バルサはデ・リフトを確保したがっているとMD
アヤックスの期待株セントラル(CB) マティス・デ・リフトの代理人、バリー・フルショフがオランダのZiggo Sportに対し、デフェンサがこの冬にアヤックスを離れる考えはないと明言しています。「少なくとも夏まではアヤックスに残る、それが私たちの考えです」
ここ数日のMD(ムンドデポルティボ)紙はバルサがこの冬にもデ・リフト獲得を目指している、と報じていたのですが、選手エージェントはひとまずこの可能性の扉を閉じました。
カギを握るのはベルマーレン
FCバルセロナが冬のマーケットでセントラルを一人獲得する、しないに関しては、この代表戦ウィークにおけるバルサ系メディアの話題の一つでした。
「獲ることを目指す」としているのがMD紙で、「獲らない」と伝えているのがライバルのSPORT紙。
ただ、SPORTも「今のところ」との言葉を文中に忍ばせており、「怪我人が発生するか、ベルマーレンが1月の退団を強いた場合のみ(クラブは)意見を変更するだろう」とはしています。
カギを握ってくるのは、第4セントラルとして監督の信頼を得ているベルマーレンの意向です。
もしトーマス・ベルマーレンが2018年夏のムンディアル(W杯)により良いフォームで望みたい、もっと試合に出たいと望めば、バルサに移籍を志願するかもしれない。
移籍の場合、バルベルデチームはセントラルが足りなくなります。
逸材を早く押さえてしまいたい
だからベルギー代表セントラルの考えがカギになるわけですが、実際のところはMD紙も「ベルマーレンは残るので、1月にデ・リフトは必要ない」と見ているんですね。
そもそもムンディアルが気になるのなら、夏の時点でバルサ残留より出場機会を優先したでしょう。
序列4番目を承知で夏に残った、ということは、冬に不満を抱く理由もないはずです。
MDが「バルサは1月にデ・リフトを獲りたがっている」と説くのは何故か?
それは白熱すること必至の獲得競争で、ライバルたちの先手を取りたいからです。
18歳にしてアヤックスで高い能力を示すデ・リフトには、ボルシア・ドルトムントらも関心を示しているとされます。
夏になれば、さらに数多のライバルが出現するかもしれない。
今の段階でオペレーションを固めてしまえれば、そういった戦いを避けることができます。
そこでバルサがアヤックスにデ・リフト移籍について問い合わせたところ、スポーツディレクターのマルク・オーベルマルス(元バルサ)の答えは、“1月に売る気はない”(MD情報)。まあ、そりゃそうでしょう。
さらに冒頭の代理人氏の言葉のように、デ・リフト側からも断りを入れられたバルセロナは、これからどうするか。引き続きアヤックスにアプローチをかけていくのか、選手側に夏移籍で合意を取っていくのか。
「バルサのベンチよりはアヤックスの先発がいい」と語っているデ・リフトですから、本当にカギを握るのはハビエル・マスチェラーノの去就っぽいです。
デ・リフトはバルサに欲しいけど、マスチェがいると説得しにくい。これまた悩ましい状況。
このニュースのまとめ
- ・バルサは1月にデ・リフトを確保したがっているとMD
- ・SPORTは夏までセントラルの補強はないと述べる
- ・選手もアヤックスも1月の移籍を望まない
- ・出場機会がある=序列の上位であることが重要に
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