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バルトラ、監督に太鼓判

右ラテラルは好きなポジションだとも。

11月8日のリーガ第11節アルメリア戦に1-2で逆転勝ちし、どうにか前向きにFIFAパロン(リーグ中断)を迎えたルーチョバルサ。しかしなが ら監督にはこの2週間で解決に向かって前進させておくべき宿題が幾つも課されていたわけでして、あれから10日が経過した今、ルイス・エンリケと彼のス タッフたちがそれらの課題にどんな答えを出しているのか、非常に気になるところです。クラシコからのリーガ連敗と内容の拙さによって、ルーチョに対しては 風当たりが強まっている11月。しかしながら代表合宿の地から「ミスターには前進する力がある」と宣言するのは、この火曜日のドイツ戦で出場のチャンスが 巡ってきそうなマルク・バルトラです。

明確なアイディアがあれば前進する

先週14日(金)のMUNDO DEPORTIVO紙に、バルサとラ・ロハのセントラル、マルク・バルトラのインタビューが掲載されました。今回のビセンテ・デルボスケ監督による招集は、負傷者が出たことによる追加招集ではありません。自らのプレーで手にしたものゆえ、「自信になるね」と(きっと)笑顔を見せたであろうバルトラは、苦しい時期を過ごしているルイス・エンリケが“選手たちとあまり対話をせず、突然の決定によってチームを戸惑わせているのは事実ですか?”と訊ねられ、こう答えています。

ノー、いろんな憶測がなされたりもするけれど、一番大事なのは僕らに明快なアイディアと良いフィーリングがあることだからね。チームにはそれがあると僕は思ってるよ。ミスターには物事を前に進めていく力がある。彼が率いてクラブ史上最高成績を残したバルサBでも、僕らにリアクションを示すことが出来ないように見えた困難な瞬間はあったんだ。でも僕らは前へと進み、とても良いシーズンとなった」

つまりは監督に疑問を持つにはまだ早いとセントラルは続けます。「僕ら考えるべきは次の試合で勝つために良い仕事をすることで、ネガティブな思考はだめだよ。ポジティブでないとね。ミスターはチームを助けながら何年間もここにいられる人だ」「すでに言ったように、バルサBでも同じだったんだ。僕らには良い時期もあったけれど、難しい時期もまたあって苦労をした。それでも明確なアイディアと姿勢があれば、僕らは最終的に前進するよ

周囲の声には悪影響を受けない

バルトラに限らず、ルイス・エンリケについて問われたバルサ選手たちは皆、“彼は明確なアイディアをもった監督だよ”と口を揃えます。そうであれば OK。しかしながら、クレが不安に感じているのはまさにそこで、マドリー戦ではポゼッションを目指した中盤で完敗し、続くセルタ戦ではフィジカル風味の中 盤で敗れた。この迷いと取れる采配と、“マシンルーム”(中盤)における最適バランスがまだ見付かっていない点に、ファンが心配のまなざしを送っているこ の頃です。

序盤は快調だったバルサが、今は不安と疑問を生んでいる。いったいなにが起こったのか、セントラルはこう言いました。「フットボルには勢いってのがあるし、望まなくてもボールが入るような時があれば、望んでも入らない時があるからね。大事なのは僕らがゴールチャンスを作り続けることだ」

マドリーを撃破し、7ポイント差にしてやるぞ!と乗り込んだベルナベウでバルサは返り討ちに遭い、そこからは批判を目にする機会がぐんと増えまし た。しかしマルクは、外野のざわつきにチームは影響を受けていないと明言します。「周囲の声から少しでも遠ざかることができれば、それがベストさ。重要なのはチームが団結していて、するべきことに集中していること。バルサが台風の目にいるのは普通のことだからね。人々が意見を言うのは普通のことだよ。でも僕らは前進を続けないといけない」

また、最近メディアを騒がせている(主にラポルタ)会長選挙を巡っての前哨戦にもセントラルは、「アレとコレを分けられるのが僕らの良いところ。トレーニングをしたり試合をしている時は、それをしっかりやる以外のことは考えていないよ」と述べています。

ちなみに、マルティン・モントーヤが1月に移籍するかも、と懸案ポイントになっている右ラテラルについては、バルトラ曰く「僕の好きなポジションだよ。下のカテゴリーではラテラルでプレーしていたし、ルイス・エンリケのバルサBでも何試合かやったことがある。もし必要とあるなら、ポルテーロだってするさ」とのことです。

ルイス・スアレスはフガドラッソ

ルイス・エンリケがクリアしなければならない課題のひとつが、ルイス・スアレス、レオ・メッシ、ネイマールによる南米トリデンテのプレー方法です。バルトラはスアレスを「フガドラッソ(スゴイ選手)。何も無いところからチャンスを引き出せるし、僕らに多くを与えてくれるだろう」と評価。「世界最高の3人がチームにいることを誇りに思う」という彼がセントラルとして如何に彼らを止めるかと訊ねられると、バルトラはこう答えました。

トレーニングでも止めるのに苦労してるよ。それによってこちらも成長するし、さっき言ったように、彼らが側にいることは誇りなんだ

トリデンテたちの長所については、ネイマールが「ドリブルと、なんといってもゴール」、レオ・メッシが「世界で最も完成された選手。すごく速いし天性のテクニックがあって侵入が上手く強い。得点力も高い」、スアレスが「キラー。ゴールだけでなく連係する能力も高い。チームに多くを与える選手」とのことです。

そして最後は、月曜日のトレーニングでついにグループ練習に参加し、ようやくトンネルの出口が見えるか?と注目されるトーマス・ベルマーレンに ついて。ベルマーレンに何が起こってますか?の問いには「選手が望むのはフィジカルが良い状態であることだから、彼は複雑な状況にあるよね。上手く回復し て、チームを助けてくれることを期待してるよ」と無難に答えたバルトラは、続く彼の精神状態はどうですか?との質問にはこう語っています。

「彼はこれまでに何度か怪我を経験してきた選手だから、これが新しい状況じゃない。そしてそれは大事なことなんだ。別の怪我に立ち向かうにあたっては、以前の経験が精神的な助けとなるからね」

 

コメント

  1. ふぉぎい より:

    「もし必要とあるなら、ポルテーロだってするさ」
    これですよ!こんな言葉を言ってくれるからバルトラには期待するんですよ。

    この気持ちが、クラブを去ったあの選手達にあったなら・・・。