ピリッとさせるためには厳しい扱いが必要だと判断したらしい。
ここ最近、ジェラール・ピケの名前をメディアで見ない日はありません。メッシやネイマールの名前を見ない日もないのですが、基本的に明るい内容の彼らの記事とは異なり、ピケのそれは少なくともクレにとっては決して楽しいものではないのが特徴です。
夏のムンディアルからパフォーマンスが冴えず、マスチェラーノとマテューが先発でプレーする様をベンチから眺めることの多かったピケは、ピッチ外でも幾つかの問題を起こしています。エスパニョールとのスーペルコパ・カタルーニャ決勝にて、ベンチでスマホをいじっている姿をカメラに映されたのもその1つ。そこからの3試合(対セルタ、アヤックス、アルメリア)でピケが先発を外されているのは(招集外1、ベンチ2)、懲罰のためであろうというのがおおよその見解です。
ピケがプレーしなかった理由を記者会見で訊ねられたルーチョは、あくまでもスポーツ的な理由で彼を外しているだけで、姿勢には一切の問題はないと強調しています。しかしマテューとベルマーレンが離脱中の状況で、ピケを使わないのは別の理由があるんじゃない?と邪推するのが外野としてごく自然な流れ。試合中にスマホをいじっている選手の姿勢に問題がなく、エンリケがそれを不問にするとも思えません。
罰は3試合のスタンド&ベンチ観戦
SPORT紙によれば、ルイス・エンリケはピケをセルタ戦で招集外とした際、ロッカールームで不快感を示し、ピケは間違ったことをしたと認めたそうです。しかし監督は注意の喚起が必要と考え、続くアヤックス戦とアルメリア戦でもワカを先発から外すことにしました。そしてアルメリア戦では3人目の交代選手としてチャビがほぼ準備完了の時点で、ピケにアップ開始を指示。嫌がらせ(パワハラ)まがいの指示ですが^^;、ピケは一切の不満を示さず、黙々とウォームアップをしています。
(※訂正。このアルメリア戦でのピケへのアップ指示について、TV3が正しい情報を伝えています。それによるとバルサベンチは64分、ブスケツが痛んだのを見てピケにアップ開始を指示。この時すでにアルベスとチャビはアップ途中でした。そして最終的に監督はブスケツに代えるのはチャビだと決断。アルベスとピケにはベンチに下がるように言い、チャビがピッチに入ってからピケはアップを続けていません)
そしてこのアルメリア戦をもちまして、ジェラールへの罰は終了したと同紙はいいます。だからといってセビージャ戦の先発が決まったわけではないですが(マテューもそろそろ戻ってくる)、トレーニングで良いパフォーマンスを見せれば、ミスターのプランに入る状況にはなったと。今回のことがピケのやる気を良い具合に刺激し、これから出番を手にする試合では別人のようなプレーでクレを唸らせてくれますように。
(※MUNDO DEPORTIVO紙は代表ウィーク中にピケは冷静に状況を熟考し、身の振り方を考えるつもりだと報じています。少なくともセビージャ戦、あるいはバレンシア戦までは、ピケを巡ってはいろいろ書かれそうです)
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