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ペドロミステリー

“7番”の健康状態をクラブが隠している?

ここ数日、バルサ系メディア(SPORT)が繰り返し話題にしている件があります。交通違反を取り締まられて警官とひと悶着あったジェラール・ピケに関してもまあそうなのですが(非常に残念な話)、ここで取り上げるのは、トレーニングに顔を出していないことをクラブが何故か公けにしていないと同紙が報じている、ペドロ・ロドリゲスに関してです。バルサは公式ウェブにて毎日のトレーニングの状況を紹介し、誰が別メニュー調整をしたなど説明しているのですが、ペドロに関して特別な情報は一切ありません。しかし裏にはある事実が隠されているとSPORT紙は主張しています。

慢性的な胃腸のトラブル?

ペドロ・ロドリゲスを含むスペイン代表の選手たちがデルボスケ爺の下でのお勤めを終え、チームトレーニングに復帰したのは、14日(火)のことでした。この日の公式ニュースでは、“ピケ、バルトラ、アルバ、ブスケツ、イニエスタ、ペドロら6名のスペイン代表が戻ってきた”、との記述があります。しかしながらSPORT紙の考えは異なっていて、彼ら曰くペドロは火曜と水曜のトレーニングには参加をしていない。公式ウェブのフォトギャラリーを見てみても、たしかにペドロらしき選手の姿は見つけられません。一方で木曜日の写真には、笑顔でグラウンドにいる7番が写っています。とても元気溌剌そうで、問題があるようには思えない表情です。

しかしながら、SPORT紙によると、現実はそう楽観的でもないそうです。クラブ関係者に訊ねたところで一切答えはないということで、同紙はペドロがスペイン代表遠征中に一緒にいたという人物たちに探りを入れてみました。すると彼らは、ペドロはもうだいぶ前から胃腸に慢性的な問題を抱えていて、それがここ最近になって悪化しているとの情報をくれたらしく。体重も3-4キロ落ちたそうなので、事実ならけっこう大変です。

胃腸が本調子でなければ、疲れやすくなるのは自然な流れ。現時点ではまだその体調不良の理由は判明しておらず、クラブはペドロの検査を行い、原因の究明を急いでいるところだといいます。そして医療部は彼に対し、数日間の休養を勧めた。そういう事情につき、しばらくペドロは試合に先発出場することは難しいだろう、というのがSPORTの見解です。

(※スロバキア、ルクセンブルグと対戦した今回のFIFAウィークでは、ペドロはどちらの試合も途中出場)

公表しない理由が分からない

気になるのは、この情報が本当だとして、クラブが何ゆえにペドロの状態を明らかにしないのかという点です。たとえば、“選手が熱を出してトレーニングを休んだ”であるとか、“胃腸炎を患っている”、などの情報を隠しておく理由がよく分からない。不可解。明かすことの出来ないなにか重要な理由があるから・・・?それともやっぱり単なるSPORT紙の勘違い?

ちなみに、木曜日(16日)の選手会見を担当したジョルディ・アルバは、このペドロ欠席情報をきっぱりと否定しています。この会見で7番の状態について質問をされたアルバは、「それはメディアが言っていることで、ペドロは代表チームから戻って以降、僕らと一緒にトレーニングしてるよ。どこからそういう情報が出たのか知らないけど、彼は僕らとトレーニングをしているし、土曜日の試合にも出られる状態にある」と明言。ただしSPORTによればそれは“ためらいがちな口調”だったそうで、この質問を受けることが分かっていたので、クラブからそう言うように指示されたのだとの見方です。

今季のバルサは秘密主義の度合いが増しているとする同紙は、その一例としてルイス・スアレスのバルサBとの練習試合を挙げています。この試合にあたり、クラブはメッシはリハビリを行っていたのでトレーニングには参加していないと説明。しかしその翌日にオリオル・ドメネク記者がレオはミニゲームに出ただけでなくハットトリックを決めていたことを明らかにしています。スアレスを主人公にしたかったくらいにしか、バルサがその情報を隠す理由は確かによく分かりません。

さてこのペドロを巡るミステリー、真相はいかに。金曜日のエイバル戦前日会見でルイス・エンリケはどう語りますか、興味のあるところです。

 

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