより強い身体を手にし、たくさんの試合に出場できることを期待しています。前を向いてリズムを掴み、結果を出す。僕の望みはそれだけです。僕は自分を信じています」
ベルマーレンに関しては、度重なる怪我が不安材料だとされており、ムンディアルで怪我を負った彼は、チームトレーニングにすぐ参加することは出来ない状況です。「皆さんもご存知のとおり、僕はムンディアルで負傷をし、アーセナルではトレーニングをしていません。あと数週間は回復に努め、コンペティション開幕前にフォームを得るための作業を開始していく予定です。どのくらいで回復できるのか、明日クラブのメディコやフィジオと話をします」
今はプレーをしたくてウズウズしている、とセントラルは言います。「僕はいつもピッチに居たいと思っています。ベンチに座っていたり、怪我で戦列を離れているのはステキなことじゃありません。全ての選手と同じように、僕はプレーがしたい。昨年は僕にとって非常にハードな1年でしたが、ここからは新たな幕が上がる。ゼロからのスタートですし、すばらしいシーズンになると期待しています」
「自分が能力を証明できるかどうか、それ次第」
そして以下は、このプレゼンテーションにおけるベルマーレンのコメントたちです。
■ルイス・エンリケ
「彼とは電話で話しました。ここのようなビッグクラブでプレーをする時は、自分の価値を証明しなければなりません。それが出場時間を手にするための道です。ミスターとは、僕がどのポジションが一番心地良いのかを話しました。短い会話でしたが、明日再び会い、話をする予定です」
■バルサでプレーする準備はOK?
「イエス、準備OKです。僕は自分のことを信じていますし、このクラブにたくさん貢献できると思っています。これは僕にとっての挑戦ですが、全力でトレーニングをしていく。僕はゼロから出発するためにこのクラブへと来ましたし、早くトレーニングやプレーを始めたいとの気持ちでいっぱいです。プレッシャーに耐える準備は出来ています」
■ポジション争い
「ここのようなクラブではデフェンサは多くいて、激しい競争があるものです。でも僕はとてもやる気になっている。出場時間を得られるかどうかは、僕が能力を証明できるか、それ次第です」
■空中戦
「その点で僕はかなりの貢献が可能です。僕は空中戦が得意ですし、自分のクオリティを示していきたい。バルサが空中戦を多く使わないのは知っていますが、自分はプレミアでこのタイプのプレーにはよく慣れていますから、貢献していけるでしょう」
■34歳までバルサにいると思う?
「そうなることを期待しています。僕は5年契約でサインをしました。ただ、フットボルの世界ではあまり先のことは見ないものです。自分はまず回復し、適応し、チームに入り、そして全てを出さなければなりません」
元々派手な選手ではないですし、メディアクラックでもないベルマーレンですので、翌月曜のメディアの関心は、同席したスビサレッタによる「可能性があるなら、補強は続ける」とのコメントに持っていかれています。SPORT紙などは、表紙はでっかくクアドラード^^; 月並みですが、これからは試合のヒーローとして彼が表紙を飾る日がたくさんあることを期待です。ということで、ようこそベ(フェ)ルマーレン!まずは早く怪我を治し、そして「23番」といえばベルマーレンだね、と言われるようになりますよう!バモス!
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